集中して執筆するときに有効なのはタイマーではなく「ストップウォッチ」

集中を保つ有名なやり方に「ポモドーロ・テクニック」というのがあります。
タイマーを25分にセットして、25分は集中して作業する。その後5分休憩する。この繰り返しで集中力を保つ方法です。
この方法は私には合いませんでした。というより、ほとんどの人にとっては合わないと私は考えています。
なぜなら、集中できる時間は25分とは限らないからです。

おそらく個人差があるのですが、私の集中できる時間はもっと短いです。
それがわかったのは、タイマーではなく「ストップウォッチ」を使い始めてからでした。
このストップウォッチを使った集中法をぜひおすすめしたいので、この記事を書いています。

・自分が集中できる時間を知る


ストップウォッチの使い方は簡単です。

ストップウォッチの使い方
作業を開始したらストップウォッチをスタートさせる。
集中が切れてきたと感じたら、止めて休憩する。
再び作業を始めるときは、時間をリセットして計り直す。

この繰り返しです。
この方法のいいところは、何度も繰り返すことで、「自分の集中力が何分で切れるか」を把握できるところです。
体というのは不思議なもので、書く内容に関わらず、執筆の集中力が切れる時間は毎回ほぼ同じだということに気づきます。
私の場合は15分でした。
15分経つと他のものに視線が行ったり、他のことを考えていたり、スマホを見たくなったりしているのです。

「自分の集中力が続くのは15分」とわかると、「がんばって2時間作業するぞ!」ではなく「集中した15分を1日何回できるか」という考え方にシフトできます。
2時間がんばろうと決めても、実は15分後には集中が切れ、だらだらと作業をし、またたまに15分集中する……を繰り返していただけなのです。
そうなると、だらだらやり続けるより、きっぱりと休憩をした方が集中力は回復します。

・書けなくて苦しむ時間が減る

このやり方のいいところは、書けずに苦しむ時間が減ったことです。
2時間やると決めたけれど、実際は集中が切れて書けない時間がほとんどだった……と気づくと、「そもそも集中が切れているのに書こうとしても無理」と諦めがつきます。
こうすることで、「がんばったのに書けなかった」が実は「集中力が切れているのに無理やり書こうとしていた」だと気づき、無駄な落ち込みが減るのです。

ストップウォッチを使うことで、自分の集中が切れてきたと自覚したとき、「今何分だろう」と時間を見る癖がつきます。
15分経っていなかったら、もう少しがんばります。
そこで15分経っていたら割り切って休みます。
これがいいリズムを作ってくれます。
しかも、休憩時間は計りません。自由です。
15分集中できるなら、そのために1時間休憩してもいいとすら私は思っています。

・常に自分のコンディションを知る


集中が切れてきた頃にストップウォッチを見て、あまりにも15分より短い時間が続いた場合は、その日はコンディションが悪いと判断します。
そうなると休憩を長めに取ったり、集中する時間の回数を減らしたり、休む方向にシフトできます。
継続的な生産性を保つためには、こうやって自分のコンディションを把握して調整していくのが大切です。
そのためにも、タイマーではなくストップウォッチがいい仕事をします。

15分という数字を最初に知ったときは、ある程度ショックがありました。1時間や2時間ではなく、15分しか集中が保たない。今まで「2時間がんばるぞ!」みたいにやっていたのは、実は全然集中できていなかった。
ストップウォッチで自分の集中時間を知ると、こんなショックがあります。
そのショックゆえに、やり方を大きく変えることができるのです。

「集中した15分を、1日何回できるか」
「15分経ったら割り切って休憩する」
「集中が切れた頃に何分経っていたかで、常に自分のコンディションを把握する」

これが集中力を保って高い生産性をキープする有効な方法です。
ぜひストップウォッチを試してみてください。

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