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【東大SPH合格体験記① ~面接編~】

*産業保健関連の記事を書いていましたが、番外編になります。
大きな枠組みでとらえれば「産業保健師のキャリア」という視点にはつながると思いますので、東大SPHを受験予定でない方にとっても、いつかお役に立つ日が来るのかもしれません。

東大SPHとは?

SPH(Shcool of Public Health = 公衆衛生大学院)は日本ではまだあまり知名度は高くはありませんが、公衆衛生を学ぶことのできる日本に数少ない大学院の1つが東大のSPHです。修了すると、MPH(Master of Public Health )という修士相当の専門職学位がもらえます。つまり、今後のキャリアの中で「博士課程に進む」という選択肢の幅も広がるし、「一般的な看護大学院で学ぶよりも、SPHの方が産業保健の現場で役立つ学びが得られる」と考えています。それは東大看護の大学院を出た産業保健師の先輩からもお伺いしましたし授業内容からも推察できます。*ただし、東大の看護の大学院に進んでもSPHの授業も一部?受講可能なようです。

さて、東大SPHの入学試験は例年は完全なる学力試しの筆記試験(一次試験)と面接試験(二次試験)でしたが、今年は新型コロナウイルス感染症の流行の影響もあり、入試形態が大きく変わりました。
一次試験が①活動報告書 ②小論文(毎年同じテーマで筆記試験に含まれていました)、二次試験はZOOMを使用してのオンライン面接 でした。

私がなぜ東大SPHを目指したのかなどの志望動機や、今年の試験課題の1つであった活動報告書の内容については別途合格体験記②で記載しようかなと考えていますので、もし本当にご興味のある方がいらっしゃればご覧いただければと思います。

こちらの記事では二次試験のオンライン面接で聞かれた内容について、忘れないうちに記事にしておきたいと思います。
少なくとも私は、諸先輩方が作成してくださったブログ等の合格体験記の記事を隅々まで読んで参考にさせていただき、それが大変ありがたかったので、来年度以降の入試形態がまた例年通り筆記試験に戻るのか、それとも今年の入試形態が継続されるのかはわかりませんが、私の記事も今後東大SPHを受験予定の方のお役に立つといいなと思っています。

今年の東大SPH二次試験(オンライン面接)について

今年の東大SPH全体の受験者は180名前後だったようですが、オンライン面接では一次試験合格者 約60名ほどが3グループに分けられていました。私はそのうちの第3グループに割り振られていて、教授陣が10名ほど画面越しにいらっしゃいました。面接時間はもともと1人20分の設定でした。昨年までの合格された先輩方の面接時間が10分ほどだったということで、私もそれくらいかな?と事前準備の段階では思っていましたが、20分きっちり使い切るくらいに質問攻めにされました…。笑

面接で聞かれた質問内容としては(順番はアバウトです)
①志望動機と小論文の概要について3分ほどで説明せよ(これは事前に与えられていた課題なので全員同じです)
②この小論文にタイトルをつけるとしたら?何が一番伝えたかった内容なの?(私が書いた小論文の内容が課題を盛り込みすぎていて、うまく論点が伝わらなかったからこその質問だったのかもしれません・・・)
③統計や疫学について、これまでに何か勉強していますか?(活動報告書に記載した内容以外に、という意味だと思います)
④修了後の希望進路は?今の仕事はどうするつもり?
⑤新型コロナウイルス関連で何か今感じていることはある?→(私が回答した内容に関して)どうすればいいと思う?
⑥英語については学生時代に○○してるみたいだけど、他はどうやって勉強してる?

他にもあと1問くらい質問されたと思うのですが、今は思い出せず・・・。何かのきっかけでもし思い出せれば、追記したいと思います。

私が面接前に準備していた予想質問内容はほぼ質問されることがなく、その場で一生懸命ひねり出して回答して苦しかった記憶しかありません。そして私の場合はわりと圧迫面接だったような気がしますので、面接が終わった後しばらくして冷静になってから「ダメだったかも・・・」とかなり凹み、悔しくて一人で泣きました。
合格発表までの約3週間が長すぎて、合格でも不合格でもどちらでもよいから早く結果を知って楽になりたいという一心でした。。。(家族にも、合格発表までが長すぎて「音沙汰ないので落ちたと思ってた!」と言われたくらいです)

*面接に関してはどう回答するのが正解だったのかわかりませんので、私がどう回答したのかはあえて上記に書いていません。

東大SPHの面接対策について

一次試験の合格発表後、二次試験の面接まで約10日ほどの時間があり、面接対策をする時間は十分にありました。私が実際に行った準備としては
①東大SPH合格者の先輩方のブログを隅々まで読む
②東大SPHに通われている知り合いにアドバイスを求める
③予想質問と回答を作成してエア面接で練習
④自分が書いた小論文の内容について、深く突っ込まれても良いように専門的知識の再確認
⑤大学教員として働く知り合いに、教員目線からのアドバイスを求める
⑥普段からZOOMは頻繁に使用していましたが、面接のために有線ケーブル等を購入していつも以上に安定した通信環境を整える 
くらいなので大したことはしていませんが、考えられることはできる限り後悔がないように取り組んだつもりです。

面接時の雰囲気や質問内容に関して、少しでも来年度以降の受験者の参考になればいいなと思っていますし、産業保健分野からSPHに興味を持ってくださる仲間が一人でも増えてくださったら、嬉しいし心強いなと思っています。

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