いろんな角度で衝撃を受ける小説3選(おすすめ)



せっかく時間を使って読書をするなら、読んでる最中や読み終わった後に、"とんでもない気持ち"になれたら更に楽しいですよね?

今回は特に、そんな気持ちになれる小説を3冊選んでみました!
※個人的感想なのでそこのところはご了承ください
でも、本当におすすめです!





「同姓同名」
(著)下村敦史
設定オモシロ度★★★★★



この物語の犯人はズバリ「大山正紀」です。

え、ネタバレ?!と思った方へ。
安心してください
この物語の登場人物"全員"が「大山正紀」なので…
10人くらい大山正紀が出てきます。

犯人の「大山正紀」と同姓同名の「大山正紀」達は、自分は罪を犯していないのに、名前が同じというだけで世間から色々な目で見られ、扱われ、生きていくのに苦労します。
このままだと普通に暮らせない…そこで【「大山正紀」同姓同名被害者の会】をつくり、みんなで集まってある作戦を立てることに。

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フィクションだけどノンフィクション。
ありえない話ではないなと。
というより今日もきっとどこかで実際に起こっているはず…なのに自分はこの本を読むまで考えたことがなかった

"そちら側"の苦悩が存在することを知り、色々と考えさせられる作品

最後の方では「今、どの大山正紀だ?!」とパニックになってきますが、その不思議体験も是非。
できるだけ多くの人に、このようなことが実際にあり得るということを知ってもらった方が良い気がするので、個人的にどんどん読んでもらいたい作品です。





逆転美人
(著)藤崎翔
衝撃度★★★★★




この本を読み終わって、果たしてぶっ飛ばない人はいるのでしょうか。
読書を沢山する人は、このような(とは、どのようななのか、は読んでからのお楽しみにで)
パターンがあることはご存知かもしれませんが、それでも、その中でも半端ないだろ、これは、と私は思います…

衝撃、どんでん返し、などと言われているものは割と読んでいるつもりではありますが、とりあえずこの作品を超える圧巻度は今のところまだないです。(個人的感想)

「やばい、絶対この次のページ以降からめっちゃ楽しい読流れくる!!」って瞬間がありました
あの瞬間大好き!(読書あるある?)

ラストスパートでは、寝転びながら読んでいた自分の体勢を思わず立て直しました。
ここから先を読むには一旦ちゃんと座ろう、と。

是非読んでみてください!
基本は「気になったら是非〜!」という感じで勧めていますが、これは、この読書には、時間をかけて大丈夫です!
というか時間を使ってでも読んでみてください!




他人事(ひとごと)
(著)平山夢明
いや〜な不快度★★★★★




こちらは短編集なのですが、その中の表題作である「他人事」がとてもパンチの効いたものだったのでご紹介。

交通事故で崖から転落し、瀕死の重症を負って車内に閉じ込められた一家。
誰も通らないような道で、自身は全く身動きの取れない状態。
と、そこに一人の男が現れる。
はぁ、よかった、すみません。娘だけでも。そっちにいる娘だけでも助けてやってくれませんか、手を貸してください。お願いします。
懇願する父親。

するとその男は信じられない発言をする。

【“無関心”という恐怖を描く表題作。】

この男の無関心、怖すぎる。





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以上です!


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