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お猿の神様が差し出すメッセージ


こんにちは!ヨガインストラクターの吉田紗弥です。
秋も深まり涼しくなり朝はお布団が気持ちよく感じる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日もヨガのお話から入っていきたいと思います。
今から約2000 年前に成立されたとされるヨガの根本経典「ヨーガスートラ」には私たちの生活をより良くしていく賢者の教えが記されております。
その中から一説ご紹介します。

「スワディアーヤによって自らの望む神霊との霊交が得られる。」

なにやら怪しい言葉に聞こえるかもしれませんが最後まで聞いてくださいね。
スヴァディアーヤは正しいヨ ーガの知識を手に入れるための勉強をしてていくことです。『ヨーガ・スートラ』や『バガ バッド・ギーター』など、昔の賢者がより良く生きていくための智慧が詰まっていますがそのヨガの智慧を勉強していくことです。

山登りをする時、山の情報をろくに確認しない まま、進んでしまうと遭難する危険性があります。また旅行をする時も地図を確認ないで目的地を目指しても遠回りしたり、道に迷う可能性もありますね。

ヨーガの道、つまり幸せに生きていくためにもも自らの勘だけを頼りに進んでいくと途中で 道に迷ってしまう確率が高くなります。

すでに幸せになるための道を極めた賢者たちの智恵に耳を貸すことは、道に迷うことなく幸せに向かって人生を進む上ではとても役に立ちます。

「神霊との霊交」とは神様からのメッセージを受け取れるようになることです。
ヨガでの神様とは一つの対象ではなく、私たちの目の前に広がっている全ての世界を指します。キリスト教だと教会へ行って神様にお祈りしたり、私たち日本人だと神社に行ってお祈りをしたりしますが、ヨガでは目の前に映る全てが神様だと考えるのです。その目の前に広がっている神様のメッセージを受け取れるようになるということはどういうことなのでしょうか。

例えば、ラジオを聴くとき、電波を受け取れるようにチューニングすると電波を受信できるようになり音楽が聞こえたりラジオパーソナリティの言葉が聞こえるようになります。

同じように、私達の目の前に広がる世界は私たちに幸せになるための色んなメッセージが送られてきていますが、
周波数に合わせて、チューニング作業すること、つまりヨガの経典を学ぶこと、によって、目の前に広がる世界から人生をより良くしていくためのメッセージを受け取ることができるようになるのです。

例えば、「ちょっと太ったんじゃない?」と言われた家族のメッセージを受け取れた時ダイエットをしたら健康になった、や「ナチュラルメイクにした方が似合うよ」と言った友人のメッセージを受け取れたら彼氏ができたなど。

私たちはヨガの学びを深めることでこのようなメッセージを受け取ることができ人生を大きく開いていくことができると思うのです。

私のお話になるのですが、私がヨガの資格を取るとき、私が苦手なアーサナ(ポーズ)に挑戦しなければならない時が何度かありました。
中でもハヌマーンアーサナいうアーサナがあり、このポーズは「猿の王様」のポーズという意味があり、足を前後に開くという前後開脚、そして上半身は胸を開いて手を上げるなんともバレリーナのような筋力と柔軟性が必要な応用のポーズです。

このポーズをはじめ見た時、「こんなポーズ、
バレリーナしかできないよ・・」
「もともと体が柔らかくなかったらできないし」と最初からできない前提で諦めていました。
私はもともと体が硬く、スポーツもやっておらず運動音痴。ヨガなら始められると思い始めましたが、関節の可動域もなく筋力もないのでそのようなポーズには苦手意識と諦めがあり練習さえしていない状態でした。

しかし、ヨガのインストラクターとして活動していくと決めた時、SNSではたくさんのヨガインストラクターが美しくこのハヌマーンアーサナをして映え写真を撮っているのを見て、私もやらなければならない・・という義務感に襲われるようになります。

重い腰を上げて練習に取り掛かりました。
しかしブロックを使って足を前後に開くだけで激痛!呼吸は止まり、ヨガのアーサナの安定と快適さは1ミリもなく、あまりの苦痛から
「できないし、できる気が全くしない」とやる気を無くしてしまいます。

そして悔しさと焦りもあり、自分の体に耳を傾けることをしなくなりぐいぐいと苦痛な気持ちのまま練習していると、ある日右の腿裏を痛めてしまいました。足を前後に開くどころか、普通に開いて歩くだけでも痛みが走り、ベーシックなポーズだけでもやるだけで痛み、それ以上練習ができなくなりました。
「だめだこりゃ〜」と開き直ってしまい、何日か安静にして痛みが引いたものの練習に身が入らなくなり、ハヌマーンアーサナの影が私の中で薄くなっていきました。

そしてある日、小さい姪っ子の家に遊びにいくことがあり、リビングに入って姪っ子に出迎えられ、ふとテレビを見たら、

「おさるのジョージ」が目に入ってきたのです!

「ハヌマーンだ・・」

そのお猿のジョージは楽しそうに、画面越しに私に笑顔を振りまいてるではありませんか。

「そういえばハヌマーン練習してないな・・」と気づいて練習を再開。
しかしやはり足は前後に開かず、床につく気配もありません。
日々練習を続けながらも至福感とは程遠く、「痛い痛い、痛すぎる…」と思いながらの練習の日々。
けれども諦めそうになる時、神様からのメッセージが届くのです。

旦那さんとディズニー映画の「アラジン」を見ているとアブーという猿のキャラクターが・・。

そして電車に乗ると「ポールフランク」(猿のキャラクターのアパレルブランド)のTシャツを着た人に目がいく・・。

そしてある日、家の近くに「ハヌマン」というカレー屋さんを見つけ、「あ!」とメッセージを受け取り、中へ入ります。
そのカレーは至福感に満ちた美味しい味で、しかも店長さんは今まで出会ったカレー屋さんの中で一番素敵な方でした。
インド系の方で、たまに烏龍茶とサービスしてくれたり、店が混んでいたら「待たせてごめんね〜」と優しく笑顔で対応してくれたり、「お料理はどう?」とフレンドリーに話しかけてくれるまるでホテルマンのようなサービス。

私はこのハヌマンの店長さんが大好きになり、よく通うようになります。そしてスタンプカードをもらいスタンプはどんどんと埋まっていきました。

そして練習の時あまりの痛さから笑顔が消えていたことを思い出し、「ハヌマンの店長さんの笑顔」を思い出しながら練習をくり返していきました。

笑顔で自分は「猿だ!」と意識しながらの日々。

すると...

ある日やっと足が前後に開きマットに着地することができたのです!

その時の感動と言ったらありません。

ヨガを始めて無理だろうと諦め、怪我をしたこともあり、達成感はすごいもので、

「これもお猿の神様のおかげだ〜〜!!」
と色んなお猿のジョージやポールフランク、アラジンに出てきたアブーに感謝することができたのです。

そして今は自信を取り戻し、まだまだたくさんあるアーサナもいつかお猿さんのように軽々できるように日々努力し続けています。


私たちの目の前の世界からは、繋がりに満ち、至福感に満ちた世界へと歩んでいく神様のメッセージが差し出されています。

しかし、私たちはこのメッセージを受け取ることができず人生の道に迷ってしまうことがあります。
けれども正しい道のりをしりメッセージを受け取ることで私たちは、幸せのゴールにたどりつけることができるはずです。

まるで、正確な地図を手に入れ、目的地へ向かって進み続ける旅人のように、私たちもヨガの智慧を学び、幸せな人生のゴールに向かって進み続けることにしましょう!



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