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季節の和菓子〔夏〕 —ほう葉巻き—

また珍しい食べ物をもらいました!お義母さんの実家・長野から届いた郷土菓子「ほう葉巻き」というお団子を頂きました。

お団子をほう葉という大きな葉で包んで、イグサで結んであります。山国長野から来た風情がいい。
トトロが持ってそう。

白餡くるみとこし餡。

↑左の方が大きいお団子?と思ったけれど、包んでる葉の大きさの違いで中身は同じでした、。ってそりゃそうか、葉っぱは自然の中で育つのだから規格通りの大きさじゃナイものね。

と、いつも人工的な包材に慣れて、そっちが基準になってしまっていた自分に気付く。

ほう葉って初めて見たけれどこんなに大きい!こんな葉の植物が日本にあったんだ、と木々や緑は大好きだけれど、まだまだ知らない植物ばかりだという事にも気付く。

丁度いい比較対象物が無かったので私めの手と比較。

手の平2つ分よりまだ大きい!
まだ他にも包めそうです^^

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ふと、同時に思った事が
現在世界的な環境問題でプラスチックごみの海洋汚染が指摘されている件。
大手企業もプラスチックごみを出さない様、梱包材を減らしたり、紙素材の物に替えたりと尽力している。

そんなだけど、このほう葉巻スタイルこそ土に還る素材!
一番シンプルなサスティナブル梱包材ではないか!
と、当たり前な事に気付きました、。

今世間で流通している商品の中で、この葉っぱで包むスタイル取り入れられる所はもう少しありそうな気がしました。

もし和菓子屋さんでこんな梱包してくれるお店があったら贔屓にしてしまうでしょうし^^
ファーストフード店でハンバーガーやクレープを葉っぱ包みで渡してくれたら粋。
モスバーガーの菜摘が葉っぱで包まれてたら、、もうどこまで食べていいか分からなくて素敵。


しかしもし仮に今の大量生産に合わせて葉っぱ取ったら、山が枯れるナ、、(いや既に南米アマゾンの森林は経済活動の為に枯らされています。ごめんなさい森の木々と生き物)。
また、透明カップのタピオカドリンク飲みたい需要にも葉っぱは適合出来ないし。
家電家具など大型製品は葉っぱ類では強度確保が難。
むむ、。


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と、葉っぱだけだとそんなジレンマが湧きますが、
廃プラスチックの課題の突破口になるかもしれない技術として、カイコが見直されている様です。
絹糸を作ってくれる、あのおカイコさん。

TED
↓カイコが作る繭玉で新素材!プラスチックと同様な物が作れそう?!な話。

10分弱のプレゼン。日本語字幕あり。
https://youtu.be/vqqWw3xkMzA
2分10秒 — 繭玉から透明な素材も作れる話
5分30秒 — カップなども作れる話


様々な可能性のあるシルク。
そのシルクの力を世に取り戻すべく、日夜ラオスで尽力されている kohji 南ラオス自然農園さんの記事↓  環境問題に関心がある方必見です。
https://note.com/laosagri/n/n112d6e42526b


(…それにしてもスマホだとなーんか上手くリンクが貼れません 汗。ナゼー⁈)


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と、古き良き郷土菓子からはじまり
環境問題と最先端技術に想いを馳せた、初夏の午後でした。モグモグ

ちなみにほう葉巻きは、蒸し器で蒸し直したり焼き直したりすると葉の香りが蘇り、美味しい様です。
この時は冷蔵庫から出したてで葉っぱの香りは少なめ。でもおいしい。

一月遅れの端午の節句の保存食。5月下旬から7月中旬までの間の和菓子です。


THANKS 御菓子司 宝来屋




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