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ラオスに来た理由ー自然の力で繭作り

そういえば、ラオスに来た一番の理由を今まで語ってなかったことに先日コメントいただいたので、気がついた。
のんきに変なことばかりしているんだけど、それら全て
「自然の力」「人が持ってる本来の力」を取り戻す!
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ことがあるといいなぁと思ってやってるんです。
(なんだか「取り戻す」なんて目標を立てると、経験上無理が出てうまくいかないので、いつもボウっといいなぁと思う方向を考えるだけなんです)

自分がやってみていいなぁと思ったことを紹介して
他の誰かにもいいと嬉しいなぁと。

絹の力・自然の力

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さて、そんな自然の力を気づかせてくれたのが実は5000年も人と付き合いのある「繭」だったのです。
これに関しては、実は大々的に言えない部分もあって、せっかくみていただいたのに恐縮ですが、参考までに繭(シルク)が先端の研究ではどうなってるか?
ちょうどTEDでプレゼンしたyoutubeがあったので載せときます。
これでなんとなく私のやりたいことが想像してもらえれば嬉しいです。​

こんな感じで、先端のシルクを実際に自分で体感して「これはいい!」となったので作ることにしたんです。

で、なんで日本じゃないの?とか、中国のシルクは?ブラジルは??タイじゃいけなかったの????
なんて思われるはずです。

そうなんです。最初は日本で・・・と思ってたんです。
それから次はタイによく行ってたし、タイで・・・と思ったんです。
しかし思った土地に出会えなかった。

土を大事にした養蚕

養蚕をするに当たって最も大事に考えたは「土」でした。
やるからには工場排水のない有害物質のない土で作りたい
農薬も肥料も"一度も"使ったことのないまっさらな土地で作りたい
そういう思いで場所を選定していったのです。不確かな有機肥料ももちろん使いたく無いんです。
(もちろんコストなども重要な要素の一つではありましたが)これが意外と無いんです。近隣から農薬が舞ってくるのも選択を狭めて行きました。

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偶然が導いた南ラオス

あとは本当に偶然の重なり。
偶然、大学教授にラオス南部の気候が養蚕には適してそうと聞いて、
偶然、タイのついでにラオスに陸路で行ったら、ラオスの桑を調べている日本人と知り合い
偶然、土が綺麗で
偶然、試験養蚕の結果がとっても良好で、
偶然、景色のいい気に入った土地が見つかって
偶然、その村の人たちがとってもホスピタリティに溢れてて、仕事熱心だった。

そんな偶然の重なりに深く考えずに乗っていった結果、南ラオスにいたることになったのです。
そしてそこで更に自然の力を体感し、色々と実験し始めたのです。

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繭作りに関しては、土を基本にして「命を大事に」するというテーマのもと、様々なこだわりを持っているのですが、話し始めると"そもそも養蚕って"・・・なんて話にもなって非常に長くなるので、それはまたいつか別の機会に。

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ちなみに、この命を大事にした繭で真綿を作って、マスクにインして寝たり飛行機で利用すると喉がかなり保湿されます。やっぱり繭の力は素晴らしい。(写真はちょっと不良だったものを勿体無いので自分の肌磨き用に作ってみた真綿ピーリングパフ。”石鹸の汚れ”をとってくれるとも言われています。常在菌との関係も。。。やはり長くなりそうなのでやめます)

真綿(まわた)って木綿(もめん)と思っている方も多いようですが、絹を綿状にしたものが真の綿で真綿なんです。メンは後から入ってきて、真綿と区別するべく"木"からとった綿で木綿だったのですが、こちらが低価格で主流となったことから綿=木綿になったんです。。。。あ、やっぱり長くなる。


サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。