知人が作った商品。 100円でも○○が低いと買わないし 1万円でも○○が高いと買う。
知り合いから「本を出版しました」、「自分の商品を作りました」と連絡がきた時、あなたはその場でポチっと買いますか?
その場で添付されたURLをクリックして詳細を見にいきますか?
おお、すごいね!と返信して終わりますか?
最近、友人知人がブランドを立ち上げて商品を発売したり、本を出版したり、新しいサービスを提供開始したりしています。
アラフォーという世代的に自分で始める人が多いのか、時代的に新しいことを始めるハードルが下がったのか、私が身を置く環境に変化があったからなのか。全部かもしれません。とにかく、「○○始めました!」という人が周りに増えてきて、それはとても嬉しく喜ばしいことです。
「友人」の場合は、全力で応援し、その手段の一つとして「お金を払ってその本(商品・サービス)を購入する」ということをしています。
「知人」の場合は、応援する気持ち、尊敬する気持ち、刺激をもらう気持ちなどプラスの気持ちはたくさんあるのですが、「気持ち」止まりのことが多いのです。(興味を持ったら買います)
例えば、私はビジネス本が好きなのですが、
友人がビジネス本を出版したと聞いたら
「おぉ!すごいね。買うわ!」とその場で購入ボタンポチッです。
友人のビジネス本のライバル本は、私の中ではありません。
友人が精魂込めて書いた本。だから買う。以上。
知人がビジネス本を出版したと聞いたら
「おぉ、すごいですね!!」となった後
知人の本を買うか、今ベストセラーのビジネス本を買うか、何も買わないか、です。知人の本のライバルは、「棚にある全ての本」です。
その本が100円でも3000円でも同じです。
ある商品が100円でも1万円でも同じです。
100円でも「応援したい気持ち」がなかったら買わないし、1万円でも「応援したい気持ち」あったら買う。
「友人」と「知人」とあいまいな表現で分けましたが、実際にお金を使うかどうかってこのくらいあいまいで、でもパッツリと分かれている。
私は今まで16年間、いくつものブランドや商品をPRしてきました。メディアの方やインフルエンサーの方に商品紹介するにあたっては「自分が本当にその商品を使って、いいなと思ったもの。本当におすすめできるもの」を紹介してきました。そこに嘘はありません。
ただ、「自分のお金で、定価で買ったものがあるか?」というと、正直数えるほどしかありません。
社販やセールで安くなっているから買う、ということは多々ありますが、
私が買ったという事実を作り手に知らせず(つまり下心なく)、定価で買ったことは数回です。
これを読んでくださっているあなたは、どうですか?
知人から「商品を作ったよ」とか「セミナーやるよ」「オンラインサロンやるよ」と連絡きたらお金を払って購入や申し込みしますか?
商品なら、その時購入する「お金」だけ必要。
セミナーなら、「お金」プラス、「時間」の確保も必要。
オンラインサロンなどコミュニティなら、「お金」が「継続的」に発生。
判断する基準が「ヒト軸」と「モノコト軸」の二つでてきてしまってちょっとややこしいですが。。
ただ、同じ人が何かを始めて、応援したいって思ってもそれが「商品を買う」なのか、「セミナーに参加する」なのか、「コミュニティに入り続ける」では選択する理由が全然違うなぁということはありますよね。
会社の中で始めたことなのか、「個人」として始めたことなのか。その意気込みや覚悟によっても変わってくるかもしれません。(会社員が覚悟がないと言っているわけじゃ決してありません。ただ、SNSでもブランド公式より、個人の顔が見えて発信している方が応援したくなっちゃいますよね。という話です)
私は「自分で選択したい。コントロールされたくない。」という思いが強いです。あ、今誘導されているな。あ、今コントロールされているな。と感じると途端に冷めていったりします。
例えば、あるセミナーに参加した時、そのセミナー自体はとても素晴らしくて本当に参加してよかった!むしろ人に薦めたい!と思っていたのですが、最後20分程は、さらに高額セミナーの宣伝&申し込むことによるメリットを延々と聞かされたのです。
人の心理的に、(セミナー終了後の)モチベーションが上がっているときが一番コンバージョンが取りやすいってことは分かります。「今すぐ」「このセミナーに参加した人は特別に」「本番はここから」「ここまで学んで次いかないともったいないですよ」と畳み掛ける言葉もたくさん出てきます。実際この20分の宣伝がきっかけで次のセミナーへ申し込みを決意した人もいるでしょう。
でも私にとっては、これまで築いてきた信頼関係が一気に崩れたような、そんな感覚でした。
急な宣伝、急な売り込み。仕事上ではそんな場面は減りましたが、セミナーや、オンライン上、SNS上だと途端に増える印象があります。
宣伝するのは、関係性がで・き・て・か・ら!
相手がもっと知りたいと、の・ぞ・ん・だ・と・き!
さて、「商品」に話を戻しますと、「知り合いだからって、なんでも買うわけじゃないよ〜。自分で買うかどうか決めるよ〜」というスタンスの私なのですが。
周りには「うん、買うよ!」と
知り合いが作った○○、近所の人が作った○○、さらには友達の友達が作った○○、をお金を支払って応援している神のような人もいたりします。
だいたいその(私からみると神のような)人たちは、迷いません。
「あ、そうなんだね、オッケー!買う」
です。特別にお金持ちとか、買ってあげるねと恩を売るとか、そんなんじゃなくて、ナチュラルに買っています。そして、口コミします。普段の会話だったり、グループLINEだったりで。
そんな方たちは、交友関係が広い、ということも共通してます。
フットワークの軽さ、気前の良さ、周りを応援するという気持ちが、交友関係が広いところにつながっているのでしょうか。
会う時には「ちょっとした手土産」を持ってみんなに配ってくれたりしています。みなさんの周りにもそんな方いませんか。
以前、PR担当している商品のEC購入者を見ていたら、その方の名前があったんです。「買ったよ!」とか一言もなかったです。でも、発売日当日に、ブランドのECサイトから商品を買ってくれていました。
「買ったよ!」と報告もらえることは大変嬉しくありがたいのは大前提としてあって、
黙って密かに買ってくれていた、というその方の優しさにも感動した出来事でした。
そんな尊敬すべき人が、プレスリリースをかける人を探していたので、私でよければ手伝いますよ、と申し出ました。
「助かる、いくら?」と言われたので、「普段からお世話になっているので今回は無償でお手伝いします!」というと、
「値段はちゃんと考えて、自分でつけた方がいいよ。一度ボランティアや低価格で引き受けると、相手はずっとそれで期待するよ。それがずっと続くよ。そしてそうなると、今度は自分が続かなくなるよ」
と言ってくださいました。
この一言がきっかけでフリーランスPRとしてリテナー契約の他に、単発で引き受ける場合の価格を決めることができました。
「応援してる」を気持ちだけ、口だけじゃなくて、実際に買うことで応援している、その人は、私の「フリーランスPRとしての能力」を初めて買ってくれた人となったのでした。
買うか買わないかは、「その商品自体に興味があるかどうか」にプラス、
「応援したい気持ちの度合い」にある。
私の場合、「買うほど応援したい度合いが高い」のは、友人。
(私の定義でいう「友人」は、もしかしたら誰かの定義でいう「親友」かもしれないし、誰かの定義でいう「知人」かもしれないけれど)
その方の場合は基本的に、周りの人を「応援したい気持ち度合いが高い」のではないかと推測しています。
応援したい!と思ってもらえる人になろう。
自分が応援したい!と思う人をたくさん作ろう。そんな環境に身をおこう。
応援したい!と思ってもらえるブランドになろう。
応援したい!と思ってもらえる商品になろう。
自分自身のこと、担当している商品について、改めて心に刻みます。
どうしたら応援したいと思ってもらえるか?は、また今後書きます。
自分が応援してる人ってどんな人だろう。応援してるモノってなんだろう。なんでそう思ったんだろう?を考えていくとヒントが見つかってくると思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございます!
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