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『ちはやふる』完結おめでとう! 私もかるたやっていました

百人一首の競技かるたを題材にした大人気マンガ『ちはやふる』。2022年8月1日発売の『BE・LOVE』本誌をもって、完結しました。なんと15年もの連載。

14年ほどずっと本誌を読んできた私も、さっそく最終話を読了。「そうなったかぁー……」という感じの、予想以上にキラキラしたすてきなエンド。涙にじみます。くぅ。

実は私も、短期間ですが、競技かるたの経験者。いまや超有名なマンガだけれど、少しでもかるたに関わったことがある人にとっては、より特別なのです。バイブルなの。

この記事は『ちはやふる』の紹介というよりも、「私とかるた」という感じのテーマです。ご興味があれば、お付き合いください。

以前「無名人インタビュー」をしていただきました。こちらの記事と、一部重なる内容がございます。

かるた、そしてちはやふるとの出会い

今だとやはり「ちはやふるを読んで、かるたに興味を持ったの?」と聞かれそうですが。実は逆なんです。かるたをはじめたのが先。

小学生のころ、母に「百人一首を覚えるといいよ〜」と学習マンガを与えられ、ゲーム感覚で学んでみた私。

(ずいぶん素直だった……。ヒマだったのかな。(笑)  いま思えば、母にも過去の私にも感謝ですが。)

おかげで中学時代、学校行事のかるた大会で優勝を果たします。百人一首って楽しい。そんなとき、とある高校に「競技かるた部」があると知り、受験を決めたのです。運命的だね。

進学後、目にも止まらぬ速さで札を払う、先輩方の姿を見学。「かっこよすぎる!」とあこがれ、入部しました。

部活動が楽しくて仕方なかった高校1年。「かるたがマンガにもなっている」と知り、さがして見つけたのが、ちはやふるなのです。当時はまだ、有名ではありませんでした。

少女マンガは好きでなかった私ですが、絵のきれいさと、思ったより本格的なかるたの描写に惹かれ、読みはじめました。私が2年生になってから、ちはやふるはじわじわと知られるように。

かるたは続かなかったけれど

当時の「かるた部」は、非常にマイナーな存在。私の県では9校ほどにしかなかった気がします。いつもいきなり県大会という、恵まれた環境。

私自身は弱かったのですが、超強い先輩と後輩がいたという強運も味方し、1年生で関東大会、2年生で全国大会に出場できました。何たる奇跡。

ところが、2年生の終わりから、しんどくなってしまったのです。昇級するには個人戦の大会で、1日最大5試合も勝ち抜かなければならない。私には連続3試合以上をこなす体力と根性がなく、「かるたは好きだけど、大会には出たくない」となってしまいました。

3年生に上がり、私は幽霊部員に。辞めると言う勇気すらない、ヘタレでした。

私のかるた歴は2年で幕をとじましたが、恵まれたことに、前職でもかるたの経験は活きていました。

2016年から、ちはやふるが映画化。県に10校もなかった、かるた部のある学校は、いまや40校前後にもなっているそう。メジャーな部と比べればまだまだ少ないものの、かるた関係者の間では「ちはやふる効果」と呼ばれています。

お気に入りの名言をご紹介!

数々の名言があるちはやふるですが、私がいちばん好きなのは、これ。

叫んでいるのは、小学生の主人公・千早ちゃん。とくに採用試験を受けるときに、勇気を奮いおこしてもらいました。挑戦や勝負をする人の、背中を押してくれますね。

おわりに

かるたって実は過酷なんですよ。本当、スポーツのよう。私は続かなかった。だからこそ、かるたを本気でがんばる人は心から尊敬するし、応援したい。ちはやふるもそんな気持ちで読みつづけていました。

「かるたをやっていた」と人に言うとき、ちはやふるのおかげで、どういうものか何となくわかってもらえる。興味も持ってもらえる。

かるたの世界と、それをめぐる人間関係。リアルに、でも美しくあたたかく描きつづけてくれた、作者の末次由紀(すえつぐゆき)先生に感謝しております。本当におつかれ様でした。ちはやふるは、ずっと私の青春です。


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