やりたいことがなかったり、強みが分からないという人におすすめの自己分析

人事の仕事を長いことやっているので、面接はもちろんプライベートでも就職、転職、キャリアの相談を受けることが結構ある。相談の種類も色々あるけど

「特にやりたいことが見つからない」
「本当にやりたいことなのか分からない」
「自分の強みが分からない」

といった、自分のことがよく分からない系の相談も多い。
就職活動のワードでいうところの「自己分析」がうまくできていないということなんだと思うけど、そういう人には

1.これまで、あるいは直近のある一定期間で何にどれくらいの時間を使ってきたか
2.課せられている、あるいは自分に課している目標は何で結果はどうだったか
3.結果に至るまでに行なったこと

など、行動事実を書き出すことと、そして、自分に対する定性的な評価をまずは行わないことを勧めている。
これは自分の人事/採用担当としての思想によるものだろうけど、僕は「⚫︎⚫︎ができるようになりたい」「⚫︎⚫︎が好き」とか定性的な情報を選考時にはほとんど信用していない。一方で過去に行ってきたこと、費やしてきた時間といった「過去の行動事実」は変えることができないからこそ、情報として価値が高いと思っている。

例えばただ「ゲームが好き」という人と

「というタイトルを1日⚫︎⚫︎時間、⚫︎年間プレイしている」
「年間⚫︎⚫︎本のゲームタイトルを購入しプレイしている」
「⚫︎⚫︎という大会で⚫︎位という成果を残している」
「⚫︎⚫︎というゲームタイトルのコミュニティイベントをこれまで⚫︎⚫︎回開催し、その中ではという役割を担ってきた」

といった事実を挙げてくれる人のどちらがゲーム好きなんだなって感じるかというと、僕は間違いなく後者の方だと思っている。

そんな感じで費やしてきた時間や行なった行動から「自分は何をしてきた人間なのか」を知ることができるとそれを元に

「これだけのことをやってきたから、自分がやりたいことなんだろうな」
「これだけのことをやってきたけど、それでも自分はこうなりたいんだ」

とか考えられるようになる。

例えば、僕自身で言うと一昨年はスマブラというゲームに年間で1000時間ほど費やしてきた。けど、ここ1年はキックボクシングを週3〜4でやっていて、ゲームよりも自身の健康であったりキックボクシングという競技への関心が高くなっていることが分かる。でも、僕は本当は絵を描いたり、音楽を作ったりといったクリエイティブなことをしたいと思っていて、この時間の使い方を変えなければと思っている。でも、実際にはそういったことへの時間がなかなか作れずにいて、本当にしたいことなのかなとかっていうのをぐるぐるしていたりする。

強みに関しては同じ目標に取り組んでいる人がいれば、その人と自分が行ってきた行動の違いを比較してみると良い。結果が出る過程で顧客とのコミュニケーションの時間に多く割いてる人であれば顧客とのコミュニケーションが武器なのかもしれないし、上司とのコミュニケーションに時間を割いてる人であれば「組織内での立ち回り」とか「根回し」といったスキルが武器なのかもしれない。

そんな感じで、過去の事実は自分という人間がどういう人間であるかをよく教えてくれる。だから、やりたいことが分からないとか、強みが分からないという人は一旦、過去の事実を並べてみることをお勧めします。

「ひたすら寝てた」とか「ひたすらスマホみてた」とか、そういう人もきっと居ると思いますが、まぁ「寝るの好きなんだな」「スマホとかSNS好きなんだな」って考えてみるとそこに今後のキャリアの選択肢があるかもしれませんよ。このままじゃダメだと思うなら、何にどれくらいの時間を続けるか決めて取り組めば良いと思います。
とまぁ、こんな事書きましたが僕自身、特にやりたい事ないですし、なんなら仕事なんかしたくないですから。でも、そこをポジティブに捉えて「やりたい事が無いからなんでもやる」が仕事における強みだと思ってます。強みが分からないとか、やりたい事が分からないとかそんなの気にしないのが1番だと思います。以上です。

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