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現代庭考

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後から見返した時にこんなことを考えていたなと振り返りができるように、思考したことを意識的に文章なりにまとめたいと思います
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現代庭考「新しい原風景」 vol.2

現代庭考「新しい原風景」 vol.2

重要なのは既存の環境をできるだけ壊さずに、新たな植生を周囲の景観に溶け込ませ、建築の輪郭を包み込み、目立たせることなく、 静かに林の中に佇んでいるように見せることを心がけています。

かつての吉村順三や石井修といった近代建築の巨匠と呼ばれる建築家たちはひとつのマナーとしてそのようなことを当然行ってきたのではないだろうかと思います。

緑が少ない建築の時代もありましたが、その回顧や内省が現代で求めら

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現代庭考「新しい原風景」 vol.1

現代庭考「新しい原風景」 vol.1

もともと大学(大学院)では環境デザインを専攻し、プロジェクトを通して都市計画、ランドスケープからビオトープ、公園設計といったスケールまで幅広く携わっていました。

現在は主戦場としていわゆる「造園」と呼ばれるものづくりをしている私にとって、ランドスケープ、風景、景観といったスケールはより広い概念のように感じます。

植物や水・石などの比較的動かしやすく、やわらかい素材を扱う造園にとって、建築や土地

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