養生の基本『運動』運動法は目的別が大事【漢方的セルフケア】
寒暖差はまだまだありますが、寒い冬を終えて気温も上昇してきたこともあり
『ちょっと運動しようかな』
という方もかなりいらっしゃると思います。
春は中医学では発生の時期と言って、万物が伸びゆく時期と言われております。
何かを始めたり、スタートする時期には最適と考えられています。
日本ではちょうど年度の変わり目で4月に新年度がスタートするところも多いのでより一層スタートの時期、という言葉がピッタリくる季節。
何かを始めるには最適の春。
そんな春に運動を始めてみよう、という方に向けて今回は運動法の選び方について僕なりの考えを深堀りしてお届けしたいと思います。
今回は
養生の基本『運動』運動法は目的別が大事【漢方的セルフケア】
というテーマでお届けいたします。
【運動は過不足ないのが肝腎】
今回は暖かい春になりカラダを動かそうという方も多いと思いますので、養生の基本とも言える『運動』について取り上げてみたいと思います。
僕も心とカラダに関する色々なことをお伝えしておりますが、そのたびに運動法については何かしらお伝えしていると思います。
中医学の古典にも
『適度にカラダを動かし』
ということは様々な場面で語られています。
今のようにジョギングとか、ジムとかは昔はありませんでしたが(たぶん)
貴族階級など中心に運動不足が慢性疾患の原因になることは昔の人もよくわかっていたのだと思います。
運動は不足すれば当然カラダの様々な巡りが悪くなり病気の原因となりますが、逆に必要以上にやりすぎる、体力を消耗させすぎたり、カラダの負荷になるほどやると病気や怪我の原因にもなるので
『やり方』
が非常に重要だと思います。
野球選手やサッカー選手のように特定のスポーツを一生懸命やると当然体力がついてカラダにとってプラスにもなりますが、かなりマイナスになることもありますよね。
人間の体は思っきりボールを何百球も投げるようにはできていません。
カラダのメンテナンスが仕事のプロスポーツ選手で、全身のストレッチをしっかりしたり、ボールを投げるために肩周りの筋肉をつけたり、持久力をつけたり、柔軟性をつけたり、運動後のケアをしっかりしていても多くのプロのスポーツ選手が怪我をしてしまうのは過度の負荷がかかっているからです。
プロのスポーツ選手と比べるのは極端ですが、ジョギングなどの運動もストイックにやりすぎたり、カラダが疲れているにも関わらず
『走ることはカラダに良いから』
『走ると気分がスッキリするから』
と強烈に思い込んでしまっていると思わぬ不調の原因になるので注意が必要です。
【有酸素運動は〇〇分しないと意味がない、のウソホント】
また、運動の強度に関しても注意が必要な情報が多々あります。
例えば
『有酸素運動は20分しないと意味がない』
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