改めて考える『食』の大切さ〜この世で一番カラダに悪い食事とは?②【漢方的食養生】
※今回は無料記事となっております。
前回より改めて考える『食』の大切さについてお届けしております。
初回は最近問題になっている『フードファディズム』という問題について。
あまり食べ物のことに対して神経質になったり、特定の食べ物に対して狂信的になってしまうと結果的に全体のバランスが崩れてしまい思わぬ体調不良の原因となってしまいます。
また最近は『スーパーフード』のように基準がよくわからないけど『なんかカラダに良さそう』というものが巷に溢れかえっています。
そんな様々な情報が溢れかえっている食だけに、定期的に僕なりに正しいと考える食養生についてお届けしたいと思い今回もシリーズでお伝えを致しました。
今回は
改めて考える『食』の大切さ〜この世で一番カラダに悪い食事とは?②【漢方的食養生】
というテーマでお届けいたします。
【僕の考える食養生のポイント】
前回は漢方の薬膳の考え方などを引き合いに出しながら改めて食の大切さについてお届けしました。
1日2〜3回は通常だと食事を取りますし、僕らは飲み物含めて様々な物を口にします。
食べることは生きること、なんて言葉もあるように生きる上で最も大切なことの1つだからこそ、食養生は大切にしたいものです。
今回はまずそんな食養生のポイントについてご紹介したいと思います。
食養生のポイント①【バランスよく】
まず最初は当然ですがバランスです。面白みが無いかもしれませんが一番むずかしい食養生かもしれません。
しかし中医学の知恵を活用すると割と簡単にバランスを取ることも可能です。
薬膳の基本的な考え方は
『5つの色の食品』と『5つの味』のバランスです。
これらのお話は何度かnoteでお伝えしているので、今回は割愛しますが、緑・赤・黄・白・黒という5つの色の食材
そして
酸・苦・甘・辛・鹹(塩)という5つの味
いろいろな物をいろいろな味付けでバランスよく食べることが薬膳の基本です。
栄養学的なバランスというと素人ではとてもむずかしいですが、食材の色と味ならわりと簡単に導入できると思います。
フードファディズムの話の時にお伝えしましたが、特定の物を異常なぐらい信仰してしまい、食事が偏ってしまうと体に良いものでも食べすぎてしまい、逆効果になることがあります。
世の中には
完璧な食品など無い
のでバランス良くが一番です。
玉ねぎで血液サラサラ
というような話を聴いたら毎日玉ねぎを鬼のように食べまくる、なんてことが無いようにしましょうね。
食養生のポイント②【季節を考えて】
2番目は季節に合わせて食べるものをちゃんと選択することです。
トマトがいくらカラダに良い成分がたくさん含まれていると言ってもトマトは夏野菜でカラダの熱を冷ますものと薬膳では考えます。
暑い夏の時期にたくさん食べることは理にかなっていますが、寒い冬に生でたくさん食べることはちょっと注意が必要ですよね。
旬のものには意味があります。季節に合わせた食材や調理法で食事は食べるように心がけましょう。
食養生のポイント③【体質を考えて】
3つ目は体質に合わせて食事を摂ることです。
それぞれ人間には体質や気質があり、人により負担がかかるところが異なります。
冷たいものをいくら食べても大丈夫な人もいれば
ちょっと冷たいものを食べただけでもダメな方がいます。
辛いものを食べて平気な方もいれば、ちょっと辛いものを食べすぎると下痢する方もいたり、自分の体調や体質に合わせて食養生をすることが大切なのです。
となりの人が食べて元気になったものでも、あなたが食べて元気が出るとは限りません。
食べ物の性質、自分の性質を知ることで食事で元気になることもできるし、病気になることもありますので、気をつけましょうね。
何が自分に合っているかはなかなかわからないものなので、トライ・アンド・エラーで色々楽しみながら試してみると良いと思います。
(かと言ってあんまり変わったものや未知のもの、よくわからないものや不自然な食べ方などはやめておきましょうね。)
【この世で一番カラダに悪い食事とは?】
シリーズで食養生について色々お伝えをしてきました。
カラダに良い食事法などについて色々お伝えしてきましたが、今回のサブタイトルは
『この世で一番カラダに悪い食事』
です。いささか過激なタイトルにも聞こえるかもしれませんが、どんな人にも100%良い、という食事法や食材はほぼ無いと言えると思います。
それは一人ひとり体調や体質、環境が異なるからです。
しかし
『これは絶対カラダに悪いよね』
という食事法は存在します。
それは一体何でしょうか?
普通だと
ジャンクフードは体に悪い
脂っこい食事は体に悪い
砂糖たくさんの食事は体に悪い
冷たい物は体に悪い
味の濃い食事は体に悪い
食べすぎはカラダに悪い
添加物が多い食事は体に悪い
このあたりが一般的だと思います。
でも、体に悪い食事って実は美味しい物ばかり・・・ついつい食べてしまうと思います。
人間は体に悪いこともついついしてしまうもの、ということが僕は大前提だと思っています。
これら栄養学的にはカラダにとってマイナスのものでも心の癒やしになることがありますので完全に悪とは言い切れませんし、脂質だって三大栄養素の一つで取らないと病気になる、むしろ良質の油は非常に重要な栄養素でもあります。
物事には何事も2面性があり一面だけを見て良い悪いと言えないと思います。
では『この世で一番カラダに悪い食事』って一体何でしょうか?
その食事はもしかしたら皆さんは
『体に悪い』
と意識していない食事かもしれません。
その食事とは・・・・
『嫌いな人と食べる食事』
です。
なんだ、と言われそうですが、実はバランスの悪い食事より、脂っこい食事より、嫌いな人と食べる食事がある意味もっとも体に悪い、悪影響を及ぼすと言えると思います。
【どんな食事でもカラダに良い食事にするには?】
☆嫌いな人と食べる食事が体に悪い理由
嫌いな人と食べる食事がなぜ体に悪いのか?
みなさんもだいたいわかると思います。
嫌いな人といる時、皆さん気分はどうでしょうか?
嫌な感情
『早くどっかいかないかな?』
『早くこの時間が過ぎないかな?』
と思いますよね。
そんな時は自律神経でいうと交感神経が優位になります。
交感神経は活動する時、戦う時、不安や神経質になっているときに優位になる神経です。
体の仕組みで交感神経が優位な時は胃腸の働きは低下して動かなくなります。
これは体が興奮状態にある時に排泄等をしないため、とも言われていますが、動物の体はそうなっているのです。
ですから、どんなに体に最高に良い、栄養満点、バランスも100点の食事を食べても、嫌いな人と一緒に食べたら食べた物がしっかり吸収されず栄養として体に入ってきにくいので、体には悪影響を及ぼします。
☆食事は好きな人と笑顔で楽しく
食事の基本は楽しくです。好きな人と楽しくおしゃべりしながら食事を楽しんだり、
一人リラックスして食事を楽しむなど、笑顔で心地よいと思える環境でできるだけ食事を取りましょう。
食事は1日3食しか食べれません(そうでない方もいますが)。
最初にお伝えしたように食べたもので僕らの心と体はできています。
ぜひ、せっかくの食事なのでできるだけ心地よい空間で、楽しく食べれるように心がげて見てください。
きっと最高の養生になりますよ。
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