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✅40代女性【子どものような夫に疲れた】を選択理論でコーチング人生案内#62

「40代のパート女性。夫は幼い頃から愛情不足で育ち、自己肯定感が低く承認欲求が強いです。結婚して15年、もう疲れました。」

 出会った頃の夫は親の帰りを不安げに待つ子どものようでかわいそうで、一緒にいてあげたくなりました。夫は初婚、私は子どもを連れての再婚。夫は小学生だった子どもをライバル視して冷たくあたり、ひどい言葉を吐き、その度に私は夫を優しく諭しました。

 夫の子も生まれましたが、今は成長した子どもたちに嫌がられているようです。家族で外出時に問題が起きた時は「なんで俺がこんな目にあうんだ、俺のせいじゃない」と、その場から逃げ出しました。子どもたちは成長しているのに夫だけがいつまでも子ども。でも生い立ちを思えばかわいそうです。ずっと面倒をみてあげるべきか。私の人生はこのままでいいのでしょうか。(千葉・R子)

(2022年3月21日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。


【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】

相談者の「困りごと」

・自分の人生を考えたとき、子供のような夫の面倒をずっとみてあげるべきか、それとも、別の人生を歩むのか、どう考えればよいのか、迷って、困っている。

相談者の「願いごと」

・自分の人生を考えたとき、夫の面倒をずっとみてあげるべきか、それとも、別の人生を歩むのかについて、これからの納得できる人生の方向性を得たい。(推測)

【ふだん使いがしやすいコーチングモデル】

①「自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択
できるし、変えられる」と考えてみましょう。

②「自分には、自分が幸せになるために行動する責任
がある」と考えてみましょう。


【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・子供のような夫の面倒をずっとみてあげるべきか、それとも、別の人生を歩むのか、どう考えればよいのか、というかっとうで困っている。

・自分が本当に希望する「自分の人生」が描くことが出来ず、困っている。

 

以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。

 

【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】

 あなたが夫と結婚したのは、彼の成育歴や自信のなさへの同情からですね。かわいそうという気持ちが愛情となることはよくありますが、同情は得てして自分の思い込みがベースにあるために、相手のためにならないこともあります。

 現に彼はあなたの気持ちに応えようとするどころか、泥沼にあなたを引きずり込み続けてきました。そんな彼との暮らしは限界だとあなたの心は悲鳴をあげていてなお、彼を見捨てられないと苦しんでおられます。同情の負の渦に陥ってしまうことが心配です。

 同情と似たものに共感という言葉があります。自分の思いや価値観は一度捨てて、相手の立場で考えてみることが大切です。彼は成育歴のどこで傷ついているのか。今も本当にそれを引きずっているのか。彼が本当にあなたに求めているものは何か。等、彼の気持ちになって見つめ直してみてはいかがでしょうか。そこに寄り添えると思うものがあったら、彼との関係を築き直せるかもしれません。

 でも理解できない、自分には応えきれないとわかったら無理はなさらないことです。夫は人生を分かち合うパートナーです。お互いに至らなさを許しあいながらも互恵的関係でなければ続かないと思います。

(2022年3月21日読売新聞朝刊)


私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・もし、何の制約もないとしたら、これから10年後の今日、どうなっていたいのですか? どうなっていれば、理想ですか?

・あなたが思いつくような、別の人生とは、どのようなものがありますか?

・今のご主人と、これまで何とかやってこれた理由としては、どんなものがありますか? ご主人の良いところとしてはどういうところがありますか?
あなたにとって、ご主人とは、どんな存在なのでしょうか?

・ご主人には、もしできれば、どのように変わってほしいのですか? もし、あなたがご主人にリクエストして、ご主人が自らそのように変わってくれれば、今の生活を続けたいのですか?

・もし、あなたがリクエストし続けても、ご主人がいっこうに変わろうとしないときは、どうしたいですか?

・あなたが今の生活で、既に得ているもの(満たされているもの)で、これは失いたくないと思うような「大切なニーズや価値観」にはどのようなものがありますか?

・一方、あなたが人生を違う方向に舵を切ったとき、あなたが今得られていない、どんな「大切なニーズや価値観」を手に入れることが出来そうなのでしょうか?

・ご主人にとって、あなたはどんな存在なのでしょうか? これからも、どんなことをあなたに期待していると思いますか?

・今のあなたがご主人に抱いている思いが、「もう疲れて愛想が尽きた、絶対別れたい」というのを10とし、「まだまだ努力したら改善の可能性がある」を1としたら、今のあなたの「疲れて愛想が尽きた」という程度は、何点になりますか? その点を付けられた理由はどういうものですか? どうして、それ以上の点数を付けなかったのでしょうか?

・一方、「絶対に新しい人生を歩みたい」を10とし、「今の人生のままでもかまわない」を1としたとき、「新しい人生を歩みたい」という気持ちの強さに点数を付けるとしたら、何点になりますか? その点が、仮に10点でないとした場合、どうして、10点ではないのでしょうか?

・今の夫婦の関係を、それはそれとして維持することとしたとき、今の夫婦関係を維持しながらも、あなたが「新しい人生に期待すること」を、工夫や努力をすれば、どの程度は手に入れることができそうですか?

・以上のことも踏まえて、あなたがこれからのご自分の人生の方向性を考えていくときに、これから、どんな行動や、見方、考え方、情報収集などをしていくのが役に立ちそうでしょうか?


今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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