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✅40代女性【中2娘 学校で陰口言われる】を選択理論でコーチング人生案内#127

「40代の女性。中学2年生の娘から「学校に行きたくない」と打ち明けられました。進級後のクラスの雰囲気にもなれ、「友達ができた」とうれしそうに話していた直後でした。」

 事情を聞くと、一部の生徒に見た目などでからかわれているとのこと。さらに、陰気な性格を表す「陰キャ」と称され、陰口を言われていると泣きながら話してくれました。

 思い過ごしかもしれないとも言いますが、最近は周囲の目が気になり、集団で話している光景を見るだけで自分のことを悪く言っているかもしれないと、怖くなるそうです。

 担任に相談しましたが、娘は事を大きくしたくないと言います。毎朝、ゆううつな表情で登校し、学校の話題を避けるようになりました。事態が深刻化し、いじめや不登校につながらないか心配でなりません。(広島・J子)

(2022年7月5日読売新聞朝刊)

次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。

【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】


相談者の「困りごと」

・中2の娘が、一部の生徒から見た目でからかわれ、陰口を言われて、ゆううつな表情で登校しており、事態が深刻化して、いじめや不登校に繋がらないか心配で、困っている。

相談者の「願いごと」

・一部生徒による娘に対するからかいや陰口がなくなり、娘が普通に学校に通えるようになってほしい。(推測)

相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求


(愛所属の欲求、力・自己価値の欲求) 

【選択理論のコーチング三角モデル】

【選択理論の考え方】

・自分には、未来に向って自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。

・相手の行動を変えられるのは相手本人であって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。

いやがる相手を変えようとしても、相手の抵抗を生み、人間関係が遠ざかるだけ、と考えましょう。

相手を批判したり、強制したり、脅したり、文句を言ったりすることはやめましょう。

・相手が満たせていない、相手にとって大事なニーズや価値観が何かを考えましょう。

・「相手がしてほしい行動で自分がしてあげられること」があれば、積極的に協力し貢献しましょう。
 

【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう

・「中2の娘が、一部の生徒から見た目でからかわれ、陰口を言われて、ゆううつな表情で登校している」という状況に、自分がどう対処すればよいかがわからなくて、困っている。(事態に、自分が振り回されて、困っている)
 
 (困りごとのパターン:事態に振り回されて、困っている)
 
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。 

【心に響く回答者(大日向雅美さん)の言葉】

 中学生の友人関係はなかなか難しく、近年は陰湿ないじめも少なくありません。娘さんは本当によく耐えているようですね。これ以上、深刻な事態に陥らないために、娘さんの心を守ることに全力で取り組みましょう。

 まず、「あなたは全く悪くない」と、娘さんにはっきり言い続けましょう。通学がつらいときは「休んでもよい」と伝えてあげてください。

 苦しいことに挑戦するだけが人生ではありません。そこから逃げることが必要な時もあります。逃げていけないことがあるとしたら、それは自分を守ることです。「転校も考えようか」と提案してもよいかもしれません。

 担任に相談したことは良かったと思いますが、学校の対処には限界がある場合もあります。思春期の子どもの声に耳を傾けてくれる相談機関が地域にあります。そこで娘さんが自分の言葉で悩みを打ち明けることも試みてください。そうした機会を通して娘さん自身が前を向く力を得ることもあります。

 今、娘さんが一番必要としているのは、あるがままに受け止め守ってくれる人の存在です。娘さんにしてあげられることがあるとしたら、あなたがそうした存在になることだと思います。

(2022年7月5日読売新聞朝刊)

私は次のような質問を考えました(ご参考まで)

・娘さんは、お母さんに対して、どのように支援してほしいと望んでいますか?

・担任にも相談したし、娘さんは事を大きくしたくないとのことですが、娘さんのことを責めることなく、おかあさんとして感じている、自分の気持ちや不安を、娘さんにお話しされたとしたら、娘さんは、どのように返答されるでしょうか?

・当面、娘さんの希望するように、様子を見守るとして、それはそうとしながらも、お母さんの方で、どうなったらどう対応するかとか、いじめや不登校についての情報収集など、ご自分の方では、どのような心づもりや準備ができそうですか?

・仮に、娘さんのことがいじめや不登校に発展しそうになった場合、娘さんにとって、どのようなお母さんでありたいですか?

・そのようなお母さんを、娘さんはどう思われるでしょうか? そして、お母さんのそのような態度は、娘さんにどのように影響しそうですか?

・親子、家族として、一致団結して、今回のことに対応するとしたら、家族の中で、どのようなコミュニケーションが必要でしょうか?

今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。


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