✅40代女性【父母や姉妹に依存の生活】を選択理論でコーチング人生案内#123
「40代の女性。3年前に主人を病気で亡くしました。優しい人でお願いごとは何でも聞いてくれました。私はそれに甘え、自分のしたいことだけをしてきました。主人の病気の一因は、私にあったと思っています。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・主人を亡くし、小学生と中学生との3人暮らしで、仕事だけはまとものできているが、それ以外のことは、父母や姉妹に依存してばかりで、変われない自分に困っている。
相談者の「願いごと」
・自分たちの家族の生活の世話を、父母や姉妹に依存しないで済むように、自分自身が変わりたいので、どうすれば変われるかを知りたい。
相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求
(力・自己価値の欲求)
【選択理論のコーチング三角モデル】
【選択理論の考え方】
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
「家族の世話を父母や姉妹に依存して甘えている自分」を変えたいが変えられなくて困っている。 (「かわろうとしない自分」を変えたいが、変えられなくて困っている。)
(困りごとのパターン:「もうひとりの変わろうとしない自分」に振り回されている)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(山田昌弘さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・父母や姉妹は、今のあなた方3人の家族の置かれた状況をどのようにごらんになっているのでしょうか?
・あなたは、世話をしてもらう一方で心苦しいようですが、あなたはともかくとして、もし、仮に、父母や姉妹が、あなたが思うほど負担を感じておらず、かえって、あなた方の家族が将来もうまくいくように応援してあげたい、将来がうまくいかなかったら、そちらの方が、将来的に父母や姉妹にもかえって負担が大きくなってくる、というような、父母サイドや、姉妹サイドの考え方、都合から、あなた方家族を支援してくれているとしたら、あなたの負担感は、どうなりそうですか?
・母子家庭において、一番問題となるのは、経済的収入の確保だと思いますが、あなたは、それだけはできているとのことですが、父母や姉妹があなたに期待している一番の大きなことは、経済的に自立してほしい、経済的に自分たちに依存しないでほしい、ということではありませんか?
・父母や姉妹には、あなたが達成できている「仕事をまともにして、経済的収入を得ること」は可能でしょうか? ひょっとして、父母や姉妹は、あなたが、経済的収入を今後も維持してくれさえすれば、あとのことは自分たちのできるところで、あなた方の母子家庭を支えていってあげたい、と考えているかもしれませんね。
・そのような意味で、今のあなたは、父母や姉妹が期待する一番大きな役割を立派に果たされているようにも思えますが、いかがでしょうか?
・一方で、あなたが、今の「経済的自立」を危うくしてでも、父母や姉妹への依存を少なくしたいと行動することは、かえって、父母や姉妹の意図と反するのかもしれないとも思えます。このあたりのことですれ違いがないように、父母や姉妹とざっくばらんな話し合いが必要ではないですか?
・以上のように考えてくると、あなたが、今の仕事と経済的自立を維持した上で、余裕があれば、どのような点で、依存を減らしていけるかを考えればよいのかなと思われますが、いかがでしょうか。
・また、仮に、今の依存状況が続いたとして、だれが、どのくらい、負担を感じておられるのか、負担を感じておられないのかを知ることは大事なように思われます。
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。
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