✅20代女性【うちの両親は毒親か?】を選択理論でコーチング人生案内#141
◇今回は「20代女子学生。自分勝手な両親の言動に振り回されている」事例です。振り回されることをやめましょう。両親は両親。それはそれとして、自分の人生を生きましょう。
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を考えてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・就職活動も終え、両親に育ててくれた恩返しがしたいが、一方で、父親の自分に対する暴言、母親による父親の悪口と自慢話など、両親の言動にわだかまりがあり、「毒親ではないか」とも思ってしまう。親に対する矛盾した気持ちにイライラして、困っている。
相談者の「願いごと」
・両親に感謝し恩返ししたいという気持ちと、両親の言動にわだかまりがある現状で、どうしたら家族と適度な距離感をつかめるかを知りたい。
相談者が満たせていない(満たしたい)基本的欲求
・愛所属の欲求(愛したい、愛されたい、仲間でありたい、仲間がほしい)
・力・自己価値の欲求(自分が価値ある存在でありたい、認められたい、自分を認めたい)
・自由の欲求(自由でありたい、自由にしたい)
【選択理論コーチングの三角モデルです】
【選択理論心理学のエッセンスで考えましょう】
・自分の考え方や見方、行動は、自分が自由に選択できるし、変えられる、と考えましょう。
・自分には、未来に向って自分が幸せになるために行動する責任がある、と考えましょう。
・相手(本人)の行動を変えられるのは相手(本人)だけであって、他者は助言や情報提供、リクエストができるだけ、と考えましょう。
・変わろうとしない相手に自分が振り回されていることに気づきましょう。
・相手を批判したり、強制したり、脅したり、文句を言ったりすることはやめましょう。
・同じするなら、いやいやでなく進んでする方が自分のコントロール感も高く自由度も広がると考えましょう。
・自分が満たせていない、自分にとって大切なニーズや価値観、欲求が何か、を考えましょう。
・相手の行動も、自分のと同じく、ニーズや価値観、欲求を満たすための精一杯の行動なのだと考えましょう。
・相手が満たせていない、相手にとって大事なニーズや価値観が何かを考えましょう。
・「相手がしてほしい行動で自分がしてあげられること」があれば、積極的に協力し貢献しましょう。
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・就職活動も終え、両親に育ててくれた恩返しがしたいが、一方で、父親の自分に対する暴言、母親による父親の悪口と自慢話など、両親の言動にわだかまりがあり、「毒親ではないか」とも思ってしまう。親に対する矛盾した気持ちにイライラして、困っている。
(困りごとのパターン:願いごとを叶えたい。一方で、相手に振り回されている。一種のかっとうに悩んでいる)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(久田 恵さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・感謝と恩返しはしたいけれど、自分勝手な両親の言動に「毒親でないか」と思ってしまい、両親に対するわだかまりが消えない、という一種の葛藤の中におられるようにも見えます。
・そこで、「ご両親への感謝と恩返し」は、それはそれ。また、「両親の言動に対するわだかまり」は、それはそれ。これらの2つのことを、別のこととして、それぞれについて、ご自分が何を願っているかを考えてみたらいかがでしょうか?
・「両親への感謝と恩返し」は、もし、「両親の言動に対するわだかまり」が解消されたとしたら、あなたの理想として、どのようにしたいのですか?
・一方、あなたが「両親への感謝と恩返し」は、たとえ、「両親の言動に対するわだかまり」があったとしても、必ずするんだと決心できたとしたら、残った問題である「ご両親の言動に対するわだかまり」の方については、何がどうなったらいいのでしょうか? 何をどうしたいのですか?
・このときに、「お父さんを変えたい」とか、「お母さんを変えたい」というような「相手を変えたい」という行動をとることは、相手の不快や抵抗を招き、相手との関係を悪くする怖れがあります。ですので、もっぱら、あなたのサイドで、自分はどうしたいのか、何ができるのかを考えてみましょう。
・「家族との適度な距離をとりたい」とのことですが、これは物理的な距離ですか、それとも、心理的な距離ですか?
・具体的に、お父さんと、どのような物理的、心理的距離を維持できれば、あなたとしては一番、これから未来に向って、居心地が良く、自由で、安心なのでしょうか?
・また、お母さんとは、具体的に、どのような物理的、心理的距離を維持できれば、あなたとしては一番、未来に向って、居心地が良く自由で、安心なのでしょうか?
・もちろん、お父さんやお母さんが、あなたとの距離をどうしたいかは、相手しだいのことなので、あなたとしても、相手との妥協や調整が多少とも必要となるかもしれませんが、それにしても、あなたとしての「理想の状態」を考えておくことは役に立つと思います。
・そして、あなたは就職もされ、今後、あなたはあなたの人生を生きて行かれることになるわけですが、その際、あなたの側で、「ご両親との間での自分の立ち位置をどうするか」を決められたとして、その立ち位置を守りながらも、「ご両親に対する感謝と恩返し」を、あなたとして精一杯していくとしたら、どんなことができそうですか? また、してあげたいですか?
・そのような「ご自分の立ち位置」をあなたが決めることができたとしたら、短期や、長い目で見たとき、あなたやご両親にとって、それはどのような良い面が考えられるでしょうか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。
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