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note アクセシビリティ知見まとめ

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noteにある様々なアクセシビリティの知見をまとめていくマガジンです。その記事を見た人が、次のアクションに活かせると言う観点でピックアップしています。良い記事を選定してくれる運営… もっと読む
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#ウェブアクセシビリティ

代替テキストをChatGPT-4oと一緒に考える|webアクセシビリティ

こんにちは。YUIDEAでアートディレクターをしているTottiです。 webアクセシビリティに対応したサイト制作を行う中で、地味につまづく"代替テキスト"。 この身近で奥深い問題をAIと一緒に考えてみました。 そもそも代替テキストって何?代替テキストは、htmlで画像要素<img>に追加される属性の一つ(alt属性)で、画像が読み込まれない場合や、ユーザーがスクリーンリーダーを使用している場合などに、代替テキストが画像の代わりに表示されたり読み上げられたりします。 そ

Webアクセシビリティことはじめ【おすすめ資料5選】

こんにちは!株式会社Rabeeのデザイナーのakaneです🐏 今回は、Webアクセシビリティの初心者が基礎を学ぶときに助かった資料を紹介します。各資料に対する説明も掲載しているので、どうぞ最後までお楽しみください🌏 ※冒頭、Webアクセシビリティに関する前提知識の紹介が長くなっています。本編を読みたい方は「資料①|ざっくり知ろう」からご覧ください。 はじめにまずは、Webアクセシビリティに関する基礎知識の整理からスタートします。最近よく耳にする「合理的配慮」のことも振り

発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ②アニメーションについて

こんにちは。株式会社トルクのデザイナー山﨑です。 以前投稿しました「発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ」について弊社エンジニアから「発達障害の方は具体的にどういったアニメーションに気が散ってしまう・ストレスに感じてしまうのか」という質問がありました。 今回は発達障害当事者(ADHD・ASD)デザイナー目線から、気が散ってしまう・ストレスに感じてしまうアニメーション、対応策としてのウェブアクセシビリティについて書いていこうと思います。 ※私は発達障害ADHD・AS

民間企業40社のアクセシビリティ方針を調査してみた

こんにちは。YUIDEAでアートディレクターをしているTottiです。 前回、ウェブアクセシビリティの基礎知識についてまとめてみました。 今回は、ウェブアクセシビリティに取り組むにあたって必要なアクセシビリティ方針について、民間40社を調査してみたのでご紹介したいと思います。 アクセシビリティ方針とはウェブアクセシビリティ基盤委員会では、ウェブアクセシビリティを高めるプロセスとして、以下の流れでPDCAを回し、継続的に取り組んでいくことを推奨しています。 ウェブアクセシ

配慮を、「当たり前」にする

今年の4月から、障害者差別解消法に基づく合理的配慮が、民間事業者(私たち)にも義務化されることになりました。 漢字が多いですが、簡単にいうと「法改正に伴って、Webサイト制作のうえでも配慮することが義務化されたよ」ということです。これまで「合理的配慮」は、国や地方公共団体にのみ義務付けられていました。(参考:政府広報オンライン) なかなか聞き慣れない「合理的配慮」ということばについては、内閣府が次のように説明しています。 Web制作会社としてできるのは、ウェブアクセシビ

デザインから考えるウェブアクセシビリティ

こんにちは。dotDデザイナーの山口です。 前回の投稿からだいぶ間が空いてしまってますが…とあるプロジェクトがひと段落し、会社として取り組む・考えていかなければならないテーマとしてnoteに残すべく重い腰を上げました(褒めてください)。 その"とあるプロジェクト"というのが、先日リリースされた「デジタルマーケットプレイス(DMP)」の実運用に向けたα版サイトの開発・構築です。 DMPでは、これまで複雑だった調達プロセスを簡易化することで手続きを軽減し、必要なサービスを検索・

発達障害当事者デザイナーとウェブアクセシビリティ 

こんにちは。株式会社トルクのデザイナー山﨑です。唐突ですが私は発達障害当事者です。ASD(自閉症スペクトラム障害/アスペルガー症候群)とADHD(注意欠如・多動症)を持っています。トルクでは私の障害を受け入れてもらいウェブデザイナーとして勤務しています。 近年、発達障害は話題にあがりやすいトピックスですので、聞いたことある方やなんとなくご存じの方もいらしゃるかと思います。発達障害について説明しますとそれだけで長くなってしまいますので詳しくは「大人の発達障害ナビ」や政府広報オン

Designing for Web Accessibility: Tips for Getting Started

こんにちは、RAKSULでデザインインターンをしている川村です。 今回はウェブアクセシビリティに対応したプロダクトをつくるために、デザインする上で達成すべきことについてまとめてみました。 また、自分がウェブアクセシビリティを勉強する上で参考にしているサイトもご紹介します。 ウェブアクセシビリティについて知りたいけど、何から手をつけたらいいかわからない方へ、ぜひ参考になれば幸いです。 ウェブアクセシビリティって何?ウェブアクセシビリティとは何か。デジタル庁が提供している「ウ

対応義務化?ウェブアクセシビリティ基本の「き」

こんにちは、YUIDEAでアートディレクターをしているTottiです。 2024年4月に「障害者差別解消法」の一部改正法が施行され、全事業者を対象に「合理的配慮の提供」が義務化されることになりました。それに伴い、ウェブアクセシビリティの対応について話題になっていますよね。 私たちもサイト制作の中で問い合わせを受けることがあります。 この法改正はwebサイト制作にどんな影響があるのでしょうか。 「JISのレベルAAに準拠?一部準拠?それって何すればいいの?」 と慌てる前に、

行程さんのウェブアクセシビリティとコーディング思想

2017年7月〜2020年6月まで運用していた「行程さん」という旅行のしおり作成サービスがありました。今回は、遅まきながら「行程さん」で取り組んでいたアクセシビリティについてお話ししたいと思います。 ※表層のデザインに関しては割愛し、主にフロントエンドの話をします。 行程さんとは旅行のしおりを簡単に作れるウェブサービス 調整さんの「しおり」版 開発すべて(プログラミング、コーディング、デザイン)を吉川が担当 2017年リリース、2020年クローズ アクセシビリティ

全国100銀行のウェブアクセシビリティ「金融機関のアクセシビリティ対応状況一斉調査レポート」を公開!【CULUMU/ニュースリリース】

改正障害者差別解消法にともなう障害のある人への合理的配慮の知見を提供▼ホワイトペーパーダウンロードはこちらホワイトペーパーは「全国100銀行のウェブアクセシビリティ「金融機関のアクセシビリティ対応状況 一斉調査レポート」」からダウンロードいただけます。 CULUMUでは、金融機関からご相談いただく機会が増えたことから、この度アクセシビリティ対応状況一斉調査レポートを公開しました。近年、ウェブサービスの普及に伴い、よりアクセシブルなウェブサイトが求められています。2024年か

社員全員がウェブアクセシビリティに取り組める場づくりを。小さな一歩から波をつくる!

こんにちは、ディレクターの永富です。 現在は主にウェブサイトの進行管理に携わっています。 2023年6月より「ウェブアクセシビリティ推進部」という部活動を発足し、先日記念すべき第10回目の活動を行いました! メンバーは現在4人。ディレクター、デザイナー、エンジニア、というWebに携わる職種を越えたメンバーで活動中です。 ウェブアクセシビリティ推進部は、参加メンバーがウェブアクセシビリティのスペシャリストになることを目的としたものではありません。 社員全員がウェブアクセシ

「誰一人取り残されない」を高い水準で叶えるために。ウェブサイトのアクセシビリティ検証結果と、その後

デジタル庁のアクセシビリティチームです。 私たちは、アクセシビリティ向上のための仕組み作りを行う民間人材の専門チームとなっています。3名で構成されており、そのうち2名は視覚に障害のある当事者です。 前回は、私たちがこれまで行った4つの取組を紹介しました。今回は、デジタル庁ウェブサイトで行ったアクセシビリティ検証結果と、そこから見えてきた課題、解決に向けた方向性などをお伝えできればと思います。 今回は少しだけ技術的な内容や規格の詳細に触れますが、できるだけわかりやすくお伝