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[性的表現あり]プシュケの聲[小説]
帰ったのは終電。
下半身がむずむずと熱を帯び、高ぶる夜だった。普段なら、十八禁の動画を販売しているサイトのサンプルを見る。もしくはこっそりと電子書籍で買っているエロ漫画を読んで気をなだめるのだが、その日は仕事の疲れで体は悲鳴を上げるように重い。自分の性処理をしている場合でなかった。しかも翌日は恋人の和輝と会う約束をしている。
それなりに早い時刻で待ち合わせしていたので。志乃はくすぶりがおさま
生きていてもしょうがない。
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理子は押していた自転車を止めて戸惑っていた。
誰もいない路上。目の前には夏のはじめにふさわしくない黒のぼろぼろの防寒着と灰色のズボンをはいた無精ひげのホームレスの男が倒れている。時刻は真夜中の三時半。理子は新聞配達をしている最中のことだった。
理子は大量の新聞を積んだ重量のある自転車がひっくりかえらないように気をつけながら