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zine〈アストリッドとピッピがおしえてくれたこと〉から2年が経ちあらためて。

〈アストリッドとピッピがおしえてくれたこと〉というzineを発表してから2年が経ちました。このzine は、2019年にnoteでアストリッド・リンドグレーンの若い頃のできごとを紹介したところ多くの反響をいただいたこと、そしてわたし自身がリンドグレーンの人生にとても共感することが多かったことから、記事の土台となったリンドグレーンの伝記(デンマーク語。日本語未訳)を読み込んで、いくつかのテーマで掘り下げて紹介したものです。18 歳で予定外の妊娠、まだ中絶が合法ではなかったスウェーデンで妻子ある人との間にできた子どもをどこで出産するのか、生まれた子どもはどこに預けるのかーそんなハラハラするような出来事から、アストリッドが向き合うさまざまな孤独、小さな子どもたちが向き合う孤独に思いを馳せること、女性として働き続けることなど、今の時代でも決して色褪せない女性にかんするさまざまなテーマをアストリッドの人生から浮き彫りにしたものです。zineでは彼女の代表作である「長くつ下のピッピ」にまつわるさまざまなエピソードも紹介しました。
表紙のイラストと挿絵はつきぞえなおさん。とてもかわいらしい表紙で絵本みたいになりました。デザインはワイナー祐子さんです。

2020年はコロナ禍で帰省できず、完全リモートで印刷し、家族や書店さんに協力いただいて発送し販売しました。2回刷りましたが、ありがたいことに今は手もとに残っていません。谷中のひるねこBOOKSさんではとてもたくさん販売していただきました(こちらも完売)。現在は、古書店さんのウェブショップなど一部で販売していただいています。

内容については、「はじめに」をここで公開しているのでよかったらごらんください。

読んでくださった方々から直接ご感想をいただいたり、SNS上で感想を伝えていただきとても嬉しかったです。内容として「こんなにすごいことが意外と知られていない」と思うことが多かったので、そのワクワクを読者さんと共有でき、アストリッドの人生やピッピのことをあれこれわいわいお話(文章で)できたことがとても嬉しく楽しく、また心温まる機会でした。「リンドグレーン」という映画がちょうど同じタイミングで日本でも上映されたので、そこから彼女の人生に関心を持たれた方もいらっしゃったかもしれません。「長くつ下のピッピ」はスウェーデンで発表されてから今年で77年になるそうです。

先日久しぶりにご感想をいただきました。このzineを販売してくださった福島のBook & Cafe ことうの店主、小島さん。ご感想をいただき嬉しかったので(OKいただいたので)ここで紹介させてください。

さわぐりさんの「アストリッドとピッピがおしえてくれたこと」というリトルプレスをコトウで少し販売しました(今は売り切れて在庫無し)。
こちらの本は、内容がしっかり書き込まれているので、アストリッド・リンドグレーンを知ってる人にも知らない人にも届くであろう本だと思えました。
文章がメインなので、イラストメインの本のように視覚的に訴えるものよりは手軽に手に取られにくいかもしれませんが、「読んでもらえれば、大きな学びになる本です」と僕が自信を持って勧められました。
文章メインですが、表紙が可愛らしいので、「何だろうこのカワイイ本は?」という手に取って貰いやすさも良いと思えたところでした。
「可愛らしい皮を被った本気の本」「入り口は広く、中身はグッと深い本」という感じでしょうか。

Books&Cafeことう店主小島さん


現在、マヤルカ古書店さんでご購入いただけます。

あれから2年かぁと思うと早かったような長かったような。制作にかかわってくださった皆さん、販売してくださった書店さん、ウェブショップさん、ご購入いただいた方々、ご感想をくださった方々、本当にありがとうございます!

感謝をこめて。
さわひろあや

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