彼が死んだらセフレの私はお線香をあげさせてもらえるだろうか。
毎日彼の事を考えている。
彼と初めて会ってから、彼の事を全く考えない日なんて1日もなかったと言い切れる。
最近は彼の素行に感情を振り回される事が(これでも)ずっと少なくなったので、必ずしも悲観的な感情だけが起こるわけではないから良いのだが。
花屋の前を通っては花が好きな彼の事を思い出し
映画館の前を通っては昔、役者志望だったという彼の事を思い出し
なんなら私と彼はいつも新宿で会うから、1人で新宿駅に降り立っただけで心に彼の影が降りてくる。
どこかでバッタリ会うだろうか、なんて期待したり、他の女性と一緒に歩いているのに出くわしたらどうしよう、とか、そんな事を考えて1人でドキドキしてしまう。
私の心にはもう彼が住んでいると言っても良い。
彼以上に私の心を支配してくれる様な男性が現れない限りは、私は死ぬまで毎日彼の事を考え続けるのだと思う。
彼は私より10も年上だから、順当に行けば私より早く死ぬだろう。タバコもよく吸ってるし、(なんとセックスをしている最中にも吸うのだ)あまり健康的な印象はない。
以前、彼に言ったことがある。
私「わたし、あなたが死んだら悲しい。せめてお線香をあげたいから、あなたが死んだら私に通知が来る様にできないかなぁ」
彼「いや、どうしたの急に。俺もサバランちゃんが死んだら、わかる方法ないだろうしなぁ。無理じゃない?」
私は本気だったが、あまりにも突拍子が無かったので、ケラケラと笑われてしまった。
何だよう。私だったら友人か家族に彼の連絡先を伝えておいて、「私が死んだらここに連絡してその旨を伝えて」って言うよ。まだ死ぬビジョンが無いからしてないけど…。
でも明日には死ぬかも知れないしなぁ。それが心配になったからこの話をしたんだ。やっぱり友人に今度お願いしておこうかなぁ。
「私が死んだらお線香くらいはあげにきてね。」
彼はまた笑った。
彼がいなくなった後の私の世界ってどんなのだろう。
4年目の体の付き合いとはいえ、会うのはひと月かふた月に一度、お互いの自身の話をよくする様になったのはここ1年の事…。
一緒に過ごした時間なんてトータルで言ったら150〜200時間くらいじゃないかな?短いよ。
私は彼のプライベートを殆ど知らないし、彼も私の事を知らない。
それなのにどうしてこんなに影響を受けてしまったんだろう。憧れの彼の真似をしたり、彼に認めてもらえる女性になろうと頑張ったり…。
その影響力のもとが無くなってしまったら?わたし、目標を失って抜け殻になってしまうんじゃないだろうか。ぞわわ。
勝手に影響受けて、勝手に抜け殻になっちゃう。
重症だ…。
そして、わたし、めちゃくちゃ気持ち悪いなぁ…。
(TOPの写真は、新宿で彼と一緒に食べたラーメン。一緒に食事をしてくれる様になったのも、私が東京に引っ越してきてから。ここ1年の事だ)
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