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サウナとHSPの相性がいい理由

HSPとは、 Highly Sensitive Personの略で、生まれつき敏感で感受性が強く、周りからの刺激を過度に受けやすい「繊細な人」のことを指す。

自分はHSPに当てはまるだろうなと漠然とは思っていたものの、対人援助職には多いだろうし、いうても普通じゃん? とあまり気にしていなかった。

また、新しいことをするのが好きで刺激を求める傾向が強いため、HSPには当てはまらないような気もしていた。

しかし、HSPの中に「刺激追求型HSP(High Sensation Seeking)」というのがあると知り、セルフテストをやってみた。なお、HSPは27項目中14項目以上、HSSは20項目中11項目以上で、あてはまるとされている。

結果、HSPは20、HSSは11。バリバリ当てはまってるやんw

HSPは、光や匂い、肌触りに敏感で、複数のタスクを抱えると疲労困憊し、刺激を遮断してひきこもりたくなるらしい。

なのにHSSは、そういう特性を持ちながら、刺激を求めて自爆する。

おおう、アタシやん!

おそらく私はADHD(注意欠陥・多動性障害)なので、刺激を求める感じはADHD由来のものだと思う。HSSとADHDは共通する特徴があるのだろう。ちなみに、ADHDのセルフテストでは35項目中29項目が当てはまる。

かつて精神科医に「双極性"健常”ですね」と言われたことがある。社会生活に特に問題はないので「双極性障害」ではないけれど、刺激を求める気持ちが強いので、気分の波に逆らわないほうがいいですよ、落ち込んでも時間が経てば元に戻るので大丈夫、とのアドバイスだった。

HSSとADHDは多くの部分でリンクするし、双極性障害もそうなのだろう。切り口が違うだけ。

ユングは思考・感情・感覚・直感と内向・外向で性格を分類したが、それだと私は内向感情型。色々な性格分類があるが、どれも私の一部を切り取っただけのもので、全ては表さない。

問題はHSPである。要は、刺激に対する過敏性。周囲の影響を受けるのも「空気を読み過ぎる」ためである。

これは生まれつきのものだろうなというのは感じていた。


で、ここでサウナである。

サウナは両極端な温度変化という刺激を伴う。また、交感神経と副交感神経に働きかけ、感覚優位の状態を作り出す。

感覚に過敏なくせに刺激を求めるHSSにぴったりではないか。感覚に過敏だからこそ、サウナの刺激が満足感をもたらしやすいということかもしれない。

なお、サウナで「ととのう」と、幸せホルモンであるプロラクチンが分泌されるとのこと。プロラクチンはハグなど人とのふれあいで分泌されるもの。

人の悩みのほとんどは「人間関係」だと言われている。人と接すれば、幸福感を得られることもあるが、ストレスももれなくついてくる。

周囲の影響を受けやすいHSPには、対人関係を伴わず、ひとりで完結できるサウナの刺激はストレスがなく、必要十分なのかもしれない。

HSSのチェックリストに「探検したい」とか「冒険家になりたい」といった項目があるのもなるほどなと思う。自分の内面を覗き込む作業は、探検に近い。

なるほどなぁ。自分の特性に合った人生を結局は選び取っているのだなぁ。


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