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声かけで高齢者の意欲を高めよう!そして元気になって頂こう!

こんにちは!さっとんです。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は少し前からゴルフの打ちっ放しを始め、全然当たらない37歳です!
今まで行ってきたソフトテニスと違い、止まっているボールを打つのは難しいです!12月にコースを回る予定ですので、何とかしたいと思います。(でも楽しみながら(笑))

いつもの前置き長くてすいません!

今回のテーマは高齢者のリハビリやケアでの「声かけ」についてです。

よく現場で、
「あの患者様(利用者様)は運動や自立することへの意欲が低いよね」
等よく聞かれると思います。

もちろん患者様自身の疾患や現在の状態への影響も大きくあると思います。ですが、もしかしたら声かけにより意欲を引き出せるかもしれません!

そんな方法を私なりの考えでお伝えできればと思います。

それは

声かけに「フレーミング効果」を生かしていくことです!

なんじゃそりゃ!と思った方はすいません。ではこの効果とは?

フレーミング効果とは
全く同じことを伝えることでも表現の仕方によって受け取り方が変わる

うーん、さっそく眠くなりますね。
分かりやすくリハビリの例でお伝えしますと 

例① リハビリを頑張れば前のように自宅で生活ができますよ!
例② リハビリを頑張らないと自宅で生活ができませんよ!

同じ意味のことを伝えていますが、例①の方が、自分が伝えられた時に意欲が高まるような気がしませんか?(もちろん、他のケースもあると思います) 

なので私なりの解釈では

肯定的な声かけ否定的な声かけになっているか

が重要だと考えています。
※フレーミング効果とはビジネスにも用いられる心理学用語です。私はその分野のプロではなく、あくまでリハビリや高齢者ケアに生かすとゆう点の私の解釈ですので、厳密な解釈とはずれているかもしれませんのでご了承下さい。

更に訓練時の具体的な声かけの例をお伝えしますね!

歩行訓練

例① もう少し歩く速度が速くなれば外出もスムーズに行えますよ!
例② 歩く速度が速くならないと外出ができませんよ!

起立訓練

例① うまく立てるようになっています!自宅での生活も楽になりますよ!
例② うまく立てないと自宅での生活が大変ですよ!

膝の痛みに対して

例① 痛みのない範囲で動いて、楽に歩けるようにしていきましょう!
例② 動かさないと痛みが取れず、楽に歩けるようになりませんよ!

あくまで私の考える例ですが、普段のリハビリやケア内容に合わせ様々な応用ができると思います。

先行研究でも


・モチベーションを上げる声かけがクライアントのモチベーションを上げる

との報告があります!

私の経験からも意欲が高い方は、機能向上や生活範囲が広がることが多いです。

なので私は積極的に患者様に肯定的な声かけをしまくります!

そしてもう一つ、意欲を高める声かけとして

「褒めること」

も重要だと考えています。

これは完全に主観ですが、褒められると嬉しいですよね!
年齢を重ねると共に、人に褒められることって減っていくと思います。
高齢者の方も普段なかなか言われない言葉をかけられると、喜んで運動して下さることも多いです!

なので私は御利用者様を褒めまくります!(笑)

更に海外の研究からも

・脳卒中の患者様が歩行訓練の際、リハビリ中に「褒められた」患者様は「褒められなかった」患者様より歩行速度が大幅に速くなった
およそ1.8倍歩行速度に違いあり
・脳には「報われる」ことに反応するシステムがあり、褒めることでこのシステムを刺激することがでできる

との報告もあります。

脳の報酬系で神経伝達物質で代表的な「ドーパミン」ありますよね!
これも「意欲」「運動」「快楽」に関係しています。

「褒めること」
・高齢者の方への脳機能の活性化
・意欲の向上
・運動の円滑化
 
に繋がっている可能性があります!

声かけは、リハビリ中やケアの際も必ず行うことですし、意識するだけでシンプルに現場で生かすことができます。

私は全然まだまだですが、患者様の体を評価して「問題点」を見つけることは可能です。

それに意識が行き過ぎ、問題点ばかりを探したり、細かい動作を、より完璧にすることに意識がいくことも多いです。

ですが、今行えていること、うまく訓練が行えた時は、積極的に肯定的な声かけを続けていくことも高齢者のパフォーマンスアップに繋がるのではないかと思います!

少し話はそれましたが、

肯定的な声かけ、褒めること⇒高齢者の意欲、身体機能を高めるアプローチ

知識、技術と共に、更に声かけもプラスしてみてはいかがでしょうか!

何か参考になると嬉しいです。
最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。

今後も、高齢者の方々に明るい声をかけ続けていきます!


参考文献
・喜多 一馬1)理学療法時の意欲を向上させる声かけの
言い回しに関する予備的研究
─肯定的,否定的な言い回しの比較─

・喜多 一馬1) 理学療法想定場面におけるフレーミング効果を
意識した声かけの言い回しの違いによる
視覚的文字教示が患者の意欲に与える影響について
─肯定的と否定的な言い回しによる比較─

・會田玉美 モチベーション向上を企図した高齢障害者への声かけ方法の効果

・Dobkin et al. Neuro Neural Repair. 2010


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