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高齢者の上肢筋力シンプル評価

こんにちは!さっとんです。
本年もよろしくお願いします!年が明けて(結構たってます(笑))
御利用者様が運動にきて下さり、本当にありがたいです。感謝の気持ちを常に忘れず、今年も過ごして行きたいです。

このブログを読んで下さる方もありがとうございます。←今年最初から前置き長すぎ!

ではいきたいと思います!
前回は下肢筋力評価の記事をあげましたが、今回は上肢編です。下肢筋力編はこちらです!

本題に戻りますが、私が普段よく行っている評価は「握力」です!

なんだそれだけかよ!って声が聞こえてきそうですが(笑)
シンプルで誰でも同じ評価ができるのでオススメです。

*後半の動画で私も測定しますので、良ければのぞいてみて下さい(汗)

ではここから私なりの視点で「握力」の重要性をお伝えしていきます。

握力からどんなことが分かるの?

・理学療法ガイドライングレードA
・大腿四頭筋力、背筋力との相関あり
・持久力や生活活動に必要な他の体力測定項目と相関あり
・握力の高さと心筋梗塞、脳卒中のリスクを判定する手段

との報告があります。

ややこしいことを色々書きましたが「握力」から
「筋力」「持久力」「病気のリスク」まで現在の状態を把握できます。

フィードバックも行いやすいですし、なんといっても握るだけ(笑)

握る位置等の詳細はここでは割愛させて頂きますが、握力計を左右交互に2回ずつ図り良い方を記録します!
※左右交互なのは、筋疲労を考慮して

実際は何kgを目指すと良いの?

高齢者の自立生活に必要な身体機能水準について検討し、自立群と非自立群を判別には握力は16.1㎏

との報告があります。

なので16.1㎏を目指していくと分かりやすい指標かもしれません。

ですが、デイケアで行っている体力測定ではこの数値を超える方々もあまり多くない印象です。(生活は自立しているように見えても)

その位、上記した関連する身体機能が低下している可能性があるとゆうことですね!逆に考えると、まだまだ機能向上に伸びしろがあるとゆうことです!

このように握力から様々な考察にも繋げていくとおもしろいです。

握力を高める為にどんなトレーニングをしたらいいの?

・握力に関与する筋は前腕屈筋群手内在筋群
・握力と相関するのは上腕二頭筋肩関節屈筋群

との報告があります。
なのでシンプルに握る動作と、肘を曲げる肩を上げる運動を組み合わせたトレーニングが有効である可能性があります!

実際に私が握力低下が見られる利用者様に行ったトレーニングがこちらです。

本をつかんで、上に持ち上げて、それを再び降ろしてもらいます。上記の筋力を動かす運動が組み合わさっています。

上記の報告から握力を発揮できない要因が、肘や肩の筋力低下(固定筋)からきている可能性もありますので、上肢全体の筋力評価にも繋がります!

よく見てみるとこの動き「握って」「肘を曲げて」「肩を上げる」この組み合わせは

・食器を洗って、棚になおす
・シンプルに上の物を取る
・ポットを持って、コップにそそぐ
・洗濯物を干す
・花に水を上げる
・布団をたたむ

一例ですが、様々な生活動作の動きで行われる運動です!
いかに日常生活での役割の維持が重要かが分かります。生活での不活動が

握力の低下全身の筋力、持久性の低下→心筋梗塞や、脳卒中のリスク増大

に繋がっている可能性もあるかもしれません。あくまで私の考えですが。

なので難しい運動も大切ですが、高齢者の健康の為には

日常生活での動作をいかに継続できるかをサポートできること

の重要性を改めて実感しています。

最後は少し、話がずれてしまいましたが何か参考になると嬉しいです!

おーっと!えらそうなことを書いてきたのに、私自身が「握力」にチャレンジしていませんでした。37歳(元ソフトテニス部)測定します!

くだらない動画ですいません(笑)
右38kg、左32kgでした。基準の16.1㎏はクリアしました!

※ちなみに測定は立位で行うことが奨励されています。ですが
・高齢者は立位では力を発揮できない可能性があること
・下肢の力を除いて純粋に上肢の力を評価すること
を目的に私は座位で測定しています。

何か参考になると嬉しいです!
最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。
高齢者のパフォーマンスアップをこれからもお手伝いしていきます!


参考文献
・握力と上肢使用筋力との関連性
・高齢者の体力の経年変化についてー握力測定の結果をもとにー
・虚弱高齢者の自立生活に必要な身体機能水準の設定

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