早歩きなんてしなくていい、だけど立ち止まるな

今までのわたしはやりたいことがあっても時間がもったいないとか、もっと他にやるべきことがあるとか言い訳をして生きてきた。

やってみたいゲームや読みたい本
本当は欲しいものがあるのに
今は辞めておこう。お金に余裕ができたら買おう。だって時間がもったいないし、もっと有意義な時間を過ごさなきゃ。

いつまでも自分の声を疎かに生きてきた。自分の心の声を無視し続けて、価値ある時間を過ごそうとしていた。だけど、一向に幸せにはなれなかった。
本当に望んでいるものを選択せず、何をしていたんだろう。

小さいころは何も考えず、ただやりたいことをやっていく毎日だった。友達といつまでもゲームをしたり、分厚い本を何冊も読んだり、絵が上手くなりたくてずっと模写していたり。時間なんて気にせず、一生この時間が続くと思っていた。


「時間は有限」

そのことを知ってからもっと有意義な時間の使い方をしなきゃと、今まで趣味でやっていたことができなくなった。

これって時間の無駄かも。
もっとこの時間に勉強しないと。
今こんなことしていていいのか？

自分のやっていることへの葛藤と、自己嫌悪が混ざり何をするのが正解なのか分からなくなった。何をしていても落ち着かなくて、楽しくなくて、いつも自分で選択していることなのにどこか義務感があった。

世間を見てみると、自分のやりたいことをやっている人の方が幸せに見えて、わたしが時間の無駄と切り捨てたことをやっている人の方が生き生きして見えて、わたしの考えが間違っていたのかもとようやく気付くことができた。

「時間は有限」、だから自分のやりたいことをやりなさい。
わたしはこう続くと思っている。

限りある人生の中で、やりたいことができる時間はどれ位あるだろうか。いつまでも体が健康である保証はないし、明日死ぬかもしれない。結婚すれば自分だけの時間を確保するのは難しくなるので、若いうちに沢山経験して沢山思い出を作って生きていきたい。

年を取って後悔することは、もっとやりたいことやっておけば良かった。もっと我慢せず生きればよかった。と思うことらしい。

わたしはもう既に後悔しているのだが、学生時代にもっと友達と遊んだりでかけたりすれば良かったと思っている。社会人になった今は、まとまった休みなど取れるわけもなく、仕事終わりに遊ぶ元気もない。あれほど学校に行くのが苦痛だったのに、戻れるなら戻りたいくらいだ。
授業中にした手紙交換や放課後の部活動。カラオケで何時間も話し込んだり、ゲームセンターで制服のままプリクラをとったり。文化祭でお揃いの髪型にしてとった写真。ディズニーでの卒業旅行。
振り返れば色々とあったけれど、もっとこうしていれば、と思うことが多い。

時間がなくて読めなかった本たち。
遠くて行けなかった場所。
趣味に時間を使わなかったこと。
周りの目を気にしてやりたいことをやらなかったこと。

一番後悔しているのは、自分を大切にして生きなかったこと。

いつも自分は二の次で、他人を優先していた。他人と比較して落ち込んだり、自己嫌悪になったりで自分を肯定できなかった。自分は誰よりも劣っていて、何の魅力もない人間だと思い込んでいた。
みんなできることがわたしにはできない。作り笑いをして嫌われないように過ごす毎日だった。

誰に相談しても考えすぎと言われるので、相談するのが嫌になった。（noteに出会えたきっかけでもある）

それから何年かして社会人になったわたしは、あの頃より幸せに生きている。意味もなく他人と比較したりしないし、自分は自分でいいと思っている。
生きている意味なんてないし、生まれたから生きているだけ。そのかわり、生きている間はわたしの人生。わたしの生きたいように生きる。そう思うことができたわたしは、少しは大人になれたのかもしれない。

自分のやりたいこともやらないで何が自分の人生だ。
何が有意義な時間だ。自分のやりたいことをやることこそが人生で最大の有意義な時間の使い方じゃないか。

やりたいことをやりきって死にたい。

そう思い始めたわたしは、このnoteを書いたり、欲しいものリストを解消すべくＰＣをポチポチしている。ずっと行きたいリストに眠ったままのカフェに行ったり、友人と旅行に行く計画も立てた。

以前は休みに何をしたらいいのか分からず、なんとなくYouTubeを見たりしている時間が多かった。休みといっても特にすることないな～と完全に無駄な時間を過ごしていた。

だけど今は何をしたらいいかハッキリと分かる。毎日が楽しくて早く明日が来ないかな、と思うほどだ。
もちろん楽しいことばかりではなくて、傷ついたり悲しいことも沢山あるけれど、そこから新しい学びがあったりするのでこれからも色々と経験しながら生きていきたいと思う。
良いことも、悪いことも全て自分の成長に繋がる。経験値をもらってレベルアップできたと思えばいい。

何か大きなことをしよう。何かを残そうとは思っていない。
ただ、わたしがわたしらしく生きれたらそれで十分だ。

焦らずゆっくりと。だけど、立ち止まるな。