子育てと仕事との両立 #2 出産前編
子育てと仕事との両立について、書いてみたいと思います。
私は今(2020年5月)41歳です。起業して4年目、フリーランスとして活動しています。娘はもうすぐ8歳の小学生です。そして、シングルです。
#1 妊娠編はこちらからどうぞ。
#2 出産前編(2012年1月~5月頃)
※私、33歳。妊娠6ケ月~。
私は、2012年のお正月に籍を入れ、新婚生活を始めました。
ただ、仕事と飲んでばかりの生活を送っていた私には、家事と妊婦生活、仕事をすべてをこなすことがものすごく難しく、家事においてはほぼできませんでした。
旦那さんが毎日作ってくれたお料理
だから、生活面を彼に頼り、私は、出産6週間前まで仕事に打ち込んでいました。当時は、老舗の商社で基幹系システムとインフラを導入する仕事をしており、休日出勤もしていました。
私は、妊婦に休日出勤をさせる会社に対して、何て会社だろう!と思っていたけれど、妊婦だから優遇してほしいとは思いませんでした。妊婦であろうがなかろうが、休日出勤は嫌だな!という感覚です。
私は、与えられた仕事を、確実に最後までやり終えると腹をくくって働いていましたし、正直、まだちょっと太ったなぁくらいで、おなかの中に子どもがいる実感がわいてなかったのです。
実感がわいてきたのは、妊娠7ヶ月の頃。
(当時のフェイスブックより)
お腹の中で子どもが動く。これは、どんな体験よりすごい。ホントに私の中に何かいるんだなぁ。何かを生み出すって、ようやく実感がわいてきた。つまり、体感して、それが、リアルじゃないとわかんないんだよね。簡単に産むって言葉使ってたけど、きっと、見えてない部分がほとんどだ。
ホントに貴重な時間です。母性がこんな私にも少しずつ芽生えてきました。どんな状況であっても、前向きに楽しめる精神が大切ですね。
徐々に、自分自身で、自分が妊婦であること、自分が母親になることの実感が湧いてきました。補足しておくと、主人はこのころ全く父親になる実感がわいていなかったと思います。
父親になるという以前に、突然、結婚することになり、それも、家事ができない仕事人間の私を嫁に迎えることになり、彼自身は仕事がそんなに好きなタイプではないので、仕事好きの私の考え方も全く理解できずにいました。
もうすぐ、父親になることも不安。
自分が思い描いていた理想の結婚とのギャップに苦悩していたと思います。
私はというと、将来というより、今。今をどうやり抜くかで精いっぱいでした。妊娠8ヶ月の頃の私の体重は、7キロ増。仕事も忙しさが加速し、イライラで爆発しそうなりつつも、一番耐えられなかったのが、浮腫み。ずっと痛くてだるい。あまりのダルさにイライラも忘れてしまうほど辛かったです。
主人は精神的な苦痛、私は肉体的な苦痛に耐えながら、お互いそれを表に出さずに新婚生活を送っていました。
昨日も今日も、会社でキレまくって…もう、疲れはてました。怒ると、子どもがお腹の中でゴロゴロと激しく動くので、やめよう!って、落ち着こうと努力するけれど。人を動かすって、本当に難しい。
私の仕事は、納品前になると究極に追い詰められるため、新婚生活をちゃんと受け入れる余裕もなく慌ただしく過ごし、ついに、出産を6週間後に控えた日に、産休に入りました。
今日で卒業します!
ようやく、この日が来たという感じです。ちょっとしたことは残してしまったけど、ほとんどは導入できました。なんやかんやで死ぬんちゃうかと思ったりしましたが、意外と体力も精神力もあって…、何でも乗り越えられるなと思いました。
解決しないことなんて、やっぱり、ないね。
1年ちょっと休んで、母の要素を学び、さらにヒトとして成長してきます。皆さん、いろいろありがとうございました!
産休に入る前日
あの産休に入る前日、明日から休むなんて困る!と上司から言われ、じゃあ、産休に入る日は規定上変えることはできないから、エイヤー!で仕事を納めようと思い、力技でやった結果、強引すぎると怒られたこと、今でも覚えています。
会社は、私にどうしてほしかったんだろう。
また、女性陣からは、「あなたがそうやって頑張ったら、私たちが妊婦になった時に、同じことをさせられたら困る。止めてほしい。」と言われたことも、忘れられません。
妊婦は、頑張ってはいけなかったのかな。
妊婦は、早い段階で、有給使って休むべきだったのかな。
私は、世の中って、想像以上に厳しいんだなということを知りました。
精神的に強くないと、仕事と子育ての両立なんてできやしない。
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ようやく休みに入れた出産6週間前。
だけど、私は、3週間も経たないうちに、ものすごく不安に陥ったのです。
不安と隣り合わせの日々が始まる
なんというか、社会から切り離された孤独感。
あんなにやいやい言われていたのに、私がいなくても会社は普通にまわり、別に私がいようがいまいが関係なかったのです。
今から思えば、当たり前のことなんですが、当時は、それがすごくショックでした。
私の存在ってなんだったんだろうという思いと、あの忙殺されていた毎日から突如として、家の前でキュウリやトマト、ピーマンを育てるという単調な毎日に変化し、私は、何をしたらいいのかわからず、とてつもなく孤独を感じていました。
産休に入ったから、家庭のこともしなくてはならなくなり、家事全般、なれない料理も含め、やるようになりました。
何の楽しみもない、毎日。
誰からも「よくやった!」とか「素晴らしい!」とかほめられず、淡々と掃除をし、料理をする日々。ましてや、主人は私より掃除も料理も上手なので、あちこちに指摘を入れられる。
ほめられず、けなされる日々。
私の家事や料理の仕方と主人の仕方が合わず、お互いにイライラが募っていきました。私は、文句を言うなら自分ですればいいと思い、主人は、どうしてこんなこともできないんだろう?と呆れかえっていました。
そんな毎日を過ごしながら、私は、予定日から一週間遅れ2012年6月8日に、女の子を出産しました。
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振り返って思うこと
41歳。今、振り返って思うことは、家庭、子育てと仕事との両立は、想像以上に難しいということ。具体的に「両立とは」どういう環境であれば成立するのか、自分も相手も曖昧な状態では、どん詰まりになるのです。
また、私のような仕事が好きなタイプの人は、どこにも居場所がないように感じます。職場は普通に回っている、家庭でやりがいを感じることができない。飲み友達は、結婚も妊娠もしていないし、花の独身を謳歌していて、楽しそう・・・。
だから、事前にパートナーとよく話し合うことが大切です。そして、自分はどういうスタイルで「両立」を目指すのかも、明確にしたほうがいいですね。
余談ですが、私の主人は、女は家事・育児をするのが当たり前という考えの人でした。女が、仕事を頑張る必要はなく、時間のある時にパートで働いてくれたらいいと言われました。
まさかね(笑)
自分の結婚相手から、そんなことを言われるとは夢にも思ってなかったので、びっくり仰天でしたが、それが彼の本音でした。
彼は、料理も掃除も完璧にこなせる男でしたが、女が家にいるにも関わらず、自分が女のすべき領域のことまでしなくてはいけないのか、ものすごく不愉快でした。
私はというと、主人に何もかもやってもらいたいとは思っておらず、自分ができる範囲でそれぞれが適当にすればいいやという、緩い考えでした。私は、仕事以外のすべてのことについて拘りというものがありませんでした。
だから、お互いどういう割合での「両立」を望んでいるのか。
両立には、パートナーの協力が必要なので、どういう考えを持っているのかは、予め話し合っていたほうが良いです。
仕事も家庭も、子育ても大事。
すべてをやり遂げるためには、自分が思い描く両立とはどういうことかを明確にし、パートナーと話し合ってほしいと思います。
全12回くらいでまとめようと思っていますので、続きは次回。
ここまで、読んでくださってありがとうございました。
お気持ちありがとうございます。娘と元気に楽しく生きていくために使わせていただきます。