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援農とは?

援農(えんのう)、まだまだ聞きなれない言葉かと思います。

「農家さんを援助する」、要は一緒に農作業をしてプロの農家さんの手助けする活動です。

それは無償(ボランティア)なのか、有償なのか、という定義になりますが
どちらでも使われています。

ただ、援農でも農作業して有償なら、アルバイトじゃないの?という感じですよね。このあたりの言葉の定義は厳密ではなくて、色々グレーです。

ただ、援農!と打っている場合、農家さんとの距離感がより親密なイメージがあります。例えば、農業に興味があるとか、ゆくゆく就農を目指していて、そのステップとして手伝いながら現場を学びたい…という人向けに、そのニーズを想定しながら農家さんもお迎えする。というような。
短期で農家さんの農作業補助をするのに、住まいや食事が付いてきたり、時給が支払われたりと、色々な交換条件の形がある印象です。
アルバイトだと、割と「この作業をやってもらえたらそれで良い」という単純な契約関係である場合が多いと思います。

マンパワーが欲しい!という農家さんの基本的なニーズに対して、「農家さんの所で農作業をしたい」という、ワーカーのニーズは、その動機が多様です。

・全く野菜が育っているところを見たことがないので、見てみたい
・土に触ってみたい
・野菜の栽培に興味がある、勉強したい
・自然の中で癒されたい
・食べることが好きなので、食べ物が出来るまでのプロセスに興味がある
・援農のイベント企画が楽しそうなので休日に参加する
…という初級者から

・家庭菜園をしているが、プロの栽培を見てみたい
・土に触ることが好きなので、その時間を増やしたい
・自然の中で体を動かすのが健康的なので好き
・農家さんの場が自分にとって居場所になっている
・自社レストランで仕入れる等、農家さんと直接やり取りがあるので、その流れでお手伝いに来る
…等の中級者もいますし

・ゆくゆく新規就農したいので栽培方法を勉強・研究したい
・農業を本気で検討しているため、まとまった農作業を体験してみたい
…という、ガチの上級者もいます。

どうして農家さんの農作業手伝いをしたいのか、何を求めるのか、というところにより、ボランティアか有償か、どんなスタイルで援農するか、選択が違ってきます。
また、農家さんが慣行農法か、有機農法または自然農法かによっても、栽培方法の考え方は変わってきますので、その視点から興味がある農家さんを絞ってもよいと思います。

わたしは主に無償ボランティアで援農をする機会が多いので、今後の記事では援農ボランティアと表記させていただきます。


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