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【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業



第一節:負け犬人生



起業するに至るまで…

正直、私の人生は負け犬人生だった。

とある市で有名な進学校に行ったものの学校に馴染めなくて中退。

その後はバイトをしつつ、大検を取って遅れて大学に入った。

それでも第1志望だった某有名大には落ちて、親に言われて仕方無しに受けた滑り止めの大学に引っ掛かったものの…

どうしても第1志望にしか興味がなかった私は合格証書を燃やそうとしていた事もあった(笑)

だけど、当時の友人に止められて考え直したのは、今思うと正解だったと思う。


大学に入学した後は、周りは殆ど年下だったけど…(笑)

友人に恵まれて、そこらにいる大学生と変わらない生活を送っていたと思う。


だけど、就職活動で全敗するまで。



就職活動の時期は運悪く不景気に入った時で、中々思う様に面接が進まなくて気が滅入っていた。


落とされる度に自分がダメ人間な気がしていた。

何故か私は化粧品とかアパレルとか女性が多い職場を受けた訳ではなかったが…

9割方、女性の面接官に当たって、その度に落とされていた。



そもそも、夜のお店に入ったのは就職活動費用を稼ぐ為だった。

中々、就職が決まらない事から交通費など父親に迷惑を掛けたくなかったから。


父親は私が小さい時に母親を亡くしてからずっと私を守ってくれて、何よりも私の理解者だった。

だからこそ、負担は掛けたくなかった。なるべく自分の力で出来る範囲、頑張ろうって思っていた。


だけど、そんな気持ちで入ったお店で知り合った人達とその後、あんな事になるなんて……

その当時、子供だった私は知る由もなかった。


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