魚月ねこ(占い師)

お水を卒業後、起業。 一時は3店舗経営する経営者となるが、共同経営者達の暴走により犯罪…

魚月ねこ(占い師)

お水を卒業後、起業。 一時は3店舗経営する経営者となるが、共同経営者達の暴走により犯罪の片棒を担がされそうになる。 沢山の苦難を乗り越え、猛勉強の末、横浜中華街で占い師として最年少でデビュー。 再び起業し、現在は馬車道で【占いバー・星の雫】をオープン。 自叙伝:【殺人企業】

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  • 【漫画原作部門】殺人企業ー実録・裏社会の人間との闘いの日々ー

    【2017年エブリスタ☆ルーキー特集のノンフィクション部門に紹介されました】 【エブリスタ・ノンフィクション部門最高1位】 このままだと誰か死ぬかもしれない……… 私はそこまで堕ちたくなかった……… 名ばかりな社長かもしれなかったけれど……… 人として最低限の心は守りたかったんだ……… お水を卒業後…数年間、ブラック企業の社長をしてた私の話です。 水商売は夢のある世界です。 頑張った分だけお金として返って来ます。 だけど、ダークな部分も大きい世界です。 これは、私の失敗を踏まえて少しでも被害者を増やさない様にと言う願いを込めて作成しました。 ありのままを書いてるので一部内容として性的・暴力的表現がありますがご理解宜しくお願いいたしますm(__)m 尚、この小説は作者の実話を元に書いてますが登場人物・団体などは仮名とさせて頂きます。

  • 【連載小説】殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~

    【2017年エブリスタ☆ルーキー特集のノンフィクション部門に紹介されました】 【エブリスタ・ノンフィクション部門最高1位】 このままだと誰か死ぬかもしれない……… 私はそこまで堕ちたくなかった……… 名ばかりな社長かもしれなかったけれど……… 人として最低限の心は守りたかったんだ……… お水を卒業後…数年間、ブラック企業の社長をしてた私の話です。 水商売は夢のある世界です。 頑張った分だけお金として返って来ます。 だけど、ダークな部分も大きい世界です。 これは、私の失敗を踏まえて少しでも被害者を増やさない様にと言う願いを込めて作成しました。 ありのままを書いてるので一部内容として性的・暴力的表現がありますがご理解宜しくお願いいたしますm(__)m 尚、この小説は作者の実話を元に書いてますが登場人物・団体などは仮名とさせて頂きます。

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【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】 魚月ねこ

「王様ゲーム」、「カラダ探し」、「京都寺町三条のホームズ」等、多くのマンガ化・書籍化になった作品が掲載されている小説サイト・エブリスタにて、 2017年・エブリスタ☆ルーキー特集のノンフィクション部門に紹介されました。 【エブリスタ】 ノンフィクション部門☆最高順位・第1位 トレンドランキング☆最高順位・第1位 夜の世界は煌びやかで… だけど、魔物も棲んでいる。 金、暴力、嫉妬が人を狂わせる… このままだと誰か死ぬかもしれない……… 私はそこまで堕ちたくなかった…

    • 殺人企業:あらすじ【週刊少年マガジン原作大賞】

      この物語は夜のお店を引退後、数年間ブラック企業の社長を務めていた作者の体験に基づいています。 名ばかりの社長だったかもしれない、でも人間として最低限の良心を保つ事は望んでいました。 しかし、共同経営者の暴走により、誰かが傷つき、更には死んでしまうかもしれないという恐怖に追い詰められます。私は他の人々が同じ様な被害を受けない様にする為、この小説を執筆する事を決意しました。 ブラック企業の裏側、人を陥れる方法、裏切りといった闇の側面を紹介し、作者自身の贖罪と闘いの記録として、この

      • 殺人企業:第3話【週刊少年マガジン原作大賞】

        営業終了後―。 閉店作業を終え、店の奥の客席で、手塚さんと私はゆいを待っていた。 私は瞳を閉じ、心の中で謝罪の言葉を繰り返し練習していた。 (ちゃんと誠意を持って謝れば関係は修復出来るかもしれない………) 今となっては、その考えの甘さに反吐が出る。 店が終わってから、わざわざタクシーで向かって来る程、彼女は私に謝らせて優越感に浸りたかった事に何故、気付かなかったのだろう……… カランカラン……… 扉が開くと共に「失礼します」の声が聞こえる。 ゆいが来た事を意識

        • 殺人企業:第2話【週刊少年マガジン原作大賞】

          第四章:ゆい 第一節:ゆい ゆい。 彼女とは私のキャスト時代、3ヶ月程しか一緒に働いてない。 キャスト時代はそれほど彼女の記憶はない。 彼女の性格に関して問題があると聞いたのはキャストを辞めた後だった。 ある日、横浜のカフェで美咲ちゃんの相談に乗っていた時。 「ゆいさんが待機室で女の子の悪口を言っていて…はぁ~って感じですよ」 最初にその話をしたのは美咲ちゃんからだった。 「えっ!?そんな子だったの??」 「凛華さんはキャスト最後の年だったから指名客が殺到

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        【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】 魚月ねこ

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        • 【漫画原作部門】殺人企業ー実録・裏社会の人間との闘いの日々ー
          3本
        • 【連載小説】殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~
          14本

        記事

          殺人企業:第1話【週刊少年マガジン原作大賞】

          このままだと誰か死ぬかもしれない……… 私はそこまで堕ちたくなかった……… 名ばかりな社長かもしれなかったけれど……… 人として最低限の心は守りたかった……… お水を卒業後…数年間、ブラック企業の社長をしていた私の話です。 この作品は作者の失敗を元にこれ以上、被害者を出さない為に執筆しております。 人を陥れる方法、裏切り… ブラックな話を織り交ぜながら綴らせて頂きます。 それが私の社長として…人としての贖罪です。 少しでも、あの場所で被害が起きない為にも……

          殺人企業:第1話【週刊少年マガジン原作大賞】

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲④妃姫の復帰

          第四節:妃姫の復帰 莉愛が辞め… 気が付けば、オープンから半年で半分ほど女の子が辞めていた。 女の子を補充しようにも地域柄、中々女の子は入って来ず… 逆に客が居ない女の子はお店側としては負担になる事も私達、経営陣は分かっていた。 そんな、ある日… 「妃姫を2階で復帰させようか」と久我さんが言い出した。 「それ、秋山が許しますか??」 「俺が言えば秋山も断れないから」と自信たっぷりに久我さんは言い切った。 以前のグループでは秋山は妃姫ちゃんと美咲ちゃんの事もあ

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲④妃姫の復帰

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲③使い勝手がいいキャスト??

          第三節:使い勝手がいいキャスト?? この頃、私は莉愛の件以外にも他にも頭を抱えるがあった。 昨年から度々あった事だが、店長の伊能君にしても、たまにホールに入る瀬名君にしても女の子が余っているのに私を使う傾向があった。 私を使う機会としては、手癖が悪くて女の子もゲンナリするお客様、あとは気難しいお客様、太っている女の子が嫌なお客様などなど。 基本、何処のキャバクラでもそうだが上位ランカーは指名がいる事が多いので新規・フリーに中々付かない。 だから、新規やフリーで来て可

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲③使い勝手がいいキャスト??

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲➁事故

          第二節:事故 毎年、春先近くなると私は急性胃腸炎になる。 多分、年末の忙しさからストレスが蓄積された結果、ほっとした時に一気に病気を発症するのだろう。 この時もそうだった。 急性胃腸炎になった為、朝からすごく体調が悪く… 吐き気、熱、寒気など、ありとあらゆる最悪な症状を引き起こしていた。 結果、会社…お店は休む事に。 だけど、その間に事件が遭った事など私は知らなかった。 一週間後、お店に行くと… 「莉愛が送りの車で事故に遭ったから」と久我さんから報告を受けた

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲➁事故

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲①災厄の始まり

          第一節:災厄の始まり 昨年、良いスタートを切って、とても良い締め括りだったが… この年はそうはいかなかった。 年明け早々、一人のボーイが飛んだ事から示される様にこの年は多く問題が上がる年だった。 私にとって災厄の日々の始まり。 2月ー。 その日は営業前から慌ただしい日だった。 「何かあったんですか??」 「将利が飛んだ」 手塚さんは私に言うと1階のお店に入って行った。 (将利、とうとう…飛んだんだ。) 将利が秋山に日常的に暴力を振るわれていた事は女の子で

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第三章:暗雲①災厄の始まり

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業⑥伝説のシャンパンタワー

          第六節:伝説のシャンパンタワー 8月ー。 1階の久我さんのお店「ホワイトリリー」で大きなイベントが執り行われようとしていた。 妃姫ちゃんの卒業イベントだ。 私や美咲ちゃんがキャバ嬢にあまり見えないのと違って、 妃姫ちゃんは金髪ロングに細身のギャルで何処からどう見てもキャバ嬢って感じだった。 とにかく細くて、脚の細さは普通の女の子の腕と同じぐらいの細さで前の店では一番細い女の子だった。 彼女は舌足らずの甘えた喋り方と妹系のキャラで色恋の天才だった。 そんな彼女がとう

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業⑥伝説のシャンパンタワー

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業⑤オープン初日

          第五節:オープン初日 2014年7月ー。 他店からの妨害も無く無事にお店がオープンした。 私は今までお世話になったお客様に開店のお知らせメールをした。 「久我さん、頑張って500人ぐらいにメールしますね!!」 「いや、まずは30~50人ぐらいでいいよ。そんなに一気に来られても入れないだろうし」 「気合い入れようと思ったんですがww」 そんな私と久我さんのやり取りを見ていた美咲ちゃんが 「凛華さん、店前に行列出来ちゃいますよ!!」と笑っていた。 美咲ちゃんは前の

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業⑤オープン初日

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業④始動

          第四節:始動 その日はよく晴れた日だった。 不動産へ行くと車が用意されていて、借りる予定の物件まで車で案内された。 久我さんの運営するキャバクラ「ホワイトリリー」の前を通り過ぎ、 ビルに入ると次々と空き店舗を見て回ったが、ホワイトリリーの店舗を知っているだけに正直どれも古いと感じた。 最初に地下の物件を見学した時、 「地下は止めましょう。地下は気が滅入る(汗)」なんて手塚さんが見た目とは違って情けない声を出していた。 (この人は意外とお茶目な所あるんだよね~) 「手

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業④始動

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業③引退、不安、反省

          第三節:引退、不安、反省 梅の花が咲いた頃。 無事に記録を達成し、お店を引退した後は心身の休養からか、家でのんびり過ごす事が多かった。 勿論、親孝行で父親と旅行にも行ったし、 ずっと仕事ばっかで会えなかった友達に会ったりと自分としては、ゆったりとした時間を過ごした気がする。 今思うと、この時に会社について、もっと勉強すべきだったし、法律もちゃんと勉強するべきだった。 しかし、人は実際に何か起きない限り、やらないのかもしれない。 あとは、遅くてもいいから自分一人で始

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業③引退、不安、反省

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業➁久我さん

          第二節:久我さん 就職活動を全滅した私の運命を変えた人… 恩人、師匠…今となっては一言で言い表わせれない人。 お店で一番信頼していた久我さん。 この人には現役当時、一番信頼していたからこそ… 家族、仕事の話とありとあらゆる話をしていた。 久我さんは、白髪の天然パーマの短髪に身長が185cm以上ある大柄な体。 目が二重でクリっとしていて森のくまさんみたいな愛嬌のある顔だ。 その特徴からか、すごく目立つ存在だった。 また、頭の回転も速く、いつもユーモアに長けてい

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業➁久我さん

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業

          第一節:負け犬人生 起業するに至るまで… 正直、私の人生は負け犬人生だった。 とある市で有名な進学校に行ったものの学校に馴染めなくて中退。 その後はバイトをしつつ、大検を取って遅れて大学に入った。 それでも第1志望だった某有名大には落ちて、親に言われて仕方無しに受けた滑り止めの大学に引っ掛かったものの… どうしても第1志望にしか興味がなかった私は合格証書を燃やそうとしていた事もあった(笑) だけど、当時の友人に止められて考え直したのは、今思うと正解だったと思う

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第二章:起業

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第一章:伝説 /引退

          2013年ー。 私はお水人生で最高の最後を迎えていた。 全グループで断トツの歴代記録を達成。 最終日はお店に入れなかった指名客がシャンパン代やドリンク代を置いて行ってくれた。 それ以外にも他の女の子のお客様から花束やプレゼントを貰って指名客だけでなく女の子達からも惜しまれながらの引退。 本当に充実した最後だった。 お店で妹の様に可愛がっていた美咲ちゃんは一番淋しがってくれていたと思う。 最後に「大切な人と使ってください」と美咲ちゃんから貰ったティファニーのペアカ

          【殺人企業~実録・裏社会の人間との闘いの日々~】第一章:伝説 /引退