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我が家の塩梅の味噌のあじ

この一杯の味噌汁をじっくりと味わう。

「まろやかで少し甘みがあるな〜うん、美味しい。」

しみじみと感慨深い喜びが込み上げてくる。
今日は、この一杯の味噌汁ができるまでのお話。

この里山の集落には、お味噌も梅干しもご近所さんそれぞれのおうちの味がある。それぞれのこだわりのやり方と塩梅で、それがその家庭の「味」である。

「我が家の塩梅の我が家の味」

私には、それがとてつもなく魅力的に感じていた。
梅干しは、裏山の梅で13%の塩分で漬けるのが我が家の梅干しの味。
でも、味噌はまだ我が家の味は無い。誰かと一緒に味噌を作る体験はしたことがあるものの、まだ自分1人で一から味噌を作ったことはなかった。

去年ご近所さんが、お椀一杯の大豆を分けてくれたことをきっかけに自分で育てた大豆で味噌を作ろうと決めた。

七月に入り、頂いた大豆を畑に蒔いた。

大豆はすくすくと育ち、たまに枝豆として食べたり豆腐を作っみたりと大豆で遊ぶ^ ^。
大豆って使い方の幅広い豆なんだなあ〜と感心した。

秋になるにつれ、畑に味噌用にと残しておいた大豆はだんだん茶色くなっていった。乾燥はいよいよ進み、パチンパチンと殻が弾け、中から可愛らしいお豆が顔を出す。

大きいのや小さいの、凸凹もある個性豊かな大豆の出来上がり。

季節は進み薪ストーブを焚き始めるくらいの寒さになった頃、
私はコトコトと薪ストーブの上でゆっくり大豆を煮始めた。

塩分は20%の塩梅で、さて、どうなることやら?

寝かせに寝かせ、、、、
半年後、、、、

「そろそろ味見をしてみよう。」

鰹と煮干しで出汁を取り、My味噌を使ってお味噌汁を作る。

「なんともまろやかで甘みのあるお味。
塩味の角も無い。あ〜〜美味しい。」

我が家の塩梅の我が家の味噌の味をしみじみと味わう。

約一年前に植えた大豆が今まさに、一杯の美味しい味噌汁となって変身を遂げたことが嬉しい。

同時に、「今年も種大豆を蒔こう!」という強い想いも生まれた瞬間だった。

定着していくと良いな、我が家の塩梅の我が家の味噌の味🤭。

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