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看護師の存在意義について

看護師の存在意義は、戦争から始まっている。衛生観念が高く、医療の高度化が進む現代の日本の医療の中での看護師の存在意義はなんだろう?

日本は世界から見ても高齢化が進んだ国で。高齢化に対応するには、IT技術が遅れていたり人材が不足したりしている国で。

その中で、私が思う看護師の存在意義とは、高度な医療の補助と、他職種とのタスクシェア&人材の育成だと考えている。

高度な医療は、全ての年代にとって必要なもので、サービスを受ける人が物ではなく人である以上、その補助にあたる人がやはり必要。

医師の診療の一部を任せられる資格や、認定看護師、専門看護師があるけれど、量より質を保つという視点では不可欠なものだと思う。

そして、後者の、他職種との役割分担&人材の育成だけれど

圧倒的に介護人材、看護人材が足らない未来。他職種とタスクシェアしても人を育てても回らないかも?でも、看護の楽しさや面白さを知れば、看護に興味を持ってくれる人が増えるかも?と思う。

これまで日本では家族が家族の面倒を見てきたけれど、核家族化・少子化によってそんな文化は無くなっていく。

家族に迷惑をかけたくないと考える老人にとってみれば、家族とのしがらみを避けられる。

だけど他所様に迷惑をかけられない、家の恥を晒したくないと考える人が少なくないから、介護で潰れちゃう人が少なくないんだよね。

施設や病院に入れば、その他所様にお世話になることになるわけで。

でも他人が面倒を見ることって、コストは掛かるけどマイナス面よりもプラス面が大きいと思う。

家族には言えない本音をこぼしたり、家族よりも適度な距離感で関わることができる気がするよ。

他人と関わることはお互い学びがあって良いストレスになるし、変に期待して落胆することもない。

前に、「自分が死ぬなら、誰にも気付かれないところでひっそり死にたい」と話している人がいて

その意味がずっと分からなかったけれど、人は生まれてから死ぬまでずっと孤独だと考えるとその意味が少しわかる気がする。

死ぬ間際に家族に囲まれて亡くなるのが良い最期だと感動していた時期もあったけれど、確かに静かに1人で終いたい人もいるはずだ。

病院でしか働いたことがない私は家族が宝物、と言う老人とは会ったことがない。
家族にとても大切にされているけれどその思いに応えられなくて辛そうな表情をしている老人になら出会ったことがある。

恩も義理も関係なく気持ちを寄せてくれる他人という看護師という職業、私は大事にしていきたい。
これからの日本に必要な職業だと思う。


地域でいきいきと暮らす、前向きな老人と関わりたい。前向きな老人から、たくさん学びたい。

あとは、これからも看護学生以外の人たちにも看護の楽しさや面白さを伝えていきたいな。

のぶこ


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