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メンヘラには「友達」なんていらない

メンヘラの漏れたちが思っている「うわべだけの付き合い」とか「孤独」って、案外普通に「ちょうど良い距離感」かもよ、というお話です。


ここ1年、いわゆる「身内」や「友達」のような凝縮された人間関係ではなく、

「知り合い以上友達未満」「discordで同じサーバーの人」「創作活動という(1種の)ビジネス仲間」のような関係性の人が増えた。

2022年は自分にとって大きな転換点だったけど、いちばん顕著だったのは人との距離感の変化だった。

「私たち身内だよねなんでも喋れる"ダチ"だよね」とか「あなたは私の1番大事な人」みたいな関係性にみょうに不安感と疲弊を感じるようになるようになったのも去年だ。

その後紆余曲折を経て「友達」いらなくね?という思考に切り替えることになった。

のだが...これが本当に楽でしょうがない!!

「友達」いらない!!!と言ったが、

決して周囲の人間に心を閉ざしているわけではない。

周囲の人と気軽に社交するし、季節の折々には酒を交わす。合いの手を入れる、みたいなコミュ障にはやや難しいコミュニケーションをとることもある(ちゃんとできてるかは知らん)

でも、いつも一緒にいるわけじゃない。2〜3週間に1回くらい軽く会話する、みたいな感じ。

それがすごく楽。

心を閉ざしているわけではないけど、自分の内面の奥の奥の、ドロドロしていて脆い混沌の部分には、基本的に他者を立ち入らせないようにする(これは相手を自分の心のカオスから守るためでもある)

一方で、その関係性の中で語ることが許されている領域に関してはあけすけに語ってしまう

どこかの集団に依存しないために、コミュニティを複数持っておくのも大切にする。

これが本当に楽だし、人間関係も円滑になるしでありがたくて仕方がない。

というかこういう「在り方」こそが本来の「友達」ではないだろうか!?とすら思えてくる。

中高生時代の「友達ならいつも一緒にいる(教室移動でさえも!)」「秘密や悪口も語り合う」「身内は深く狭く」「唯一無二の絶対的な存在が友達」みたいなのがあまり性にあわなくて、でもだからこそ

無意識にそういう「友達(ないしは恋人)」を作らねば、という強迫観念に駆られていた。


だからこそ、昔のわたしの人間関係はどこかいびつでメンヘラ的だった。

そういう「密な交友(または交際)」を「私には無理!」とうまく諦めてはじめて、ようやく少しずつ人生が気軽なものになって来た。

「密着した人間関係」がないことは孤独だと、我々は無意識に刷り込まれがちだ

(たとえば「はい、2人組つくって」の繰り返しや、学生時代のグループからの孤立などで)

私もずっとそう思って、1人は寂しいと思い続けてきたけれど、

「他者と適度な距離感をとって付き合う」ことは決して孤独ではない

のだと最近感じている。

聡明な人とかは学生時代に気付くんだろうけど、私はわりと1人行動が多く人と社交してこなかったため(それがコンプレックスで)気付くのにずいぶん時間がかかってしまった。

我々メンヘラって「友達」や「恋人」の基準が女子中高生のままで止まっていたのかもしれない。本当はそんな至近距離の関係は歪なものだったのかもしれないーーーーー

こんな当たり前のことに最近気付くなんて...
(いや至近距離の人間関係はもうやめているけど、どこかで「至近距離」ができない自分にたいし「友達が少ないやつ」という劣等感があった)

今でもよく「至近距離」が得意なタイプの人に(私にはできないことができるので尊敬する)
「恋人作らないの?」「自己肯定感が低いから対人関係を避けがちなのでは?」と言われるけど(そういう時は回避依存なので、と返してるけど)

私は自分の表面的な対人関係に満足している。

そもそも「表面的」って言っても、自分の心が卵だとしたら「黄身の部分までは人に委ねない」けど「白身の45パーセントくらいの部分」には全然親しい人を立ち入らせてるつもりだし...

何はともあれ2022年の対人関係って本当に例年にくらべて圧倒的に楽だったなという感想でした。

恋人とか伴侶とか惚気とかできない人生でいいから、適切な大人の距離感覚をより上手にしていきたいわね...


▽どうでもいいけどこの辺めちゃくちゃ名著です。メンヘラがよくなる。メンヘラは読んでみて!!!

人との「距離感」がわかる人、わかっていない人―――“つかず離れず”が人間関係の極意 (三笠書房 電子書籍) https://www.amazon.co.jp/dp/B012C85UXO?ref_=cm_sw_r_apin_dp_AV0HBQKW0VK4FM35D623

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