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『史上最強の哲学入門』(著:飲茶)「ソクラテス」を読んで。

 こんにちは佐藤です。今日も飲茶さんの著書
史上最強の哲学入門』を読んだ感想を書きます。
トップの写真は「ソクラテス」です。

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 本書では30人の哲学者が紹介されています。
この30人を毎回一人ずつを紹介していきます。

 第2回は「ソクラテス
紀元前469年頃のギリシャ出身の哲学者です。

  前回の相対主義では困ることが生じました。
絶対的な真理などないなら、要らないよね
何が正しいのか迷ってしまうことです。

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 民主政治は多数決で決定するとしても、
何が正しいのか?」の意見が多様すぎると、
話がまとらず全然進まない状況が起こります。

 そこでソクラテスは世の中を良くしようと、
「あなたの言う正義とは何ですか?」
というような「質問」を続けます。

 質問を続けるといつか答えられなくなります。
そこで正義の主張を論破する訳です。
「よく分かっていないのに主張していたの?」と。

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 これがソクラテスの言う「無知の知」です。
知らないということを、私は知っている。
それで愚者たちを論破していきました。

 論破した理由は、ソクラテスは相対主義という
「人それぞれ違うよね」という発想を良しとせず、
本当に正しい真理とは何か?を求めたからです。

 本当の真理とは何か?との熱い想いが、
無知への自覚、探求への情熱を呼び起こしたのですね。

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まとめ
・ソクラテスの主張は「無知の知」
・主張はすれど、みんな実は分かっていない
・本当の真理は何か?を徹底的に突きつめる

 そんなソクラテスは、政治家を辱め、
若者を議論へ熱中させた罪として、
処刑されてしまいます。

 しかも逃げられる状態にあったのに、
自分の主張を曲げないために、
敢えて逃げずに処刑されたとのことです。

 最後まで熱い男、ソクラテスでした。


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