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『瞬間記憶術』(田辺由香里)を読んで。

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 瞬間記憶術は興味ある分野です。昨今Youtubeなどで勉強法がさかんに紹介されていますが、覚えることの需要は、絶えず日常的にあると思います。記憶はどのような能力か?伸ばせるのか?そこについて調べます。

 まず頭が良い人とは?

1.学校の成績が良く、学歴が高い人
2.地頭が良く、頭の回転が速い人
3.論理的思考ができる人
4.話がうまくて面白い人

5.的確な状況判断力、対応能力がある人
6.記憶力が良く、知識が豊富な人
7.仕事や計算が正確で速い人
8.思考が整理されていて、自分軸がしっかりしてる人
9.俯瞰能力が高い人

10.相手の気持ちを理解する力がある人
11.人を巻き込む力がある人
12.視野が広い人
13.発想力が豊かでアイデアがどんどん出る人

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 上記が、本書で紹介してある13種類です。なかなか興味深い。皆さんは、何番が頭の良さに相応しいと思いますか?また何番の能力が欲しいですか?
自分は10番です。能力は使い方が大事だと思います。

 頭を良くするためのポイント、実行動は3つにまとめられています。
1.マインド (モノの見方を柔軟に変える)
2.テクニック(やり方を素直に変える)
3.アクション(知識も気持ちもある、あとはやるだけ)

 少し表現を変えてまとめます。まずはマインド。自己肯定をし能力はまだ伸びると信じる。そしてテクニック。イメージ記憶法や関連付けを用いる。そしてアクション。習慣化までもっていければ身に付きます。

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 脳の特徴について解説すると、脳は過去現在未来も区別がつかない。そして現実空想の区別もつかない。これはよく言われます。自己肯定的に捉えること。すると理解量が結びつきに転換されます。

 一般的に脳梁が太いのは女性脳で、こまやかに周りに目配りができます。男性脳は一点集中が得意です。左脳は分析が得意で、右脳は情報を総合イメージで捉えます。そして右脳の記憶量は、左脳の数倍とも言われます。

 記憶術を用いる場合、この右脳のイメージ記憶を用います。言葉をイメージや物語に変換し暗記する。心が動くものほど定着します。またワーキングメモリを鍛えるには適度な運動が有効だとも言われます。これは意外。

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 続いて、記憶術・テクニックを紹介すると、
イメージング(映像記憶) ②アソシエーション(関連付け)
ストーリー法(物語を作る)④瞬間記憶法(制限時間を設ける)
プルースト効果(五感と結びつける) などがあります。

 本書では「映像を作り物語化する」例が示してあり、映像・関連・物語の記憶が強力であると述べてあります。本書での記憶術はこれがメインです。物語を展開しながら、記憶する物を関連付けて、配置するイメージです。

 他には、25分集中したら5分休む「ポモドーロ・テクニック」や、自分のことを客観的に見る「メタ認知」を利用して、100日分の取り組みを記録し客観的に把握する「レコーディング・ダイエット」のような手法も紹介してありました。有益ですね!

(1235文字)

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