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noteで距離が縮まっていく

「noteをはじめてよかったこと」の募集を見て、たくさんの”よかったこと”を思いついた。例えば、「教育ライター」としてnoteを書いてきたので、私の投稿を読んだ方から「教育ライターを探しているんですが」とお仕事の紹介をいただいたこと、など。なんと、ありがたい!

でも、実は一番”よかったな”と思っているのは知人との距離が縮まったということだ。

私は、おそらく知り合いは多い方だと思う。しかしながら、自身の”本性”を出せる人はそう多くはない。つくり笑いをするし、社交辞令だって言う。大人数でいる時は、割と空気を読んで場を壊さないように気をつかう。だからこそ、疲れてしまうことも少なくないんだけれど。最近では「ありのままに生きていこう」と思うようになってきたが、やはりあまり親しくない人の前では繕っている。

もちろん、昔からの友達はよく私を知ってくれているのだが。
価値観について、人生について、自分について、そんな話ができる人は多くない。

しかし、noteをはじめて、書いた記事をFacebookなどに投稿する中で、少しずつ知人との距離を縮めることができているように感じる。私のことを知って、興味を持ってくれる方が増えている。「note読みましたよ。今度、ゴハン食べにいきませんか?」「ともさんのnoteが好きなんだよね。すごく考えさせられる。また話したい」と言ってくださったり連絡をくださったりする。そして、「こういうネタ好きでしょ?」とばかりに、まさに興味深い、脳に心地よい刺激を与えるお話をしてくれる。
自分の嗜好をアウトプットしたら、おいしいものを与えてくれる人が増えてきたという感覚だ。

noteを通じて心の距離が縮まっていくこと。コレ、本当に病みつきになる。
例えば、最近アップした「人生は靴えらびい似ている。」には、こんなコメントを寄せてくれた。

うわぁ💦共感し過ぎて今年イチぐっと、ぴたっときた文章を読みました😂私も昔から靴選びに悩んで来ました。働いてからは、営業という職業柄、ヒールで走り回って…
いよいよ、巻き爪、内反小趾になり、ヒールを履けない足になってしまいました😭😭😭
今では、仕事も変わり、毎日スニーカーで出勤して、帰りはゆっくりウォーキングしながら帰宅していますo(^-^)o
生きていればやり直しはきくけれど、傷の手当ては早くしないと、結果として諦めなきゃいけないことが増えるのですね😂ヒールという選択肢を失った、私のように👠👠

靴選びと、人生と。私たちは、みんな他の人に見えないだけで静かに悩んでいる。そんな小さな靴ズレの痛みを共有することで、心が癒える人がもしいるでのあれば、こんなに幸せなことはない。

他にも、面と向かってお話したことはないがTwitter上でつながっていて、「私が教員にならなかったワケ。」を読んでくださった方がこんなことを言ってくださった。

「教員にならなかったわけの記事を読みました。自分の子どものこともあって、いろいろ教育について考えるんだけれど・・・。もう、佐藤さん、先生になればよかったのにーって思ったわよ!」

なんだか、大学時代の教育実習以降、ずっとずっとあったカサブタがぽろりと取れたような気がした。傷を見せなければ、治し方もわからない。そんなことを思った。

そして、「佐藤さんのnoteすごく好きです。家族にも読んでほしくて。どうやって勧めようか今戦略練っているんです」、とおもしろいことを言ってくださった方もいた。その方が「特に、あの黒い穴の話、あれすごかったです」と言ってくださったので広くシェアしてみたら、たくさん嬉しい感想をいただけた。

「黒い穴」という表現、なるほど!と思いました。私自身にはその穴が見当たらないのだけど、取材対象の方に、それらしきものを見ることがしばしばあります(私は「欠け」「満たされなさ」みたいなイメージを持っていました)。
そのほとんどが並外れた成功者や経営者の方で、世間的なイメージと大きなギャップがあって、びっくりします。「埋まらない穴を持っているからこそ、常人にはとても成し得ないことができてしまうのだな」と感じて、「私にはこれが無いから書くものもダメなんだよな…」と思う一方、同時に「もう十分ですよ。愛されてますよ」みたいな、無責任な声がけ&ハグをしたくなってしまったりもします。この話、今度智さんとしてみたいな。

noteを通じてたくさんの人たちと、心の距離を縮めることができている。私のことを知ってもらい、そして相手も自分自身を開示してくれる。noteを通じての対話はとてもとても心地よい。
対話の後に生まれるのは、相手への興味であり、愛おしさだ。
もっともっと、こんなふうにたくさんの方とつながれるような文章を書いていきたい。今、そんなことを思っている。

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