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有名になる意味

芸能人でもないのに、有名になろうとする人が好きじゃなかった。プロの仕事を追究していけばおのずと、知る人ぞ知る存在になる。それで十分なはずだろ?と思っていた。

有名になろうなろうとする人はなんだか品がないような気がしたし、有名になることが目的になれば、いろいろなことが間違った方向に進むんじゃないかと思っていた。
そして実際に、そんな人たちが多くいるというのも事実だと思う。

だから、有名になりたい人たちに対して、
「有名になって、チヤホヤされたいんでしょ」
「有名になれば、お金が入ってくると思ってるんじゃない?」
と割と冷ややかだったと思う。

でも、とある人が有名になる意味を語っているのを聞いて、私は「有名になる意味」を実に一面的にしか捉えられていなかったのだと気がついた。

「有名になるということは、影響力を持つということです。例えば、クラウドファンディングひとつとっても、有名人が投げかければ、一気にお金が集まる。
つまりね、有名になるということは、助けられる人の数が増えるということなんです」

なるほど…。たくさんの人を救えるならば、有名になるのも悪くない。

お金には善悪はなく、その使い方や執着度合いによって、色がついていく。
「有名になる」ということも、その話に似ている。「有名になる」こと自体には、何の色もない。そこに、どう色付けしていくかは、本人次第だ。

価値観はこうやって日々更新される。その瞬間、私は少し安心する。「あぁ、まだ心は老化していないんだな」と確認できるから。

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