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佐藤の本棚98冊目 中原中也「夏と悲運」

こんにちは、コピーライターの佐藤(さったか)です。この文章を書いているのは8月の1日。つまり夏真っ盛りの時期です。子供のころは30度を越えると「やばい! 今日は暑いぞ!」と騒いだものですが、最近では30度はあたりまえで、35度を越える日も珍しくなくなってしまいました。

ちょっと外を歩くだけでも、暑さに押しつぶされて、背中が丸くなっていきます。すごい勢いで冷蔵庫の氷が消費されていきます。家に帰ってシャワーを浴びる瞬間が至福の時です。みなさんどうぞご自愛下さい。

そしてこの「読書日記」も、目標の100冊まで残り2冊! 最初の1冊を書いた時に「100冊を達成した時は、どのような気分になるのだろう」と、いろいろ想像していたのですが、このままなんとなく通過してしまいそうです。まあ、そんなものですよね。

中原中也「夏と悲運」

中学一年生の時の話。音楽の時間だった。授業が始まり、先生が教壇に立ち説明を始めた。ふいに先生と目があった。僕は、なんとなく苦笑いをした。
特に何かがおかしかったわけでも、反抗的な態度を示したかったわけでもない。ただ先生と目があったのがなんとなく気まずかったので、反射的に口元緩めてしまったのだった。
しかし音楽の先生は「それ」を見逃さなかった。あからさまに顔色を変え、僕に教室の前に出てきなさいと言った。そして「何がそんなにおかしいんだ」と言った。

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