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【86冊目】 佐藤の本棚「名人伝 中島敦」

こんにちは、コピーライターの佐藤(さったか)です。ひさしぶりにバッティングセンターに行きたくなり、学生のころに時々行っていた場所を調べたところ、すでに閉鎖していました。特に野球が得意というわけではないのですが(学生時代はサッカー部)無性に打ちたくなったので、今度、少し遠出をして遊んでこようかと思います。

さて、100冊を目指して更新中の「佐藤の本棚」も86冊目。今回は、中島敦「名人伝」を読んで思い出した「バッティングセンターでの記憶」を書いてみました。

八十六冊目 「名人伝 中島敦」

大学生だった時の話。友人達と、バッティングセンターへ行くことになった。それぞれが適当に楽しんでいると、元野球部のK君が「一番速い球を打ちたい」と言い出した。

僕たちはK君に付いていき、そこのバッティングセンターで、一番早いマシンの所へ行った。詳しい球速は忘れてしまったが素人の僕たちから見ると、シュンという音は聞こえるものの、ほとんど球が見えないような速さに感じられた。

K君は素振りをすると、おもむろに硬貨を投入した。マシンから放られた球に向かって何度かバットを振った。

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