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【演劇の新しい可能性】

心斎橋にある本屋さん、STANDARD BOOKSTOREを舞台にした芝居を作ったように、佐藤太一郎企画その15では、梅田の兎我野町にある、ドラァグクイーンの方々が働くダイニングバー"do with cafe"を舞台にした作品を上演しました。

このdo with cafeというのは、僕がレディー・シュガー・佐藤というキャラクターの勉強のために、何度も通っていたお店で、ドラァグクイーンのショーが最高!
しかも料理はどれも絶品!
それもそのはず、京都の料亭の元板前さんが作ってるんです。

ドラァグクイーンの方々にも出演していただき、歌あり、ダンスあり、僕も劇中でヤクザ役からドラァグクイーンへと変身し、新喜劇テイストなコメディを上演しました。

その空間自体をセットにしてしまう作品は、"演劇の民主化"において、大きな選択肢の一つになると思っています。

本屋・カフェ・レストランなどのお店や、学校や病院などの施設は、日本全国どこにでもあります。
空間さえ決めてしまえば、セットを立てなくても、日本全国どこでも上演できる、普遍的な作品を作っていけるはず。

演劇の新しい可能性を感じることができた公演でした。
この頃から、お客様に楽しんでもらうことはもちろん、目的や戦略によって、公演の規模や内容を変えるようになっていきました。

つづく

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