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【演劇の民主化】

心斎橋に、STANDARD BOOKSTOREというお店があったのをご存知でしょうか?

"ベストセラーはおきません"という、一風変わった本屋さん。
カフェが併設されていて、お洒落な店内では雑貨も売られていました。
心斎橋にありましたが、その後天王寺に移転して、現在は残念ながら閉店中です。

店主は中川和彦さん。
西野さんの絵本、『ほんやのポンチョ』のモデルになった人です。

西野さんと中川さんが仲良しで、僕もよく一緒に呑ませてもらっていました。
中川さんはとても気さくで可愛げがあって、若い人の意見にも素直に耳を傾けてくれる、まさにポンチョそのもののような人です。
初めてお会いした時、ステキな大人だなーと思ったのを覚えています。

STANDARD BOOKSTOREはお洒落で可愛くて、女性のお客様も多いです。
そこで、佐藤太一郎企画その14は新しい試みとして、STANDARD BOOKSTOREを舞台にして、お客様も女性限定の公演を上演することにしました。

女性限定なので、普段の佐藤太一郎企画では絶対にやらないような、男女2人だけのラブコメディにしました。
音楽はすべて生演奏。

当初1日だけの予定でしたが、有難いことにチケットが即完したので、2日間公演することにして、キャストも楽器も変えることにしました。
1日目は、キャスト:四方香菜、演奏:倉知真麻(ギター)
2日目は、キャスト:鮫島幸恵、演奏:宇賀博美(ピアノ)

お店そのものがセットなので、セット費は一切かからないし、世界観も入り込みやすい。
演者が台詞さえ覚えれば、誰でも演じることができます。

これまで演劇をやるのは、限られた人だけのエンタメでした。
でも、SNSが誕生して、誰もが発信者になれる時代になりました。

歌手でなくてもカラオケで歌うことを楽しむように、役者でなくても演じることを楽しんでいいじゃないか!

この頃から、演劇の民主化を意識するようになりました。

つづく

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