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AI時代は「何がわからないのかさえ、わかってない」ことは伸び代

友人に言われました。「私は新NISAなんてやってない。株式投資について、今まで興味がなかったから、知識ゼロ。何がわからないのかさえも、わからない。だから質問もできない。」

あまりにも潔く、自分の直面している課題をクリアに説明してくれたので、なんとか力になれないかな、と考えました。と同時にAIのことが頭に浮かびました。こんな時こそChat GPTが頼りになる。

自分が一から教えるよりも、まずAIが説明したあとに、私の経験を説明した方が効果的と考えました。

そこで、まずはAIに以下のプロンプトを投げます。

AIへのプロンプト
株式投資の何がわからないかもわからない。どこから始めたら良いですか。

AIへの質問

AIからの回答

株式投資を始める際、最初の一歩は、株式投資の基本的な概念や仕組みを理解することです。以下のステップで進めてみるのがおすすめです。

1. 基本用語の理解
まず、株式投資に関わる基本的な用語を知ることが大事です。例えば、以下のようなものがあります。

  • 株式: 企業が資金を調達するために発行するもので、これを購入するとその企業の一部を所有することになります。

  • 配当: 企業が利益を得た際に、株主に分配するお金のことです。

  • 株価: 株式1株あたりの価格のことです。

2. 投資の目的を明確にする
株式投資をする目的を考えましょう。例えば、資産を増やしたいのか、配当収入を得たいのか、それによって投資スタイルや選ぶ銘柄が変わります。
株式投資を始める際、最初の一歩は、株式投資の基本的な概念や仕組みを理解することです。以下のステップで進めてみるのがおすすめです。

3. 基本的な分析方法を学ぶ
株式を選ぶ際に必要な分析方法には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • ファンダメンタル分析: 企業の業績や財務状況を分析して、将来の成長性を評価します。

  • テクニカル分析: 過去の株価の動きや取引量を分析して、今後の株価の動向を予測します。

4. リスクの理解
株式投資は利益を得る可能性がある一方で、損失を出すリスクもあります。リスク管理や、どれだけの資金を投資に回すかをしっかり考えることが大切です。


解説

うーん、最初の2項目、基本用語と投資の目的は良いですが、3つ目はちょっと難しすぎますね。今まで株式投資に興味がなくて、何がわからないかもわからない人にファンダメンタル分析の話なんてしたら、目が白黒しちゃいます

そこでもっと、素朴な質問をしましょう。

AIへのプロンプト
そもそも株ってなんだ?

AIへの質問

AIからの回答

そもそも「株」とは、企業が資金を集めるために発行する「株式」のことです。具体的には、企業が自社の事業を拡大するためにお金が必要なとき、その資金を調達する手段のひとつとして「株式」を発行します。これを一般の投資家が購入することで、その企業に出資する形となります。

株の仕組み

  1. 所有権の分割 企業は株式を発行して、それを売ることで資金を得ます。株式を購入した人は「株主」となり、その企業の一部を所有する権利を持ちます。ただし、1株あたりの所有権は非常に小さいので、企業をコントロールすることは通常できません。

  2. 株主の権利 株を持つと、いくつかの権利を得ます。

    • 配当: 企業が利益を出した場合、その一部を株主に還元することがあります。これを「配当」と言います。

    • 株主総会への参加: 大企業などでは、株主総会が開かれます。株主はこの会議に参加し、企業の方針についての議論や投票を行うことができます。

    • 株価の値上がり: 株の価格が上昇すると、買ったときより高い値段で売ることができ、利益を得ることができます。

  3. 株価の変動 株価は日々変動します。企業の業績や経済の状況、投資家の心理など、さまざまな要因で株価は上下します。利益を上げるには、株価が安いときに買って、高くなったときに売るのが理想ですが、これを正確に予測するのは難しいため、リスクもあります。

つまり、株は企業の一部を所有する手段であり、その企業が成功すれば株主も利益を得られる可能性がある一方、失敗すれば損をするリスクもあります。このため、株式投資は「リスクとリターン」を理解しながら行うことが大切です。


解説

おっ、今度はすごくわかりやすい説明ですね。株価の上げ下げや配当など、株式の「仕組み」をわかりやすく説明してくれています。子供向けのような、必要以上に砕いた説明でもなく、大人の初心者向けにちょうど良い解説と思います。

ではAIからの回答のなかで、疑問に思った点について重ねて質問してみましょう。人に聞くのはちょっと恥ずかしくためらわれるような基本的なこと、でも実はよくわかっていないことを聞いてみます。

AIへのプロンプト
ところで、株価の上げ下げで会社は得したり損したりするの?

AIへの質問

AIからの回答

株価の上げ下げによって、会社自体が直接得をしたり損をしたりすることは 基本的にありません。株価の変動は、株式を保有する「投資家」に影響を与えますが、会社の収益や経営に直接影響を与えるわけではないためです。ですが、間接的にはいくつかの影響があります。以下に詳しく説明します。

1. 会社への直接の影響はない
株価が上がっても下がっても、企業が持っている資金(現金など)が増減するわけではないので、会社の損益には直接的な影響はありません。株価が上がれば、投資家は利益を得ることができますが、会社そのものには影響がありません。

2. 間接的な影響
株価の上げ下げは、会社に対して間接的に影響を与えることがあります。

  • 信用力の向上/低下: 株価が高い企業は、一般的に市場から「成功している」「期待されている」と見なされます。これにより、銀行などからの借り入れがしやすくなったり、他の企業と良い条件で取引できる可能性が高まります。一方、株価が低迷すると信用力が低下し、資金調達やビジネスの展開が難しくなることがあります。

  • 資金調達が有利になる/不利になる: 株価が高いと、会社が新たに株を発行して資金を調達する場合、より多くの資金を得られます(=株式の発行価値が高いから)。逆に株価が低いと、同じ株式の発行でも少ない資金しか調達できないため、不利になります。

  • 買収リスクの増加: 株価が大きく下がると、会社が他の企業に買収されやすくなります。株価が安い時は企業の価値が低く評価されているため、他の企業がその会社を買収しようと狙う可能性が高まります。

3. 従業員への影響
特に上場企業では、株価の上昇が従業員のモチベーションに影響することがあります。例えば、ストックオプション(会社の株式を特定の価格で購入できる権利)を従業員に与えている場合、株価が上がると従業員は大きな利益を得ることができるため、やる気が高まる可能性があります。逆に、株価が低迷すると士気が下がることも考えられます。

4. 株主の影響力
株主は会社の経営に影響を与えることができます。株価が下がると、一部の株主が会社の経営に不満を持ち、経営陣に対して改革を求めたり、場合によっては経営陣を交代させるようなプレッシャーをかけることがあります。

まとめ
株価の上げ下げで会社自体が直接的に得をしたり損をすることはありませんが、株価が高いと会社の信用力や資金調達が有利になり、逆に株価が低迷すると買収リスクや経営の安定性に影響が出る可能性があります。


解説

素晴らしい回答ですね。株の上げ下げによる影響について直接的、間接的なもの、そして会社への影響だけでなく、従業員、株主に関しても説明してくれています。こういった素朴な疑問の答えほど、実はテキストに書かれていなかったりします

本当にAIは便利ですね。そこでもっと、素朴な質問をしてみます。株の上げ下げで会社の価値には直接影響しないということなので、以下のプロンプトを投げてみます。

AIへのプロンプト
株式市場って、株の転売市場ってこと?

AIへの質問

AIからの回答

はい、株式市場はある意味では「株の転売市場」と言えますが、もう少し広い意味を持っています。株式市場は、投資家が株を 売買するための場 であり、企業が資金を調達するための重要な仕組みでもあります。
株式市場の基本的な仕組み
株式市場では、企業が発行した株式が投資家同士の間で売買されます。この売買によって、株式の所有権が移動し、株価が決まります。

1. 株式の発行と初回の売買(資金調達)
企業が最初に株式を発行する際(「新規公開株(IPO)」と呼ばれる)、投資家はその株を直接購入します。この段階では、企業が新たに資金を得ることになります。この部分は「株式の発行市場」とも呼ばれます。

2. 転売(売買市場)
一度発行された株式は、その後、投資家同士の間で売買されます。この売買市場が「株式市場(転売市場)」です。企業が株式を発行した後の売買は、投資家間で行われるため、企業自体にはお金が入らず、売った側の投資家がその株の売却益を得ます。

株式市場の特徴

  • 公開市場: 株式市場は、誰でもアクセスできる公開された市場です。上場企業の株式は誰でも売買でき、売り手と買い手が自由に取引を行います。

  • 価格決定: 株価は、売り手と買い手の需給によって決まります。例えば、ある企業が好調で利益を上げている場合、その企業の株を買いたい投資家が増え、株価が上がります。逆に、業績が悪化したり、経済の悪影響を受けると、売りたい投資家が増えて株価が下がります。

株式市場は単なる「転売市場」ではない理由
単に株を転売する場所というよりも、以下のような重要な機能も果たしています。

  1. 資金調達の手段: 企業は、株式市場を通じて資金を調達できます。これにより、研究開発や新しいプロジェクトに投資することができます。

  2. 資産形成の手段: 投資家にとって、株式市場は資産を増やすための手段です。株価の上昇や配当を通じて、投資家はリターンを得ることができます。

  3. 企業の価値を反映: 株式市場は企業の業績や将来性を反映した評価の場でもあります。投資家は企業の業績や将来の成長可能性を分析し、それに基づいて株を売買します。これにより、株価はその企業の価値をある程度反映します。

結論

株式市場は、確かに「株の転売」が行われる場所ではありますが、それ以上に 企業の資金調達手段経済の健全性を反映する場 としての重要な役割を果たしています。投資家同士が売買を通じて株価を形成し、それが企業や投資家に広く影響を与えるシステムです。


解説

株式市場はある意味「転売市場」だけれども、単なる「転売市場」ではない理由を資金調達や企業価値などを例にわかりやすく説明してくれています。

気づき

AIとのやりとりを見ていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
私はAIとの会話を通じて、多くの気づきがありました。

  • AI時代はもう誰もが隣に家庭教師がついてくれている状態なのでは?

  • AI相手だから、もう恥ずかしがらずに、遠慮せず素朴な疑問をどんどん聞けるようになるのでは?

  • 素朴な疑問を聞くために、さまざまなことに興味や好奇心をもつと知識の幅が広がるのでは?

  • 自分が無知であることに気づいたら、それは伸び代なのでは?(ソクラテスの無知の知と通ずるものがありますね。)

  • 個人の能力差は質問力、プロンプト力の差になるのでは?

AIのおかげで便利な時代になりましたね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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