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社長の始末書 19 枚目〜バッチリ先生 炎上の経緯:前編 〜

便利さと危うさは紙一重です

最初にお伝えしますが、この件はすごくセンシティブな内容です。

ネット上でデマを流されたり、誹謗中傷をされている被害者は私だけではないからです。

そして、その被害は今もなお続いています。

ご存じの方も多いかもしれませんが、インターネットで私の名前や「バッチリ先生」で検索をすると、私への誹謗中傷が書かれた記事や、私を揶揄したり、嘲笑するような動画がたくさん出てきます。

中には「詐欺師」と名指しされているページもあります。なりすましのtwitterも複数あります。

このような状況になってしまったのは、2010年当時に運営していた作曲ソフト専門サイト「究曲.com」のご愛用者だったあるお客様に、私がインタビューをさせていただいたことが発端になります。

「お客様の声」の動画撮影をご快諾いただいたその方は、はにかんだ笑顔がとっても素敵な青年でした。撮影場所はご好意で、彼のご自宅で行わせていただき、いつも使用している機材を見せていただいたりしながら、とても和やかな雰囲気でインタビューを進めることができました。

私は「バッチリ先生」として聞き手役となり、究曲.comを選んでくださった理由や、どんな風に私たちの教材をご活用いただいているのか、そして、どんな風に作曲ライフをエンジョイされているのか? 等々、貴重なご意見をお聞きしていきました。

すごく印象的だったのは、インタビューが終わった後の雑談で、そのお客様がいままでの人生遍歴を教えてくださったことです。まだお若い方なのにも関わらず、それまでたくさんの苦労を重ねてこられたようで、思い通りにいかなかった日々が長く、言いようのない生き辛さをずっと感じていたとのことでした。

でも今はパソコン作曲に出会い、オリジナル曲を制作することで、これまでに感じたことがない喜びを感じています、とおっしゃっていただけました。

そしてそのお客様は、その雑談の最後に、傍らでずっと話を聞かれていたお母様に向かい、

「ずっと迷惑をかけてきたけど、ありがとうね…」

と伝えられたのです。突然のこの言葉に、お母様も、私も、カメラスタッフも、全員が涙を禁じえませんでした。

世界中のハートを豊かにする、を目標に掲げてはじまったこのプロジェクトです。いままさに、ここに人生が豊かになった方がいらっしゃいます。私はどんちゃんを思い出し、「ひとつの夢が叶った!」と感無量でした。

そのインタビュー動画は、ショップのホームページに掲載させていただき、ご好評をいただきました。お客様ご自身にもすごく喜んでいただけたのが嬉しかったです。

ところが、それから4 年後の2014 年。

突然、そのお客様からインタビュー動画を至急削除してほしいとご連絡をいただいたのです。

お客様は私のインタビューから数年後、YouTuberとして活動をはじめられたそうなのですが、何かのきっかけで、ご自身のチャンネルが炎上してしまったとのこと。

YouTubeでは実名を伏せて活動されていたのですが、炎上後、視聴者たちは私たちが撮影したインタビュー動画にたどり着いたようで、彼の情報が特定されるや否や、動画は複製・加工され、あっという間にネット上に広がってしまいました。

私たちはすぐにインタビュー動画を削除しましたが、時すでに遅しでした。炎上の炎はもう誰にも止められないレベルまで燃え盛っていたのです。

そしてさらに驚いたのは2 年後の2016 年。彼にインタビューした私「バッチリ先生」への辛辣なバッシングが始まっていることが分かりました。インタビューを行ってからじつに6 年後のことです。私はまさかそんなことが? と目を疑いました。

誹謗中傷の内容は多岐に渡りました。

私のインタビューでの言葉遣い、話し方や声質への中傷、寝そべりながらインタビューをしていた、さらには障がい者福祉事業と偽って搾取した、果てはなんと15 万円の教材(情報商材)を騙して売った、等々「どこからそんな話が?」と首をかしげてしまう嘘ばかりの書き込みが、2022 年の今に至るまで実に6 年以上も続いています。

ちなみに、当社の音楽系教材を全部買っても、ネットで書かれている15 万円などにはなりません。1 本数千円です。情報商材でもありません。パソコンソフトや音楽機材は、他店の価格も調査しながら、どこよりも安く販売していました。

もし、私の話し方が好ましくないという印象を与えてしまったのであれば、申し訳なく思います。しかし、インタビューを快く受けて下さったお客様が、これだけ長期間に渡って苦しまれていることが本当に悲しくて、悔しくて、仕方がありません。

突然、実名や経歴を晒され、住んでいる場所まで特定されてしまった恐怖は想像を超えるものだったと思います。

ウォンツに対しても、「すでに倒産している」「詐欺会社」などの中傷が多く書かれ、いまだに取引先にご迷惑をおかけすることがあります。また、新卒採用活動にも影響があり、こちらも大々的な活動は数年で中止せざるを得ませんでした。本当に残念です。

それにつれて私個人への誹謗中傷の波はますます膨れ上がり、それはまるで怪物のように恐ろしく大きくなってしまいました。私個人への攻撃も、ますますその激しさを増していきます。

私はその恐怖に押し潰されそうでした。

そしてついに、被害は私の家族にまで及んでしまったのです。


つづきはコチラ⬇


バッチリ先生が生まれた経緯はコチラ⬇


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