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【新たな救急集中治療のスタイル】米国流神経集中治療室

今回は実際米国で、神経集中治療に携わる私が、日本で展開するにあたって理想的だと思う神経集中治室について解説します!

図をみてください。

実は、日本では神経集中治療の対象患者さんは、様々なユニットにいらっしゃいます。
もちろん、ICUにその割合の多くを占めますが、SCUやHCUにもいますので、そこでも神経集中治療医・チームの活動の場があります。

軽ー中等症であったとしても、重症化のリスクがある患者さんもいますので、時には介入が必要だからです。

その様な理由から米国の病院では
軽ー中等症であっても患者さんがNeuro ICUに入室していることがあります。

ここがとても理想的だと感じます。重症化してからは遅いのです。

とはいえ、日本では全ての患者さんにICUに入室してもらい治療することは難しいと思いますので、視点を変えて“我々の活動の場を広げる”ことが個人的には良いと思っています。

また、ICUを退室した後も、これらのユニットで患者さんをしっかりフォローすることも大切ですね!

医療経済的なことは各ユニットの既存のシステムで対応することになります。


まとめ

神経集中治療が日本でシステム化され、普遍的になるには時間がかかります。
ですが、多くの患者さんにとって意味のあるシステムですので、これからもがんばって広めていきたいと思います!

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