サトシ

教員歴34年間の元小学校教師。 /小さな成功と失敗を重ねながらの教員生活/ /子育て中…

サトシ

教員歴34年間の元小学校教師。 /小さな成功と失敗を重ねながらの教員生活/ /子育て中のパパママ、現職で活躍中の先生、先生を目指す未来の星を応援したい/ 自身の学びと経験が背中を押すきっかけの1つになれば幸せです。

最近の記事

雑談は好きですか?

私の経験として、気軽におしゃべりすることが好きな子は多かったと思いますし、多分現在も同じだと思います。 教師として、といった狭い範囲ではなく、ふだん仲良い人とでも、新しく出会った方とでも、気軽に楽しく雑談できると人生の楽しみが大きく増えます。 今回は、「雑談するということ」について自分の考えを述べてみようと思います。 「ぼくは『三倍の法則』を大切にしているんだよ」 私が教員2年目の頃、算数教育の師匠と仰いでいたM先生がボソッと語ってくださいました。 (約三十数年前のことで

    • 私のイチオシ 「MY NOTEづくり」

      ある日、長年片付けられてなかった教職員当時のノートやメモの整理をしようと思いつきました。そこで、整理や処分の作業をしているときのことです。 倉庫に積んだままになっているノートの束のなかに、約三十年前の「自分の考えの原型」ノートを見つけました。 そこでは、「教師としての力量をつける」をテーマとして、いろいろ自己研鑽していることをもとに、自己育成プランを立てていました。 メモ的に書いてあったり、きちんとまとめていなかったりはありましたが、「何となく書き始めたときのことは覚えてい

      • 教師に必要な〇〇力〜10のポイント

        教師として長く生活していくには、自信をもてるようになることが大切になります。 それは、どの職業も同じだと思います。 仕事が順調にいっているときは大丈夫なのですが、時期によっては苦しくて不運なことが連鎖的に起き、状況悪化に自身のメンタルが崩壊しそうになることがあるからです。 それも往々にして状況が順調だったり、心配事が無く自分のメンタルも安定したりしている時期に突然、状況の悪化が起きたりします。 不安を与えるわけではないですが、日頃からの注意深い生活が必要です。 また、周囲や状

        • ほめるを深める(3)

          前回、 2.「具体的にほめる」ことの大切さと、「ほめる」ことに加えて添える 一言の有効性について、 具体的にほめるところを見つける目とそれを伝える言葉の力、そして親の持つ人間としての信念や子どもに伝えたいメッセージを言葉にする力を、子どもと一緒に成長しながら学んでいきましょう、と結びました。 今回は、  3.「ほめられて」育った子の「自己肯定感」向上と親子関係について 考えていきます。  3.「ほめられて」育った子の「自己肯定感」向上と親子関係 自己肯定感と親からのメッ

        雑談は好きですか?

          ほめるを深める(2)

          前回は 「ほめる」立場が子どもへの希望をもつことの重要性と、「ほめる」場面の設定について述べました。 子の将来の姿を一緒に考え、願いや希望を具体的に持つ、そして頑張る場面を設定し、ほめる場面が日常的にあるところまで準備できれば、次の段階に進むことができる、と結びました。 今回は、「具体的にほめる」ことの大切さと、「ほめる」ことに加えて添える一言の有効性について考えていきたいと思います。 2.「具体的にほめる」ことの大切さ、 「ほめる」ことに加えて添える一言の有効性 ほめ

          ほめるを深める(2)

          ほめるを深める(1)

          前回、「こどもをほめる」ことについて、日頃から思っていることをそのまま文章にしてみました。 後になって読み返しているうちに、もう少し深く考えて整理してみたくなりました。 どう考えてどのように場を設定し、どう行動(ほめる)すれば「子どもが意欲をもち、取り組んでいくことができるか」を中心に据えて考えていきます。 前回の記事の結びに (1)「自然な状況(日常生活)での子どもを温かく見守る目」 (2)「未来を見据えての、子ども自身が自分をきたえみがく方向」 この2つの「ほめる」が

          ほめるを深める(1)

          意図的に見つける

          「今」、心も生活も安定し、仕事も順調で、毎日が充実している ・・・・そんな人生を送っている、その人はどんな人なのでしょうか? 冒頭からそんな問いを自分に投げかけてみました。その結果・・・・ 答えはただ一つでした。 それは、やはり、「楽しい」ことがある人、「楽しめる」ことを持っている人・・キーワードは『楽しい』でした。   この文章を読んでくださる方について想像すれば、年代、立場、状況も様々でしょう。 そこで、ある条件のさだまった方たちではなく、偶然この記事を開いてくださった

          意図的に見つける

          みんなほめられたい

          人は誰でも、ほめられると嬉しいものです。 何年か前にテレビを観ていた時のことです。 ある超ベテラン俳優が、授賞式である賞を受賞しました。 その時、司会の方がインタビューで、 「おめでとうございます。○○さんは、もう何回も賞を受賞されていますね。今のお気持ちをお聞かせください。」とマイクを向けたところ 「ああ、嬉しいですねえ。賞は何回いただいても嬉しいですよ。こんな年齢になっても、ほめられたら本当に嬉しいねえ。」と満面の笑みでインタビューに応えていました。 この場面、今でもは

          みんなほめられたい

          教育学部だからなんとなく「先生」

          目標のなかった学生 教育学部に入学したての当時、私は「こんな先生になりたい。先生になって、こんなことを頑張りたい。」といった具体的なイメージや目標は全くありませんでした。 ただ教育学部に入ったのだから将来は教員になるんだろうな、といった漠然とした思いしか持っていませんでした。 一年生の時、大学の講義で、「教育原理」という時間がありました。 その講義は、「授業論について、教師の資質について、教育研究について」等の内容であり、私はその内容に興味を惹かれ、講義がある日を楽し

          教育学部だからなんとなく「先生」

          1年に1個の自分スタイル

          今回は『習慣』ということについて自分の考えていることを綴ってみます。辞書によれば「日常の決まりきった行いのこと」、「長い間そうすることによって、そうすることがあたかも決まりきったようになったこと」という意味のようです。 視点を少し変えてみれば、『習慣』の習は、習うこと・学ぶことの意味があり、また慣は、その状態に対して違和感を感じず、自然に受け入れ対応できるようになることの意味があるようです。 長いスパンで考える 先生の中でも、順調に仕事に取り組めている方、経験の積み重ねに

          1年に1個の自分スタイル

          人間関係のツボ

          今回は「人間関係のツボ」について考えてみたいと思います。 中堅・ベテランの先生に限らず、若い先生方でも、いや全ての皆さんに共通する「悩みのポイント」は「人間関係」であると考えます。 人間関係では誰しも、大なり小なり難しさを感じておられることでしょう。はっきり言って人間関係で悩んだことのない人などいないだろうと思いますし、今現在でも人間関係で苦しんでいる方も多いと予想します。 私が50代に入ってから少しずつ学習してきた「アドラー心理学」をもとに、生活の中で生かしてきた考え方と行

          人間関係のツボ

          退職して思う、日々の彩り

          今回は退職した直後を思い出して、いろいろと考えを巡らせてみました。 (今回の「退職」は、34年間の教師生活を終えた58歳の春、を特に指しています。) 身の周りの風景に、色が戻った まず思ったのは退職して、身の周りに「色」が戻ってきたのです。 どういうことかというと、やっと肩の荷が下りて、いろいろな雑念がなくなり、落ち着いて周囲の景色が見えるようになってきた、ということです。 愛車で走っていても、頭の中は仕事でいっぱいのことが多かったので、まわりの景色は十分に見られてはいな

          退職して思う、日々の彩り

          わが子を信じて、待つ

          今回は、 家庭で出来るお子さんたちへの「基本的なスタンス」の取り方について、 考えてみたいと思います。 以前にも述べましたが、全国どの家庭をとってもすべてが同じ条件の家庭は二つとない、ということが前提です。 その前提に立って、「わが子が勉強を好きになり、意欲的に勉強するように育てていきたい。」という親の希望を叶えるための3つの要素を挙げて考えていきます。   家庭が落ち着いた温かい雰囲気であり、家族全員の仲が良いこと 親が勉強をすることを好み、それが子どもにも伝わってい

          わが子を信じて、待つ

          「新しいことを知る」ことは「楽しい」

          人生で楽しい瞬間はたくさんあります。 仕事や趣味で、頑張った結果、良い成果が得られた。 好きなお笑い芸人の漫才・コント・番組で楽しめた。 仲の良い友人たちと、楽しい会食ができた。 家族で、行きたかった場所へ旅行できた。    他にも、探せばいくらでもあるでしょう。人が生きて生活する中で「楽しいこと」が多ければ多いほど「幸せ感」が増します。 「楽しいこと」について分析したり意味づけたりすることは、ややナンセンスなことのように感じます。実際、人が感じる「楽しさ」に理屈

          「新しいことを知る」ことは「楽しい」

          同じペースで、これからも。

          幼い頃近所の60代の男性を見たら、本当に「おじいちゃん」といった言葉がふさわしい方たちでいっぱいでした。ふと気が付くと自分自身がその「おじいちゃん」になっているのです。 人生は、若い時即ち人生歩きはじめの時期には、この先長く永遠に道が延びているように思いこんでいましたが、今はもう人生のゴールが見え隠れするステージになりました。そこで思うことは、「自分は今まで人生を楽しんできたのか?」ということです。 後悔とこれから 昨年の12月末で教員退職後にしていた仕事も辞め、80代の

          同じペースで、これからも。

          教員時代の「悪夢」

          先日、現在小学校の校長職にある元同僚から、学校現場の生々しい状況(個人情報など守秘義務はきちんと守られています)、それに伴ういろいろな悩み、健康状態の不安などの話を聞くにつれ、中堅・ベテランの先生たちへ応援したい気持ちが強くなってきました。 私が中堅・ベテランの年齢の時に、何を感じ、何を考え、経験や同僚や本などから何を学んでおけばよかったのか、などについて振り返りながら思いを伝えていきたいと考えています。 退職して感じる、今の思い これまで担任期間25年、教育委員会3年

          教員時代の「悪夢」