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#106 読書録 わかりやすさの罪を読んでで問いを立てる力の弱さを感じた話

こんにちは!けーたです(20240407ver1.1更新)

今日は「わかりやすさの罪」という本について読書メモを残していきます。

この本との出会いは、読書仲間(実際は仲間というか自分の読書におけるメンターと言っても過言ではない人)のおススメからです。

自分の読書メンターは、ざっくり読書に対する方向性は似ていますが、本に対する経験(量、質、向き合い方)が全く違います。

そんな方との出会いがこれほどまでに読書生活を豊かにする事に気づけたので、このnoteもそんな出会いのきっかけになれば幸いです。

超絶脱線しますが、このタイトルに相応しい【わかりやすくない】写真をタイトル画像に設定できたことに自己満足を覚えています。

タイトルの写真からはこの本の最初の文字「わ」と最後の「罪」という字が見えなくて検索性の悪い仕上がり(わかりづらさに)なっております。

どうでもいいことをつらつらと書いてしまったので、ここからは本の中身に触れていきます。


全体的な読後感

正直に申しまして、直前に「かか」という本を読み、その前日に「なにものにもこだわらない」という本の読書会をやっていて、本の内容を理解ができない体験をしていました。

そんな経験を踏まえた上で、「わかりやすさの罪」に出逢ったので、タイトルに反してメチャクチャわかりやすい内容になっていました。

この本は罪を犯していますね笑

わかりやすさの一つの要因は、著者の主張→それを支える具体例で表現されているからだと感じました。

この本全体で言えることは、具体例が思い出せるレベルのあるあるの出来事がちりばめられているので、かなり自分に引き寄せやすいです。

主張を具体で補足する流れは日々の実務でも使えるので、伝わりやすい構造を学ぶという意味でも大変参考になりました!

その他の気づきとして、作者が主張していることに対して、本当か?と問いを立てる力が自分は弱いのだなーと改めて気づかされました。

これに気づけたのも、この本自体の主張がわかりやすい本だったからかな?

具体的な表現で、「言葉にできないのは、考えていないとのと同じである」とうフレーズを見てなるほど!と素直に受け取ってしまいました。

人の言葉を素直に受け取る事が悪いことではなくて、その考えの他に何か別の考え方がないか?と考えてみる。これが大事だという事が学びです。

具体的には、主張しているロジックに対する反例はないか?自分なりに筆者の主張に対して問いを立てて考えるという力が大切であることにこの本で幾度も気づかされました。

繰り返しますがこの本、タイトル「わかりやすさの罪」ってタイトルに反して、この本の主張はわかりやすいです笑

わかりやすいとはどういうことか?構造を捉えたいと思う方には是非是非おススメです。さらりと読めるところも良しです。

ことさらこの本をわかりやいものと認識する土台を造ってくれた(=世界観やロジックを理解するのに苦労した)

「かか」「なにものにもこだわらない」について書いた読書録もリンクを貼っておきますので興味がありましたら覗いてみてください!

頭に刻みこんでおきたいフレーズたち

1、本来自由とは

2+3=○ 答えを教えるのが日本の教育で、○+○=5答えから逆算してプロセスの考え方を教えるのがイギリスの教育と対比が示されている。

何となく、この対比がいわんとしていることはわかる。正解を教える教育かプロセスを自分で考える教育かみたいな(プロセス良しみたいな)

ただし、この本で主張しているのは、本来自由な考えとは○+○=○で何をい入れてもいい、どう答えてもいい、答えなくてもいい。

とくに答えなくてもいいまでの選択肢を、自分の頭の構造では考えられないなと気づき、ガーンと頭を殴られて感じがしました。

メモに残さなくても頭の中に引っかかり続けてる自信があるぐらいインパクトがあった表現。これが誰か他の人の目に触れる事を期待して選びました。

2、【だから】という言葉がその場面で本当に適切か

これも自分が考えたことがなかった問いなので、頭の中に刻みこみたい。と思い選びました。

ここでの主張は【だから】という主張がその場面で適切なのか?と理詰めで考えるべきであること。

AだからといってBと決まったわけじゃないとフレキシビリティーを持った考え方が大事ってことでした。この思考できていないなーと。

3、普通や一般的にという言葉の重み

自分の生活圏においてなじみのある、名古屋市の河村市長は「普通」という表現や、「一般的にいったら」といった表現を愛知トリエンナーレのゴタゴタの中でつかったとありました。

まー事の顛末はいったん置いておき、ここで自分の思考の癖というか、アンテナの低さに気づかされました。

TVというものを通じて、発せられた公の人が自分の感情=あたかも世間一般の人の感情として語っているという構造に気づけなかったことにきづけました。(この本によって気づかされたという事実)

そして、自分の考え方以外にいろいろな考え方があり、その存在を許容するスペースを持ち合わせている人といない人がいるという事実も客観的に見る事が出来てなかった。

色々気づきが多くて、P277 に書かれている【居場所を与えられてはいけない言葉】という表現は本当にいろいろ考えさせ学びになりました。

TVというものに対して問いを挟む難しさにも改めて気づかされました。

まとめ

とにかく、自分の考え方の視点、視野、視座どれも偏りがあるという事にいろいろと気づかせてもらえるありがたい本でした。

また、会社で激推したくなったので、押し売りをしてきたいと思います。

とりあえず明日の朝一のDiscordでこの本をおススメする瞬間が楽しみになるぐらいインパクトのある本でした。

気になったフレーズはメチャクチャあったので、本書の読書録vol.2は読書メンターとの読書会が終わったら書いてみようかと思います。

それまでは熟成期間ということで。

このnoteが誰かの選書の参考になれば幸いです。

ではでは

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