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#94 読書録 なにものにもこだわらない 森博嗣 を読んでの気づき

今日は、読書仲間におススメしてもらった、【なにものにもこだわらない】 森博嗣さんの本を読み終わったので、読書メモとして残しておきます。

今回の取り上げる本はこちら(アフィリエイトではありません)


全体を通しての感想

一度読んでいる限りでは、そもそも何度も何度も登場する【拘り】という事ってなんだっけ?この本ではどのように定義しているのだっけ、言わんとしていることは何だった?とめちゃくちゃ迷子になる。


自分の頭の整理をする為に、本に付箋を貼って気になるところをチェックして読書するスタイル(貼る付箋の色にも独自の拘りがあるw)の自分としても、過去の自分が気になった付箋達を振り返ってみて、それぞれの意味などを拾い読みしても、まだ混乱する笑

自分の頭が悪いのか、学びが深いのかも混乱する笑

拘りとは何か?

この本でも広辞苑を引用し、
1、さわる、さしさわる、さまたげとなる
2、些細なことにとらわれる、拘泥する。 
3、些細な点にまで気を配る。思い入れをする
4、故障を言い立てる。なんくせをつける。

3は良い意味でも使え、現在よく用いられている「拘りの逸品」などの用法だが、そのほかはすべてが悪い(マイナスの)イメージである

なににもこだわらない文中から広辞苑の意味を載せている部分を抜粋

では、この本のなかではどう使われているか?
拘りとは、考えない事。常識という決めつけ、思考しない判断こそが拘りとして定義している。後に続く拘りとは省エネという所にも符号しているので、この理解で良いはず。(逆の理解になっていれば、だれかコメントくださいw)

冒頭の文章を読んで、拘りの語源としてネガティブなこととして使われていたことが、何となく頭の片隅にあったことを思い出した。

そして、抽象化すると言葉の意味などは時代によって変わってくる。ので本質的に抱えている意味は何なのか?を考えてみる癖を持つこと。これが、この本で自分が得た一番の強いメッセージ。

知的体力は消耗するけど、自分で目の前の事象に問いを挟んでみるということ。(大学院の先生に、見たモノをそのまま受け取らない!そうなるからには背景に隠れたロジックが存在するという声が聞こえました)

拘りの本質は省エネ

上記にも書いてあるが、今回の学びは拘りが存在できる条件として、そもそもこだわる事ができることは過去の事という事が前提になっている。

言葉に、名前にしてしまえば、ぼんやりとわかりにくさから解放されて、説明することなどのエネルギー消費から解放されるのである。

そうすれば、その言葉をつかると、過去のエネルギー消費から解放される。この省エネ精神が拘りの本質であろう。

このロジックの構築は、今まで自分が考えたことのない領域で、確かに巨人の肩に乗る発想は省エネの何物でもないかと。

省エネをしつつ、新しい事には拘りを持たずに探求心だけてエネルギーを注いで明らかにしていく。ここまでくるとようやくこの本が言わんとしてるメッセージがにわかにわかった気がしてきた。

面白い。

拘りの反対は何??

好奇心をもって、探求していく事。これが拘りの反対の意味だと定義している。過去の事に対して本当?新しい事にたいして好奇心をもってエネルギーを使う事。それが拘りの反対。

なにものにもこだわらない。かなり知的体力を使い続ける宣言であるということが要約理解できた。

では、自分は何にこだわらないか?言葉に矛盾が生じている気もするが、自分達家族が健常者と同じレベル以上に全てのアクティビティーを楽しむ方法は何か?躊躇しない世界はどうしたらつくれるか?という事については、こだわらずに知的パワーをフルコミットしていきたいと思う。

ただし、相手にはこの言葉を使うかは微妙だ笑

まとめ

ビジネス書の様に、問いに対して、答えとセットになり、大半の人がさらりと理解できる様にかみ砕かれた本を日ごろ読んでいるので、今回友人にすすめられたこのような本はエネルギーを消費してなかなかに面白い!

目の前に見えていることの裏側に流れるメカニズムに思いをはせる事、右脳を使って敏感に異変をキャッチする能力を鍛えることなど、過去の出来事とつながったとても良い読書体験になりました。

ヒトからおススメされる本にどっぷりつかってみる。おススメです。

ではでは

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