ドローン座学 -法規-②
上位法令の優先
無人航空機には「航空法」を始め、数多くの法令が関わっています。
「法令」とは「憲法」や「法律」「省令」等を総称した呼び方で、
効力には優先順位があり、順位が上の法令が優先的に適用されます。
これが「上位法令の優先」です。
優先順位は
憲法>法律>政令>省令>条例
無人航空機、ドローンは空を飛ぶ機体なので1番関わりが深いのは「航空法」であり、
航空法は法令の中では「法律」にあたります。
しかし上位法令の優先では法律よりも憲法の方が上位にあるので、例えば憲法と法律を見比べて矛盾や接触する部分があれば、憲法が優先されて該当する法律は無効となってしまいます。
上位法令の中では航空法(法律)の下に省令がありますが、航空法は国が作っていて省令は国土交通省のような省庁が作っているので、
省令よりも法律が上位にランク付けされているのです。
もちろん省令の優先順位が低くても軽く見たり破ったりしても良いわけではありません。
航空法では大まかなルールを決めていて、省令で細かいルールを決めています。
これを「法律の委任」といって例えば国が「この事柄については国土交通省が規則を作っても良い」としているので省令の違反を起こした場合は法律に違反したと同じこととなるのです。
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