「自分を救い合える」場所をつくる。
去年の2月から始めた音声配信は、とにかく「自分を救う」ことを目的に始めました。
とにかく僕は「しゃべりたい!」というその欲望を叶えさせてやろうと。ずっと「聞く」ことやってきたし、今もそれは大事にしてますが、それは結局僕も「聞かれたかった!」ということだったわけで、なので、ふと音声配信アプリを見つけて試しにやって見たところ、なんて面白いのだろうと!
スマホに向かって自分が話したいことを話すことの気持ちよさ。
そして、話していく中で自分の中にぼんやりとしていたものやイメージだけだったものが言語化されて、よいはっきりしていくのが、とても楽しい。
「そうか僕が考えていたことはこういうことか」「こんなことを自分は直観していたのか」と話してみると分かることがたくさんあって、話さないでいることってなんてもったいないことだったんだろうと。
そして、僕は一人でずっと喋っていられる性格なんだということも分かりました。10分20分なんかあっという間で、30分40分も何の苦もなく話せるし、時間さえあれば60分でも全然話せてしまう。
どれだけ自分話したかったんだよ!ってつっこみつつ、じゃあ1年間配信をし続けて、あーよく話したもう満足~、とはならない!全然ならない!まだ話せるまだ話したい。
というわけで、今まで話せなかったから今すごく話してるんじゃなくて、最初から僕は話したがりの人だったってことですね。
確かにインプットも結構たくさんしてるし、それをきっかけに自分なりにいろいろ考えたりもするし、それの掃き出しどころはやっぱり必要ですよね。僕の話したがりはとても自然なこと(だろうきっと)。
「聞く」ことを探究すること、またそこで養われてきた聞く技術やその営みによって、誰かを救いたい、誰かの役に立ちたい、誰かの力になりたい、という思いは今ももちろんあるし、そういう動きをこれからもしていきたいと思う。でも、それと同時に、もしくはそれよりも先に、その想いを全部自分に向ける。
他人の前に自分を救え!と。
そもそも、僕がやりたいことも、僕が誰かを直接救うのではなく「その人がその人自身を救う、そのサポートをする」っていうことなんだ。
誰もが「救われたい」と思っている。でも、本当は誰かに救われたいのではなく、「自分で自分を救いたい」のではないか。やっぱり人は自分でできることは自分でやりたいのではないか。
自分の人生は自分で歩いていきたい。なのに、そこにすっと誰かが入って来て、こっち歩いたらとか、あっちもいいよとか、もしくは手まで引っ張られて歩かせられたり、指示や命令や、「やめたほうがいい」とか「あなたらしくない」とか、いろんな言い方でいろんなこと「させられて」。でも何かを誰かにさせられ続ける人生が満足するはずなんかなくて、やっぱり自分の人生は自分で歩きたい、自分で発見して自分でやりとげたい。
でも、じゃあそれを誰でもがみんな一人で見出していけるのか、それはやっぱり難しい。難しいから、でも一人でなんとかしようと思っても出来なくて、誰かに頼ると検討違いなこと言われて、気づけばあらららら、こんなにも今の社会はカオスになって。そして、心の不安定さが行き過ぎれば、それはいつしか人への加害という形で表れてしまう。そんな世の中のままにしておきたくはないし、本当にそれは誰も幸せじゃない。
僕はみんなで幸せになりたいと思うから、それならとみんなでそれぞれが「自分で自分を救う」という道を自分で歩けるように、お互いにそのことをサポートし合えたらいいなぁと。
「自分で自分を助ける」ことを助ける、僕はそんなことがしたい。「聞く」ができることはそういう助け方じゃないだろうか。僕も今、自分のことをよく聞いてる。
そして話す。自分のこと話して話して話しまくる。話せば話すほど、またそれは自分に聴くことになる。そして聞けば聞くほど、話したくなる。そうするとめちゃくちゃ救われてきます。声にならなかった声がちゃんと声になって、命を宿すというか、存在として現れてくる。生まれてくるんだね。命が生まれる。生命力ですね。いろんなものが流れて循環して輪になる。その流れ続ける輪が命ってことだと思う。
そしてここに僕がずっと望んでいた「いきいきと生きる」がある。それが僕がずっと求めていた「自由」じゃないか。自由は「自分に由来がある」ということ。自分の言葉や行動を紐解いて、先の先まで辿っていくと最後にちゃんと自分があるということ。言葉や行動の由来が自分であるということ。それが自由。
そんな自由のために、僕が僕にできることをする。どんなことをしてあげたら、僕は僕を救うことができるのか。僕から命が生まれてくるのか。創造する。クリエイティブに。いつでも新しいことを。自然で新鮮な発見を。そして言葉に。分からないままでもいいから言葉に。きっと分からないままがいい。
分からないままに話し、聞き、行動してみて、また聞き、話す。そこで発見したものをみんなで分かち合っていきたい。そんな「自分を救い合う」ことがサポートできる関係が作れたら最高ですね。そんな場所を作ってみたい。
作ります。
さとし
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