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教員を辞めたい!女性教員200人と相談してわかった本音と解決策

「教員を辞めて一般企業に転職したい」

「教員の仕事が激務すぎて続けられない。」

「将来のことを考えると、この先教員は無理かも」

この先の働き方をちょっと立ち止まって考えたい。
そんなあなたの心が軽くなる記事を書きました。

こんにちは、「教師からの転職」をテーマに発信をしているさとる、といいます。2017年の春に公立中学の教員を辞めて民間のメーカーに転職をしました。

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慌ただしくストレスだらけの毎日に「教員を辞めようかな」

そんなことがふと頭によぎることは誰にでもあることです。

特に女性はライフステージがどんどん変わっていき、その時期に合った働き方を選びたいと思うのはあなただけではありません。

この記事では、女性教員200人と相談してわかった本音と解決策をまとめました。

しんどい気持ちにふたをせずに、この記事で悩みを解きほぐしましょう。

<記事の内容>

・教員を辞めたい女性の主な理由5つ
・小学校教員は辞めたくなる理由満載
・初任で転職してもいい
・年代別辞めたい理由
・辞めたいときにできること


不安な気持ちは、働き方を見直すチャンスでもあります。

最後までお読みいただければ、この先の進むべき道今やるべきことが見えてきますよ。

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教員を辞めたい女性の事情、仕事が辛すぎる

まずは、僕がTwitterのDMやzoom、あるいは実際にお会いして聞いた、先生達の「やめたい理由」トップ5をまとめました。

つらいのは、あなただけじゃないですよ。

・とにかく多忙、時間に追われる
・保護者対応がしんどい
・同僚との人間関係
・子ども達との関係
・部活動顧問が負担

あなたの気持ちに近いものも、きっとあるはず。

【関連記事】そもそも転職すべきか相談できる! 20代のための無料転職支援サービス

とにかく多忙すぎて疲れる


教師の間で特に言われているのが「仕事が多すぎる」ということ。

日教組が2021年の夏に実施した、7014人からのアンケートによると、平均残業時間は1ヶ月あたり96時間44分との回答がありました。

勤務時間内にやるべきことをこなすのは至難の業。

教師の仕事にいくらやりがいがあっても、これほど残業が多いと気力体力が持ちません。

もともと教師の仕事に憧れて仕事に就いた人が多く、真面目に頑張ってしまいがち。

結果、大量の仕事を抱え込んでしまい潰れてしまう場合もあります。


保護者対応


保護者にも余裕がないためか、学校をホテルのようなサービス業と思っているのか、いわゆるモンスターペアレントが増えています。

「平日は仕事なので、土日に連絡してほしい」

「子供の送り迎えをしてほしい」

など学校が対応すべき範囲を超え、過剰な要求をする保護者に出会った人もいるでしょう。

特に若い女性教員は、頼りないと思われたりなめられたりすることが多いです。

保護者から高圧的に過度な要求をされるなんてことも。

教師は地域の聖職、敬うべき存在なんて時代は過去のものですよね。

今はクレーム対応までこなす、なんでも屋さんです。

同僚との人間関係


とにかく忙しく余裕のない職場のため、同僚同士もギスギスしやすいですよね。

膨れ上がる業務を何でも「子どものため」といわれて、仕事をどんどん押し付けられることも。

教師という仕事に高い理想を持ち、自分の教育観を押し付けるような人もいます。

体育会系で、同じ先生に対しても「指導」という感じで厳しく接する人も厄介ですよね。

生徒や保護者の対応にストレスを貯めて、職員室で当たり散らすこともちらほら。

若い女性教員が、先生同士のいじめのターゲットになったり、パワハラ・セクハラの被害に遭ったりすることもあります。

子どもが好きだったはずなのに


日本の先行きの暗さが、子どもの生活にも暗い影を落としています。

大人にかまってほしい、あるいは家庭環境が複雑などで「死ね」「うざい」など強烈な言葉を浴びせたり、非行に走ったりする児童や生徒も。

先生だって同じ人間。

相手が子供といえども傷つける言葉や暴力には恐怖を感じますし、腹も立ちます。

またスマホやSNSの普及で見えないところで、闇を抱えている子も目立ってきました。

児童や生徒をめぐる問題はより困難になっています。

部活動顧問が負担


教育業界の決まり文句「子どものため」という一言で、特に中学高校の若手教員は、半強制的にやらされます。

まったく経験のない部活顧問をする場合も

生徒の方が分かっているのに、指導しなければならないプレッシャーはたまりません。

教師は教育の専門知識はあっても、部活の知識を得る機会なんてないですもんね。

1日大会の引率や審判をしても残業代は出ず、手当が3,000円程度しかもらえません。

時給に換算すると最低賃金を下回っちゃいます(涙

土日も拘束時間が多すぎて、プライベートや家庭との時間が犠牲になります。


小学校教員を辞めたい女性の事情

ここでは、特に相談の多い小学校の先生の「やめたい理由」を見ていきます。

・全教科を教える、仕事の種類が多すぎる
・学級担任の責任が重い
・保護者との関わりが多い

順番に見ていきましょう。

とにかく仕事の種類が多い


小学校教員は、ほぼ全教科を教えないといけません。

1つ1つの授業準備に時間がかかり業務を圧迫しています。

最近では、プログラミング教育やGIGAスクールなども加わり、やることは増える一方。

「新しいIT系の業務」は、なぜか「若い先生の担当」と押し付けられ、研修や勉強会に行かされる毎日。

学級担任の責任が多すぎる


また担任の裁量がかなり大きいです。

うまく言っている時は良いのですが、クラスが荒れたり学級崩壊したりすると大変です。

「指導力が足りない」と言われ、担任1人の責任と捉えられます。

同僚や先輩に相談はできますが、児童や保護者と向き合い解決するのは自分だけ。

小学生はまだまだ発達段階。

学習面だけではなく生活面の指導も多いです。

生活面を超えた、家庭内や地域内の問題解決にもかかわることもあります。

教員1人が抱え込むにはあまりにも複雑で負担が大きすぎるのです。

保護者との関わりが多い


また中学高校よりも、保護者とのかかわりが多いです。

24時間365日完璧な先生であることを求められます。

少しのミスや手違いがクレームに発展し、気が休まりません。

SNSの普及でプライベートをいつ投稿されてもおかしくない状況です。

先生だっておしゃれしたいし、友達ともりあがったりもしたい。

しかし常に見張られている緊張感がつきまといます。

*中学校や高校の教員をやめたいあなたへ、寄り添った記事はこちらから御覧ください↓


初任だけど教員を辞めたい

僕がいただいていた中でも、特に多いのが初任だけどもうつらい、教員をやめたいという相談です。

主な辞めたい理由や解決策についてお伝えしていきます。

いきなり学級担任


特に小学校の場合、研修もろくにないままいきなり学級担任をさせられます。

指導案の作成から成績処理、保護者面談などよくわかならいまま休む暇なく働き続けることになります。

授業や指導内容の振り返りなどしている余裕はありません。

周りの先生も忙しすぎて、フォローしてもらえないです。

保護者からは、初任の先生というだけで「頼りない」「指導力が足りない」というレッテルを張られがち。

細かいチェックをされたり、嫌味を言われたりして疲弊します。


ヘビーな部活動顧問になりヘロヘロ


中学校での負担で多く挙がるのが「部活動」です。

初任の先生ほど、ヘビーな部活動顧問をいきなり担当させられてヘロヘロ。

若いから、経験になるから、生徒の違う一面を見られるから、と聞こえの良い言葉で押し付けられちゃうんですよね。

初任なので文句も言いづらいですし。

勉強面だけではなく、生徒指導・進路指導も業務に入ってきます。

思春期真っ只中の生徒と向き合うには、すごくエネルギーを使います。

実際に1年目で転職した人もいる


初任の教師は、「教育はこうあるものだ」という理想や期待を抱いて着任します。

ところが現実とのギャップに苦しみ、うつ病や適応障害を発症し、休職や退職するケースもあります。

真面目な人ほどもう少し頑張らないと、と思ってしまいますが、

・努力しても改善の見込みがない

・心身共に限界で続けられそうにない

・他にやりたいことが明確、退職の意志が固い

なら、初任でも退職や転職もありなんです。


教員を辞めたい20代の本音

では、教員を辞めたいと思う20代女性の本音に迫ってみます

とにかく忙しいが周りのフォローはない


若いうちはなにごとも経験と何でもさせられます。

そのうえフォローはなく放置

担任制や教科制で自分の業務ははっきりしているので、忙しい人の業務を手伝うことは少ないです。

意外と先生同士の上下関係が厳しい学校も多いです。

ベテランの先生から仕事を押し付けられることもあります。

大学の同級生と比べると悲しくなる


民間企業に勤める同級生と話すと、

リモートで会議してるよ」
ペーパーレスで業務してるよ」
など今どきの働き方に驚き羨ましくなります。

民間企業は、リモートワーク、副業解禁など働き方改革が進んでいますよね。

こちらは未だにアナログで根性論な職場。

昭和か!と叫びたくなる教員の世界です。

生産性も悪く、合理的でない教育業界にいる自分に悲しくなってきます。

将来性が不安


将来への不安から教員を辞めたくなる人が多いのが20代です。

30代・40代の先生が、土日も部活や学校にきて仕事

家族との時間もほぼなく、孤立してる感じ。

子育てしてるけど、子供はほぼほったらかし。

そんな先輩の姿を見ると自分はできないなと思いますよね。

20代は、実はもっとも転職しやすい時期です。

ビジネス経験がなくても、未経験業種に転職できるベストなタイミングといえます。

教員を辞めたい30代の本音


家庭との両立に悩む


お迎え時間ぎりぎりまで仕事し、ダッシュで自分の子どもを保育園に迎えにいく。

疲れ果てて子供と爆睡するも朝3時に起きて持ち帰り仕事

土日も子どもを預けて学校へ出勤。

こんな目まぐるしい毎日を送っていると「このまま続けていいのだろうか」と思うのは誰しも同じです。

特に夏休みなど子供が長期休みのときは「もっと自分の子どもと向き合う時間がほしい」と感じますよね。

責任がありすぎてきつい


経験がある30代になると、荒れているクラスを担任することもあります。

警察沙汰の対応や不登校の生徒の訪問などなど。

授業どころではありません。

つらいのは「クラスが荒れているのは先生のせい」という見方をされること。

問題の数々の責任を押し付けられ、解決を迫られます。

学級運営や授業準備が大変だと言われていますが、校務分掌も結構重たい仕事です。

30代になると分掌主任になることも多く、業務の管理や関係書類で机があふれかえります。

30代で教員が転職するなら


30代前半なら、未経験業界でも転職できるラストチャンスです。

スキルや経験を問われないポテンシャル重視の採用もあります。

ITやコミュニケーションスキルを活かし、民間企業へ転職できる可能性があります。

30代後半なら、教師の経験を活かした教育関連職種などがおすすめ。

学校以外でも教育に関わることができる仕事はたくさんあります。

子供向けのIT事業に、教育経験者の知見が欲しいということも。

人脈を生かした縁故採用も検討してみましょう。


教員を辞めたい40代の本音


子育てとの両立が厳しい


40代になると、子どもの手はかからなくなります。

ただ、親にかまってもらえない寂しさからなのか、教員の子どもは不登校になったり、非行など問題を起こす場合もあります。

「先生の子どもなのに」というプレッシャーから自我をこじらせる子も。

思春期真っ只中の難しい時期の子どもを目の当たりにすると「もう少しこどもと向き合う時間がある仕事がいいな」と感じるのは当然です。

つらいのはあなただけじゃないですよ。

管理職になると責任が重すぎる


40代後半になると、「教頭にならないか?」という声がかかります。

教頭は、教諭に輪をかけて労働環境が悲惨です。

教師不足の影響で、教頭の職務をしながら通常授業をすることもあります。

学校全体の調整や問題解決だけでなく、教育委員会との板挟みにされ神経をすり減らすことも。

メンタルを病んでしまう管理職も多いです。

40代教員が転職するなら


教員の経験やスキルを活かした転職が望ましいです。

民間企業への転職なら、エージェントを活用し戦略を立てましょう。

また、50代でのセミリタイアを目指して踏ん張るのもありです。

今後の収入の変化に備えて、家計の見直しや資産運用などの勉強もしておくと良いです。

しっかり準備し資金を十分に確保できれば、自分にとって最良の選択をすることができますよ。


教員を辞めたい50代の本音 

体力的な限界


50代になると、体力気力の面では若い人にはかないません。

昔は平気だった業務も1日こなすだけでヘトヘトなんてことも。

民間企業だととっくに管理職で、体をフル稼働することはありません。

しかし教員はいくつになっても、部活や行事など子供たち同じ活動量で一緒に動き回らないといけません。

新しいことを覚えるのがきつい


教育業界にも、改革の波が押し寄せています。

タブレット、小学校英語教育、PCスキル、などそれ自体は悪いものではない。

けれど、新しいことに自分自身がついていくのがつらい

黒板とチョークの授業の方がやりやすい。

このように、今までやってきた授業の経験がまったく活かせず、頭をかかえる人も多いです。

50代で教員がつらくなってきたら


子どもと同じエネルギーで活動するのは大変です。

共働きでパートナーも働いているなら、セミリタイアするのもありです。

教員は退職金も手厚いので、そこそこ豊かに暮らせます。

今の資産でどんな生活ができるのか、まずはシミュレーションしてみるのもいいですね。

長年教育の第一線を走ってきたなら、たくさんの知識や経験があるはず。

それらを活かして、教育関連のフリーランスで活躍する。

塾講師で少しだけ働く、というのも良いですね。

新しい資格やスキルを磨いて、第二の職業人生を歩むというのも素敵です。


教員を辞めたい場合の解決策

それでも、教員を辞めたいと思うあなたへ。退職以外の選択って他にもあるんですよ。

・なんとかして時間を確保
・管理職に相談してみる
・休職という選択肢もある

なんとかして時間を確保できないか


これまでの業務量を考えると「時短なんて絶対無理!」と感じてしまうかもしれません。

しかし、働き方改革は民間企業でも積極的に取り入れられています。

ブログやSNSなどで、教師の時短術を発信している人たちもいます。

例えば今まで20時に帰宅していたのが、19時になるだけで、1ヶ月で20時間以上の自由な時間が手に入ります。

自分の趣味や家事や育児にもっと時間を割くこともできます。

まずは、もっとスムーズに少しでもストレスなく仕事が回らないか検討してみましょう。


管理職に相談


「仕事量を減らしてほしい」
「担任を外してほしい」

このような相談は、管理職と対立しないといけない!戦わないと!と考えてはいけません。

気持ちよく制度や要望を運用してもらうためにも、相手を持ち上げつつ冷静に話しましょう。

具体的に困っていることを伝え、解決策を自ら提案できるよう、情報収集も大事です。

「自分はこういった働き方のほうが力を発揮しやすい」ということが伝わればいいですね。

休職という選択肢も


心身ともに限界なら早めにゆっくり休みましょう。

いきなり退職せずに、まずは休職という選択肢もあります。

今後のためにしっかり休むことも大切です。

休みながらじっくり今後のことを考えてもいいんです。

休職したとしても、その後復帰し活躍されている先生はたくさんいます。


それでも教員を辞めたいのなら、転職活動してみよう

ここまで教員を辞めたい理由やその解決方法を紹介しました。

教員の仕事量やかかえる問題は厳しさを増すばかりです。

とりあえず僕が言いたいのは

・毎日学校に勤務しているだけでも立派!
・自分にあった働き方を選んでほしい


ということです。

様々な問題をかかえながらも、児童、生徒、管理職、保護者と向き合っているあなたはえらい。

初任でがんばるあなたや、子育てに奮闘しながらがんばるあなたはすごいんです。

だけど、たとえ教員であっても「自分らしい働き方を選択する」というのは大事です。

教員が合わない、これまでと違った働き方がしたいと思うのなら、転職するのもアリです。


もし転職活動に失敗したとしても大丈夫。

教員はかなり不足しており、教員免許さえあれば講師や非常勤としてまた教員にもどれます。

とはいえ、いきなりガンガン面接を受ける!というのは気が引けますよね。

僕は、まずは転職サイトに登録したり、転職エージェントへ相談したりしました。

求人を見たり、転職のプロと話をしていくうちに、自分の方向性ややるべきことがはっきりしてきました。

こういった転職サービスはスキマ時間に利用できるので、教員を続けながらの活動も可能です。

小さくコツコツはじめる転職活動で、理想の働き方を手に入れましょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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