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42歳で貯金ゼロで起業した時に襲ってきた不思議な事

今日も良い1日だね。

こんにちは。
さとるだよ。


今日はさ、
サラリーマンから起業しようと
考えている人に読んでほしいんだ。


私は42歳の時に貯金ゼロで起業したんだけど、今でも忘れられないエピソードがある。


サラリーマン時代に、

“起業しよう!”

と決意して準備やら実際に行動できずに5年間悶々とした日々を過ごしていたよ。

我ながら今、考えても無様な男だったと思う。


でもさ、
2011年の東日本大震災が私のスイッチをONにした。

人生は考えているより遥かに短い。

だから悔いを残さないように今、行動しよう!そう決めて会社を後にしたんだ。

こう書いたら男気がある格好良い人に見えるけどさ、その時、貯金はゼロ。笑えるでしょ?家族もちだよ。無謀にもほどがある。


歴然とした事実。
42歳の何の資格も特技も無い貯金ゼロの男が想いだけで起業したという訳。

まぁ、そんな無謀な事を許してくれた妻や家族には今でも感謝してる。


さて、ここから現実問題さ。

世の中はそんなに甘くはない。

私が当時やってた事は起業準備として約4年間でブログを中心とした情報発信は相当やってた。

会社に出社する2時間前の朝6時にマクドナルドに行きパソコンをつつき、

仕事が終わったら自宅やマクドナルドでまた2~3時間ほどコンテンツ作成をする日々を約4年続けていたよ。

ただ、それで生活できるほど収入があったわけではないよ。
だから、ずるずると時間だけが過ぎていった。


家族はいるので生活はしていかなきゃいけない。

恥ずかしいけどさ、銀行から「事業資金」として借り入れしながら続けてたけど借金には限界がある。銀行はちゃんと見てるからね。返済もある。


プライドの高い私だったけどさ、背に腹は変えられない。

不本意だけど、数時間アルバイトをしながら本業を進める事を選択するしかなくなった。


色んなアルバイトに応募したよ。でもさ、こんなおじさんを好き好んで採用するところはなかった。

さらに追い打ちをかえるのは、当時は長髪という怪しい風貌。髪切れよ!今の自分から過去の自分に言いたくなる(苦笑)


起業の本業はおろか、バイトすらできない・・・
プライドも木っ端微塵になりかけていたある日、求人誌で見つけた配達の仕事に応募したんだ。

重い荷物でもなく職場も近い。祈る気持ちで面接を受けたよ。

でも、その面接がその後の私の人生に影響を与えた風変わりなものだったんだ。


その会社の女性社長から普通の普通面接が終わり宿題が出された。

ある映画を2本、それぞれ「5回ずつ、計10回」観て感想を書くというもの。

映画1本90分としても900分!何でバイトの合否のためにこんなに観なきゃいかんの??というのが最初の感想さ。


また、指定された映画がすごかった

「サイレント・ヒル」と
「Vフォー・ヴェンデッタ」

これらの映画をご存知の方は多分“なぜ??”という取り合わせだよね。


バイトの合否がかかっているので一生懸命に計10回観て感想文を書いたよ。

正直、時間がもったいないと思ったし、何回かウソの回数で済まそうとも考えたけどやめた。


その結果・・

「今まで大学生しか採用していないけれど今回は特別に採用します」

という嬉しいような?哀しいような複雑な気持ちの合格。


やっと働ける!!
久しぶりのアルバイト。当日はカチンコチンに緊張して出社したのを今でも覚えている。

そこで、いきなりその女性社長に、とても興味深い事を言われた。


「あなたは母親への感謝がまだ足りていない。だから今すぐ電話して感謝の意を伝えなさい」
というもの!!


まじ、ビックリした。バイト初日のファーストコンタクトだよ。

でも仕事がかかっているので素直にその場で携帯で家に電話したよ。そして母親に「今までありがとう」と伝えた。

母親は意味が分からず混乱してたけど(苦笑)


そこからやっと仕事開始。
初日なので社長の運転する車に同乗して配達先を確認したり納品の方法などを教えてもらったり集金の方法を教えてもらった。

慣れない事だらけでヘトヘトだったけど、これなら続けられそう!という感触もあり充実した初日だった。


そして、その夜に事件は起きた。

その女性社長から電話があり

「新垣さんはウチで使うのはもったいないので今日で辞めて下さい」と伝えられた。


んん?
意味が分からない??
何のミスもしてないのに・・・
なぜ???
なぜ???
もったいないってどういう事???
生活かかってるから働きたいんだけど!!

実は。家賃分はこのアルバイトで賄える計算をしてたんだ。「捕らぬ狸の皮算用」ってやつだね。

家賃が払えない!!ショックと不安が同時に襲ってきたよ。


でもさ、社長の決定だからさ、それに抗える訳もなく、たった1日でアルバイト生活が終了したという訳さ。

仕事用のユニフォームのポロシャツも3枚購入していたのに・・・・


その時はなぜ、こんな事になったのかも分からず数年が経ち、そして現在。

今だからすべて理解ができた。

社長に私は起業している事を伝えていた。

だから、きっとアルバイトをする事で私の本業のスピードが落ちる事が分かっていたんだよね。

きっと首切る方も大変だったと思う。悪役にならなきゃいけない訳だし、たった1日だからさ。

でも勇気をもって私の首を切ってくれたおかげで私は次のステップに進む事ができた。
だから本当に感謝の気持ちでいっぱいだよ。


このアルバイトを辞めた後も色んな経験をした。
苦しい経験、大借金、楽しい経験・・・
それはまた、機会をみて少しづつ書くよ。

結果として今、私は幸せ。

私の周りに私のイヤな人はひとりもいない。

好きな仕事を素晴らしいお客様と二人三脚で出来ている。
感謝されてお金をいただける夢のような毎日。

今、思い返せばあの社長が真っ先に私に親への感謝の電話をさせたのも今なら理解できる。

本当に大事な事を教わったな!と今では感謝しているよ。


この話にはまだ続きがある。

辞めさせられて数年たったある日、たまたまそのお店の近くを車で通っていた私はふと直感でその社長が今、お店にいる事を感じた。

勇気を振り絞り行ってみると・・・いましたよ。

そして、ずっと伝えられなかった感謝の気持ちを伝える事ができた。

もし、この社長と出会っていなかったら、他のバイトに応募してたら、私はまだ悶々とした人生を送っていたかもしれない。

その後の人生の流れや、出会いすべてが幸せな今日につながっている事を考えると、人生はご縁こそがすべて!と言っても過言ではないと想うよ。


すべてが必然。
流れの中にある。


これからもご縁を大切に生きていこうと思う。
あなたとのご縁も特別。


最後まで読んでくれてありがとう。
また明日♪



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