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【実例】こんな失敗をしたら起業は成功しない

こんにちは。
新垣さとるです。

個人事業主として起業して15年になります。

思えば遠くに来たもんだ・・と思う今日この頃です。

15年前は安定したサラリーマン生活を捨てて起業するなんてギャンブルと思っていた人が多かったですが今、そんな事を言う人はほとんどいなくなりました。

むしろ、積極的に「副業しよう」「起業しよう」という風潮が強くなってきています。

私自身、会社という極めて限定された鳥かごから飛び出して本当に良かったと思っています。

でも、けっして全てバラ色で良い事だけではないのも事実。

今回は私の起業における失敗をお伝えしたいと思います。


起業の失敗を公開する理由


本来ならばどうやって成功したかとか、どうやったら上手くいったという「成功した話」の方をあなたは知りたいかもしれません。

でも、成功や上手くいく方法というのは人によってかなり大きな差があります。

Aさんが上手くいった方法がBさんも同じように上手くいくという再現性は極めて低いと考えてよいでしょう。それ位に個人差があります。

でも、私が考えるに、失敗はあまり個人差がないように思います。

特に起業はスタート時は、ほぼみんな同じような経験やスキルというゼロスタートなので、共通な事が多いからです。

ですから失敗の方が反面教師としてあなたの参考になると思い今回は私の実体験や、その時に感じたことなどを今回はお伝えします。


なぜ起業したのか?そのいきさつ


まず私が起業したいきさつについてお伝えしたいと思います。

私はもともとは全く起業願望なんてありませんでした。新卒で働き始めてからずっとサラリーマンとして生涯やっていくつもりでした。

うちの父親からは私は「公務員向きの性格だ」と言われていたほどです。起業家というよりは保守的で与えられた仕事をコツコツこなすタイプと両親は私を見ていました。

実際、私自身も自分はそのような性分だとずっと考えていました。

しかし社会人になってしばらくすると私の周りの同期の友達が独立開業したり、副業する人が出てきました。その時になぜかに、少し私の心の中でぐらっとするものがあったんです。

その時の気持ちを今、言語化すると「自分にもできるのではないか?新しい世界を見てみたい」という気持ちとサラリーマンを続ける矛盾にモヤモヤしていました。

そんな事を言っても起業なんて簡単ではありません。彼のように色々と準備してきたわけではなかったので私は起業しようと思ってから5余年ほど経ってやっと起業にこぎつけました。

こぎつけたと言うと聞こえはいいですが、半分逃げるように会社を辞めたんです。

いろいろな起業準備を本格的に始めた頃に、いちど会社に辞表を出したのですが、1人でやっていく自信がなくなり辞表を撤回した恥ずかしい経緯があります。

勢いだけでどうにかしようとしていました。でもそんな中、あの東日本大震災が起きます。

東日本大震災を経験して「自分の人生もそう長くはないかもしれないのできる事は今のうちにやろう」という気持ちに火がつきました。そこで思い切って会社を辞めたというのが正直なところです。

でも、今だから言える事は起業するにあたって認知や見込み客をすでにある程度得てからでないとかなり大変です。

よく、起業してからビジネスをスタートと考える人が多いですが起業前から集客してないと遅いです。

私の起業の失敗としてこれがきちんと出来ていなかった中で起業したという事があります。


起業の目的が薄かった


ただ、わずかに救いだったのは私は集客するためのある程度の基礎を準備期間にできていたのでそれをひたすら繰り返すことでお客様がゼロではなかったということです。

特に店舗型のビジネスではなかったので、インターネットでとにかく一生懸命にこなすことで少しずつ集客はできだのは大きかったです。

今思えば、私は「起業する」ということが目標になっていました。「なぜ起業するか?」という目的が曖昧で薄かったです。

そんな状態で起業すると、目標は自然に「お金」になります。もちろん、お金を稼ぐ事はビジネスでは一番大事なことです。でもその先にある目標みたいなものがないと、殺伐とした金儲けだけにフォーカスしてしまいます。

起業してうまくいかなかった頃の私は、まさしくそれでした。目標は金儲け(苦笑)

当たり前ですが会社を辞めれば言い方は悪いですが起業したのでもうどこからも給料は入って来ません。ですから家族を養うためにいろんなことをしました。

掛け持ちでバイトやパートもしながら自分の仕事をこなす日々が続いていました。

そうなるとクリエイティブな感情はどんどんなくなってきて、金の亡者になってしまいました。

そんな自分の状況は自分自身で客観的にはわからないものです。

気がつけば金の亡者になり、そして大きな過ちを犯してしまうことになります。

今考えると考え方も行動も何から何なであまりにも幼稚でした。

「何のために起業するか」という目標をしっかり持たずに起業したのが私の起業における失敗でした。


いつまでも自信がもてなかった


起業したけれどビジネスが上手くいかなかった原因の一つに「自信がなかった」という事が挙げられます。

起業したての頃に自信がないのは誰でも当然かもしれません。私は今までやってきた仕事とは全然違う分野に飛び込んで行きました。

私は、20年以上自動車整備の世界にいました。その世界ではなくコンサルティングやインターネットの世界に飛び込んだので、それまでの人脈や、スキルは平行移動できず、すべてゼロから構築していく必要がありました。

ですからキャリアという意味ではいつもスキルが足りない状態でした。ですから自信がなかったです。

そのために自信をつけるためにどうしたらいいかという方法を知りませんでした。

闇雲に行動したりただただ、悩み続けたりということが多かったです。ですからいきなり、自信をつけろとは言いませんが自信がないのは当然と思い行動していくことが大事です。

それを知らなかった私はただただ、自信がない状態で過ごしてきたのが失敗でした。

それを埋め合わせるために自己啓発や学びをたくさんしました。今、考えると知識にはなりましたが、私の身にはならなかったです。

それは、知識だけが膨らんでそれに行動がついていかなかったところに原因があると思います。ですからあなたがもし本気で早く自信をつけたいのであれば、下手な自己啓発に走るよりも、ビジネスでいかに早く結果を出せるか?にこだわる事が大事です。

「ビジネスの結果」というのは大きなものも小さなものも含め間含まれますが、実践的なところから行動と思考を同時にしていく事が大事です。

私の起業での失敗は頭でっかちになり、行動が不足して結果として自信がもてなかったという事があります。


自分のビジネスを安売りし過ぎた


もう一つ私が失敗したなと思ったのは自信がないために商品サービスの価格が安すぎたということでした。

もちろんこれは自信がないために低く見積もってしまったということが原因ですが今、考えるとどうやってもこれではビジネスが成り立ちません。

ですから値下げや価格に見合った値段がついていない商品サービスは、そもそもビジネスにならないです。

現在の私が過去の自分にアドバイスをするなら「お客様の幸せな未来をどうやって創れるか?だけに集中しろ!結果はその後についてくるから」と言いたいです。

自信なんて所詮、自分の内側の問題。そんなものは捨てて、お客様のためにどうすればいいか?考え行動するのが大切です。

起業初期は実績もないので自分の商品サービスをついつい安値をつけてしまいがちになります。そこをうまく乗り切らないとなかなかビジネスは成長しません。

私の場合、メンターに「現在の商品サービスの価格を10倍に設定して下さい」と言われてから大きく成長しました。

10倍というととんでもない増加に思えますが、この値段に合う価値を提供するにはどうすればいいか?と考え方が根本から変わったのが大きかったです。

私の起業での失敗は自分の商品サービスを安売りしてしまった事が挙げられます。


強みに特化できていなかった


もう一つ私が失敗したなと思う事は、自分の強みに特化していなかったという事があります。

断言すると、自分の強みは自分では分からないです!私は一人で悩んで長年気がつけずに、もがいていましたがメンターにサポートしてもらう事ですぐに明確化できました。

私の強みは、長年サービス業で鍛えた問診力だったり人の話を聞く力でした。

ですから今、このコンサルティングという仕事は私の転職みたいなもので、自然にています。でも起業当初は、この強みを全く生かせませんでした。ですから自分の不本意な仕事ばかりしていました。

戦略として自分の強みをいかに早くお客様に届けるかというような視点は大事です。よく遠慮や謙遜しているために、遠回りをしている人がたくさんいます。それはとてももったいないことだなとコンサルタントとしていつも感じています。

特に現在は、「誰から買うか?」が重要な時代になっています。その時に自分の強みを魅せられないとお客様には見つけてもらえません。

私は意固地に自分で自分の強みを探そうと何年もかけてビジネスの成長を遅くしてしまいました。

これは起業における最も大きな失敗だったです。


まとめ


こうやって思い出すと、あらかじめこれらの事が分かっていたら結果を出すのは今よりも早く出来たと思います。

反面教師ではないですが、今日お伝えした事をぜひ、あなたにも活かしていただければ幸いです。(^^)




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